TVアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」の放送が、2021年4月8日からTOKYO MX、AT-Xほかにてスタートした。前作を作り上げたキャスト、スタッフが再集結。
ゾンビのアイドルが佐賀を救うという、一見、荒唐無稽なストーリーでありながらも等身大のリアリティを感じられるのは、境監督の手によるところが大きい。「ゾンビランドサガ」の世界はどのようにして作られているのか? 創作の裏側からライブシーンに対するこだわり、また監督のルーツまで、たっぷりと語ってもらった。
ーいよいよ続篇がスタートします。昨年のCONTINUE誌で「少し前にプロデューサー陣と(佐賀に)ロケハンにも行きまして、あれも使えるんじゃないか、こういう話を聞いたからやってみようってどんどんアイデアが生まれてきたんです」と語っていましたが、自然とか食事とか人とか、佐賀のどんなところに毎回インスパイアされますか?
境:ロケハンの前にある程度調べて、おおまかなシナリオの素地は作ってから行くんですね。それをもとに行く場所を決めて、イメージと違わないか確認しながらロケーション写真を撮ったり取材したりしていくのですが、それでもやっぱり現地に行ってはじめて知ることの方が多くて。ネットの情報だけでお話を作るのとでは全然違うなと思いますし、リアリティとか世界観の説得力みたいなものは、そういうところから肉付けされていくのかなと思います。まずはネットで調べて、さらに詳しく調べるために現地に行くという感じですが、逆に、現地ではじめて知って、あわてて話に追加することもあります。
ーそれは第1期のエピソードだと何でしょう?
境:「君の心にナイスバード SAGA」(第5話)の鹿島ガタリンピック(干潟の上で様々な競技を行う催し)ですね。参加してみてわかった部分が大きかったです。「意外にじわじわ沈み込んでいく」とか、実際にやってみないと分からなかった感想が聞けて、物語にも深みが出せたと思います。
ー境監督は長崎県出身ですが、佐賀の風景とご自身が子どもの頃に見ていた原風景と重なるところってあったりしますか?
境:もともと親戚筋が佐賀の方にもいて、ちょいちょい行く機会はあったのですが、あまり詳しくは知りませんでした。
物語の舞台、佐賀について
ーゾンビランドサガの物語を語る上で、佐賀のロケーションは欠かせないものですけど、他にこういうタイプの作品に深く携わったことはあるのでしょうか? 実在する場所を舞台にしているという点で。
境:東京の下町が舞台になるとちょっと行って取材したり、自分でアングルを決めて撮影したものを作画に使ったりしたことは何回かあります。演出するときでも、自分で行けるところは行って写真撮って、みたいなことはやっていましたね。
ー今回のようにがっつりロケハンするケースは稀ですか?
境:そうですね。都内だったら車を飛ばして行けたんですけど、今作は「空き時間でちょっと」って感じではなかなか行けないので。佐賀のロケハンは結構ハードです。決められた時間の中で虎視眈々と使えるネタはないか探したり、話を聞いたり。一回、佐賀市から唐津市に抜けようとしたときに山で大雪に見舞われて。よりによってそのときの取材が、唐津市の「西の浜」っていう海っぺりと、「鏡山」っていう山のてっぺんの展望台だったんです。
ー続篇のロケハンも、山に行ったり海に行ったり。
境:はい、いろいろ巡ってます。コロナが落ち着いた頃を見計らって行ったんですが、それでもやっぱり大人数では行けないから、制作と2人だけで強行軍で行ってきました。とにかく移動、移動で、そのときも大変でしたね。
ー続篇でも、佐賀のいろいろなシチュエーションが盛り込まれているんですね。
境:そうですね。普段あまり気にしていなかった風景でも、画面の中で生かせたらと思っています。
ーそもそも自分はなぜ「ゾンビランドサガ」に惹かれたのかを考えると、「ゾンビのアイドルの話」という設定なのに、物語と世界観にリアリティがあるからだなと思ったんです。制作上大事にしているポイントはいくつかあると思いますが、リアリティもその中の一つだったりしますか?
