エディ・ヴァン・ヘイレンの息子ウルフギャング・ヴァン・ヘイレンは、今年度のグラミー賞授賞式で行われた亡き父親へのトリビュートで「暗闇の爆撃/Eruption」の演奏を打診されて断ったと、昨日Twitterで明らかにした。
そして「一番つらかったことは、ショーの冒頭で他界したアーティストたちが紹介される中、父については一言も触れられなかったこと。現在ロックが一番人気のジャンルじゃないことはわかっている(それにアカデミーは実態を把握していないようにも思える)けど、ギタリストとしてギターの世界、ロックの世界、音楽の世界に父が残したレガシーは無視できないと思う。父のようなイノベーターは二度と出現しないだろう」と続けた。
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長期のがん闘病の果てに2020年に他界した父親はそんなことを全く気にしない気質なのも知っているウルフギャングは、「父さんは大笑いして『まあ、どうでもいいんじゃないか?』と言ったと思う。父が気にかけていたのは音楽だけだったから。それ以外はどうでもよかったのさ」とも書いた。しかし、彼は「父のレガシーというだけでなく、ロックという前進するジャンルにおけるレガシー」をレコーディング・アカデミーに説明したいと申し出た(この申し出に対するレコーディング・アカデミーからのコメントはまだない)。
ヴァン・ヘイレンのベーシストとしてツアーとレコーディングに参加したウルフギャングは、Mammoth WVH名義でセルフタイトルのデビューアルバムを6月11日にリリースする(この作品では歌と全楽器をウルフギャングが担当)。
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