大滝詠一の楽曲に隠された変態的リズムとは? 鳥居真道が徹底考察

そんな期待を胸に『NIAGARA MOON』を聴いたときの衝撃と言ったらなかったです。1stの『大瀧詠一』はすぐに愛聴盤になりましたが、『NIAGARA MOON』がわかるまで時間がかかりました。その時間はちょうどリズムのおもしろさに目覚める過程でもありました。気が付いたら体質が変わっていたのです。『NIAGARA MOON』の良さがわからないままだったら、このような連載もしていなかったことでしょう。

最後に突如として私的変態リズムもののマスターピースを数曲ご紹介します。

まずラヴ・アンリミテッド・オーケストラの「Blues Concert」。バリー・ホワイト関連作は変態リズムものの宝庫ですが、この曲は白眉。イントロからして拍子が取りづらい。イントロが明けてからも際どいリズムです。だまし絵を観ているかのような心持ちになります。気持ち悪いのが気持ち良い。

続いてスヌープ・ドッグの「Beautiful」。プロデュースは言わずもがなネプチューンズであります。絶対にバックビート叩かない系のトラックです。そういう意味では「Velvet Motel」の仲間と言えましょう。ネプチューンズの作品はバックビートのものも多いのですが、リズムパターンの組み立て方がとてもユニークなので、バックビートがバックビートに聴こえないことがよくあります。

次に取り上げるのは、ファレルも敬愛してやまないプリンスがプロデュースした作品。ザ・タイムの「777-9311」です。Linn LM-1のビートから始まりギターが加わった時点で、どこかでオモテでウラなのか混乱します。ハットの乱れ打ちが入ってようやく小節ド頭に16分休符が入っていることに気が付きます。これも不在のワンの1種であります。

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