境:リアリティにもいろいろあると思うのですが、写実的に絵を表現するとか、芝居動きを表現するリアルさとはちょっと意味合いが違うのかなと思っていて。あるものを正しく画面や動きに落とし込むことよりは、見ている人が共感するとか、「そういう流れならそういうこともあるよな」と納得するリアリティですね。
ー世界観や感情のリアリティ。
境:そうですね。取材をしっかりして説得力をつけることで、ちょっとぶっ飛んだ「ゾンビのアイドル」という設定にも説得力を持たせられるのかなと思います。もともと絵空事ではあるんですが、そこがないと本当にただの絵空事になってしまうので。地に足のついた感は作っていきたいですね。
「ゾンビランドサガ」のリアリティ
ーそういう点でいうと、キャストの方たちはまさに作品に命を吹き込む役割ですよね。収録時に別々ではなくまとまってアフレコをしているそうですが、それがすごくリアルな空気感に繋がっているのかもしれませんね。
境:この作品に限らず、アフレコって空気感が大事だと思っていて。自分がかけあう相手がどういうテンションで話して、どういう空気感でものを喋るのかは、実際に会話してみないとわからない。例えば、幸太郎が怒鳴った空気のビリビリを感じないと、ビビれないですよね。それを感じた上で自分がどう言葉を発するかが、自然な感情の流れの表現に繋がっていくと思うので、そこは常に大事にしたいなと思っています。
ー続篇のアフレコの現場はどんな感じですか?
境:こういう状況なのでなかなか全員一緒にはやれないですが、そんな中でも音響の方たちが、しっかり掛け合うキャラ同士はなるべく一緒に撮れるよう段取ってくれて。制限された環境の中ではすごくいい感じでやれていると思います。
ー「ゾンビランドサガ」は音楽劇でありつつ、僕的には海外のシットコムを見ている気分になれるというか、楽しくて開かれたドラマだなぁと思っていて。監督的にはコメディの要素はどれくらい大事にしていますか?
境:「ゾンビランドサガ」はシチュエーションを生かしたドラマで、会話劇のような作品なんです。いろいろな要素がありますけど、意識していたのはバラエティ感。バラエティ番組のようなノリでやり取りを楽しめたらという思いがありました。キャラクターたちはすごく真面目なんだけど、見ている人がちょっとクスってなったり、突っ込んだりするようなシチュエーションやテンポ感を目指していましたね。
ー確かに、バラエティ感を出すにはテンポやリズムは大事ですよね。
境:そうですね。とにかくシナリオの量が膨大で、尺の中に収めるのがかなり大変なんですが、そこは何よりもテンポ命で作っていました。この作品って、普通の作品より極端に段取り芝居が少ないと思うんですよね。ここをこう移動してっていう間の動きがなくて、ハッと目線を動かしたらもうそこにいるみたいな、そういうテンポ感で話を進めて、見ている人がどんどん引き込まれていく展開をつくっていけたらと思っています。
一番大事にしていたのは熱さやパッションの部分
ーもうひとつ特徴的だと思ったのが、普通のドラマだったらコンプライアンス的に微妙な表現も、ゾンビだからということもあって、さらっと出てきても違和感がない。
境:見ている人が不快になるかどうかは意識しないといけないと思いますが、一番大事にしていたのは熱さやパッションの部分。そのキャラクターの魅力やパッションを強調できるのであれば萎縮せずにやっていこう、と。たぶん普通だったらコンプライアンス的にやらないようなことはいくつかあると思うのですが、気持ちと勢いを大事にする方を優先していましたね。
ーYouTubeでは海外ファンのリアクション動画も出ていますが、世界の誰もが知っている「ゾンビ」を題材にした今作は、ある意味グローバルな可能性がある作品なのかなと感じました。
境:どうなんでしょうね。ゾンビは世界的な共通言語でもありますけど、今作ではそもそも映画監督のロメロが最初に唱えたゾンビ三原則みたいなものはまるで無視していたり(笑)。勢いやテンポ感は海外の人にも受け入れられると思うんですが、日本のアイドル文化をどれだけ理解してくれるのかとか、そもそも佐賀を知らないだろうなとか、いろいろ心配ではあります。でもそれだけ見てくれる人がいたのはうれしかったですね。ミニマムに作っているところはミニマムなので、日本の文化に興味を持つ一端になってくれればいいなと思います。
ー「ゾンビランドサガ」は日本のアニメやアイドルという和製ポップカルチャーの系譜を踏まえた作品であることは間違いないですが、監督自身もいろんな映画・ドラマ・音楽からの影響を受けていたりするのかなと思ったんですが、どうでしょうか。
境:ネタは映画や漫画、バラエティ、音楽など、いろいろなものを参考にしています。
ーそれって例えば、音楽だったらなんですか?
境:なんだろうな、 尾崎豊さんとか……。
ー海外の映画やドラマからの影響を受けることもありますか?
境:もともと一番好きな映画で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』があるので、そういうコミカルさは自然と自分の中にある気はします。あとは、どこをどう参考にしたわけではないんですが、なんとなく意識していたのはチャップリン。ちょこまかコミカルに動くテンポ感とか、そんな中でも最後はなぜか泣けちゃう感じとか。
ライブシーンへのこだわり
ー境監督は第1期に続いて続篇でも音響監督を兼任するそうですが、ライブシーンの表現は前回から変化が何かあるんでしょうか?
境:続篇ではパフォーマンスの成長も見せないといけないし、ライブの完成度も上げていかなきゃいけないという思いがあって、制作は大変なことになっていると思います。でもスタッフも自主的に考えてくれてすごく頑張っているので、相当見応えある感じになっていくんじゃないかと。一旦投げたら、上がりをいつも楽しみにしてますね。
ー例えば、ライブシーンがある映画とかアニメとか観ている時も「音響」ってどうなっているか気になりますか?
境:映画でも、5.1chとかだったらなるべく真ん中のバランスいい席を取って、音もしっかり聞きながら鑑賞したり。ドラマでも、どういう風に音をつけているのかは意識しながら見てますね。
ー「ゾンビランドサガ」のライブシーンを作るにあたっては、どういうところに注意しましたか?
境:第1期のエンディングにもクレジットされている「劇場版ゴキゲン帝国Ω」っていうアイドルグループのリーダーが運営を兼任されていて、彼女たちのライブに何度か足を運びました。実際のフロア感とか周りの観客との距離感、空気の振動の具合とかは何回も見に行って感じたので、なるべく落とし込みたいと思いながら作っていました。お話も聞かせていただいて、「曲の発注ってどうするの?」と質問したり、フォーメーションなどのメモを歌詞カードにびっしり書いたやつを見せてもらったり。そのコピーを参考にフランシュシュの歌詞カードを作ってみたり、いろいろ参考にさせてもらいました。第1期が終わった後、アイドルの人たちから「アイドルが見ても楽しめて説得力があった」って言ってもらえたのがすごくうれしかったですね。
ー境監督が好きなフランシュシュの曲は何ですか?
境:全部といえば全部なんですが、思い入れとして強いのは「ヨミガエレ」「FLAGをはためかせろ!」ですかね。でも「アツクナレ」も「目覚めRETURNER」も……(笑)。
ー全部ですね(笑)。劇中で使われる曲に関しては、まず監督がシナリオを作って音楽担当のスタッフさんたちにイメージを伝える感じでしょうか?
境:自分の中のイメージを音楽の佐藤(宏次)さんに相談して、いろいろ話し合いながら落とし所を作ってもらっています。一応参照曲もつけながらイメージは伝えますが、イメージそのままというよりも佐藤さんの中でうまく理解して、ちゃんと展開に寄り添った曲をあげてきてくれる。彼はシナリオもすごく読み込んでくれるので、お話に馴染んだ曲になります。ただ難しいのが、上がってきた曲は本編の中でフル尺使えるわけじゃないところ。どのくらいの尺にするか話し合いながら尺感をまとめてもらって、それをシナリオと照らし合わせて映像に当てはめる作業が一番大変です。
ーライブのシーンは尺を合わせるのもそうですし、彼女たちの動きもあるわけですもんね。
境:さらにそこに台詞が挟まったり、間奏で展開があったりすると、もう頭がこんがらがってきます(笑)。
オリジナル作品の醍醐味
ー話は変わりますが、そもそも境監督がアニメーション演出のお仕事を志したきっかけは何ですか?
境:もともと漫画家になりたくて東京に出てきたのですが、アニメも好きだったのでアニメの専門学校で絵などの勉強をしていて。勉強していくうちにアニメの演出に出会い、演出ってものの面白さに興味を持ったのが最初です。自分だけの考えではなくていろいろな人が作品に関わっていて、絵なら絵のエキスパート、音なら音のエキスパート、芝居なら芝居のエキスパートたちの意見を聞きながら、一つの形にまとめて作り上げていく。自分ひとりの脳みそじゃたどり着かない答えにたどり着くのが、面白いなと思いました。
ー監督が尊敬しているクリエイターって、誰かいらっしゃるんですか?
境:僕の世代でもちょっと古いって言われていたのですが、一番の入り口は手塚治虫さんですね。古本屋を巡って手塚治虫の漫画本を買いあさって。手塚さんの無限な発想力って、どこかのジャンルに固定されないじゃないですか。その世界観に引き込まれて漫画を読んだのが最初です。アニメーションに惹かれたのは、宮崎駿さんがはじまりですね。最初に『風の谷のナウシカ』で度肝を抜かれて、それから映画館でも見るようになって。高校の時には、わけもわからず絵コンテの真似事をしたりしていました。映画は小学生のときにはじめて見たのがスティーヴン・スピルバーグの『E.T.』で、そこから映画が大好きになりましたね。
ー「ゾンビランドサガ」は漫画原作ではなくオリジナル作品という点が強みですよね。今作を第1期、続篇と作ってきて、一番どういうところに醍醐味を感じますか?
境:オリジナル作品って、まず原作を読んでから見る映像作品と違って、見ている人がはじめて目にするものですよね。そこで思いもよらない絵や展開を作って、はじめて見るワクワクを感じられる作品にできたらいいなと思っています。自分がまだ高校生だった頃、例えば宮崎駿さんの『魔女の宅急便』がリアルタイムで公開された時は、先行して雑誌にちょっとストーリーが載ったりしていたんです。そのワンカットを見て、どんな話になるんだろうと想像を膨らませながら見に行くときのあのワクワク感を、今この作品でやれているんだったらうれしいなと思いますね。
ー監督は今MAPPAに所属して、立場的には次の世代に自分が学んできたことを伝えていく役割もあると思いますが、若いアニメーターと一緒に仕事をしていてあらためて気づくことはありますか?
境:若い頃の自分に比べると、今の子はすごい丁寧でしっかりしていますよね。ちゃんと目標もあるし、いろんな作品を見て分析してる。すごいなって思います。ただ真面目すぎると、こういう作品は特に、ちょっと本筋と違うところでふざけてみる幅広さは生まれないのかなとは思います。でもそれはたぶん経験とともに変化していく部分だと思うので、頑張ってほしいですね。
ー最後に、続篇への意気込みをお願いします。
境:これからどう展開していくのかを見る人たちが期待している中で、そのワクワク感をさらに越えるものを目指していきたいです。第1期のときは誰も期待していなかったんですが(笑)、続篇ではその期待を乗り越えてさらにびっくりさせていく、ガチンコの勝負みたいなところがあると思うので、楽しみにしていてほしいなと思います。
境 宗久(さかい・むねひさ)
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』監督、『スイートプリキュア♪』『美少女戦士セーラームーンCrystal』シリーズディレクター、『ゾンビランドサガ』『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』監督など。2018年、東映アニメーションからMAPPAへ転籍。
オリジナルTVアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」
©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
[放送]
TOKYO MX:毎週木曜24:00~
サンテレビ:毎週木曜24:30~
TVQ九州放送:毎週金曜25:58~
サガテレビ:毎週金曜24:55~
BS11:毎週木曜24:30~
AT-X:毎週木曜23:30~
リピート放送:毎週月曜11:30~/毎週水曜17:30~
[配信]
Amazon Prime Video:
毎週木曜23:15~
ABEMA:毎週木曜23:30~
※地上波先行・独占配信
[スタッフ]
原作:広報広聴課ゾンビ係
監督:境 宗久
シリーズ構成:村越 繋
キャラクターデザイン:深川可純
総作画監督:崔 ふみひで・桑原 幹根
美術監督:大西達朗
色彩設計:佐々木 梓
3DCGディレクター:黒岩あい
撮影監督:三舟桃子
編集:後藤正浩
音楽:高梨康治・Funta7
主題歌・挿入歌:SCOOP MUSIC
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
音響監督:境 宗久
音響制作:dugout
制作:MAPPA
製作:ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
[キャスト]
巽 幸太郎:宮野真守
源 さくら:本渡 楓
二階堂サキ:田野アサミ
水野 愛:種田梨沙
紺野純子:河瀬茉希
ゆうぎり:衣川里佳
星川リリィ:田中美海
山田たえ:三石琴乃
警察官A:吉野裕行
ロメロ:高戸靖広
「ゾンビランドサガ」
Blu-rayBOX
発売中
23,000円(税抜)
Blu-ray Disc3枚組+CD
収録内容:
TVアニメ第1話~第12話
特典映像:
・第7話、第8話、第9話、第12話ノンテロップエンディング版
・チャレンジランドサガ!1(さが維新まつりトークショー&ヘッドバンキング映像/バルーンフェスタトークショー&上空30mヒット祈願絶叫映像)
・チャレンジランドサガ!2(河瀬茉希、衣川里佳、田中美海が挑戦!ガタリンピック映像/本渡楓、河瀬茉希突撃!食レポ「ドライブイン鳥」)
・チャレンジランドサガ!3(ゾンビランドサガの花火が上がる!伊万里湾大花火映像/本渡楓、河瀬茉希が挑戦!伊万里焼体験)
・ノンテロップオープニング
・ノンテロップエンディング
・パイロットフィルム
・キックオフムービー
※特典映像は「ゾンビランドサガ」Blu-ray 1~3巻収録映像の再録となります。
特典CD:
録り下ろしドラマCD「ナイショ・ビフォア・クリスマス SAGA」
仕様:キャラクターデザイン深川可純描き下ろしデジパック仕様、暗闇でゾンビが光る!三方背ケース
特典(封入):
スペシャルブックレット、オープニング複製絵コンテ
※本商品は、初回生産限定盤のみとなります。
※商品の仕様は予告なく変更になる場合がございます。
https://zombielandsaga.com/
現在発売中の『Rolling Stone Japan vol.14』に掲載された境宗久監督のインタビューをここでは特別にお届けする。
ゾンビのアイドルが佐賀を救うという、一見、荒唐無稽なストーリーでありながらも等身大のリアリティを感じられるのは、境監督の手によるところが大きい。「ゾンビランドサガ」の世界はどのようにして作られているのか? 創作の裏側からライブシーンに対するこだわり、また監督のルーツまで、たっぷりと語ってもらった。
ーいよいよ続篇がスタートします。昨年のCONTINUE誌で「少し前にプロデューサー陣と(佐賀に)ロケハンにも行きまして、あれも使えるんじゃないか、こういう話を聞いたからやってみようってどんどんアイデアが生まれてきたんです」と語っていましたが、自然とか食事とか人とか、佐賀のどんなところに毎回インスパイアされますか?
境:ロケハンの前にある程度調べて、おおまかなシナリオの素地は作ってから行くんですね。それをもとに行く場所を決めて、イメージと違わないか確認しながらロケーション写真を撮ったり取材したりしていくのですが、それでもやっぱり現地に行ってはじめて知ることの方が多くて。ネットの情報だけでお話を作るのとでは全然違うなと思いますし、リアリティとか世界観の説得力みたいなものは、そういうところから肉付けされていくのかなと思います。まずはネットで調べて、さらに詳しく調べるために現地に行くという感じですが、逆に、現地ではじめて知って、あわてて話に追加することもあります。
ーそれは第1期のエピソードだと何でしょう?
境:「君の心にナイスバード SAGA」(第5話)の鹿島ガタリンピック(干潟の上で様々な競技を行う催し)ですね。参加してみてわかった部分が大きかったです。「意外にじわじわ沈み込んでいく」とか、実際にやってみないと分からなかった感想が聞けて、物語にも深みが出せたと思います。
ー境監督は長崎県出身ですが、佐賀の風景とご自身が子どもの頃に見ていた原風景と重なるところってあったりしますか?
境:もともと親戚筋が佐賀の方にもいて、ちょいちょい行く機会はあったのですが、あまり詳しくは知りませんでした。
長崎と佐賀だと地形的にもだいぶ違うので、共通点もあまりないと思っていたのですが、文化的なところは似ていて。風習や言葉も近いですし、食べ物も似たものがあるんですよね。いろいろ調べていく中で佐賀をより身近に感じて、意外に小さい頃から慣れ親しんできたものと近かったんだなという感覚はありました。
物語の舞台、佐賀について
ーゾンビランドサガの物語を語る上で、佐賀のロケーションは欠かせないものですけど、他にこういうタイプの作品に深く携わったことはあるのでしょうか? 実在する場所を舞台にしているという点で。
境:東京の下町が舞台になるとちょっと行って取材したり、自分でアングルを決めて撮影したものを作画に使ったりしたことは何回かあります。演出するときでも、自分で行けるところは行って写真撮って、みたいなことはやっていましたね。
ー今回のようにがっつりロケハンするケースは稀ですか?
境:そうですね。都内だったら車を飛ばして行けたんですけど、今作は「空き時間でちょっと」って感じではなかなか行けないので。佐賀のロケハンは結構ハードです。決められた時間の中で虎視眈々と使えるネタはないか探したり、話を聞いたり。一回、佐賀市から唐津市に抜けようとしたときに山で大雪に見舞われて。よりによってそのときの取材が、唐津市の「西の浜」っていう海っぺりと、「鏡山」っていう山のてっぺんの展望台だったんです。
どちらもものすごく凍えながら、ひたすら耐えてました(笑)。強行軍ではあるんですけど、それなりに成果はあるなぁと思います。
ー続篇のロケハンも、山に行ったり海に行ったり。
境:はい、いろいろ巡ってます。コロナが落ち着いた頃を見計らって行ったんですが、それでもやっぱり大人数では行けないから、制作と2人だけで強行軍で行ってきました。とにかく移動、移動で、そのときも大変でしたね。
ー続篇でも、佐賀のいろいろなシチュエーションが盛り込まれているんですね。
境:そうですね。普段あまり気にしていなかった風景でも、画面の中で生かせたらと思っています。
ーそもそも自分はなぜ「ゾンビランドサガ」に惹かれたのかを考えると、「ゾンビのアイドルの話」という設定なのに、物語と世界観にリアリティがあるからだなと思ったんです。制作上大事にしているポイントはいくつかあると思いますが、リアリティもその中の一つだったりしますか?
境:リアリティにもいろいろあると思うのですが、写実的に絵を表現するとか、芝居動きを表現するリアルさとはちょっと意味合いが違うのかなと思っていて。あるものを正しく画面や動きに落とし込むことよりは、見ている人が共感するとか、「そういう流れならそういうこともあるよな」と納得するリアリティですね。
自然に受け入れられる世界観や感情の流れを、しっかり描いていけたらいいなと思っています。
ー世界観や感情のリアリティ。
境:そうですね。取材をしっかりして説得力をつけることで、ちょっとぶっ飛んだ「ゾンビのアイドル」という設定にも説得力を持たせられるのかなと思います。もともと絵空事ではあるんですが、そこがないと本当にただの絵空事になってしまうので。地に足のついた感は作っていきたいですね。
「ゾンビランドサガ」のリアリティ
ーそういう点でいうと、キャストの方たちはまさに作品に命を吹き込む役割ですよね。収録時に別々ではなくまとまってアフレコをしているそうですが、それがすごくリアルな空気感に繋がっているのかもしれませんね。
境:この作品に限らず、アフレコって空気感が大事だと思っていて。自分がかけあう相手がどういうテンションで話して、どういう空気感でものを喋るのかは、実際に会話してみないとわからない。例えば、幸太郎が怒鳴った空気のビリビリを感じないと、ビビれないですよね。それを感じた上で自分がどう言葉を発するかが、自然な感情の流れの表現に繋がっていくと思うので、そこは常に大事にしたいなと思っています。
ー続篇のアフレコの現場はどんな感じですか?
境:こういう状況なのでなかなか全員一緒にはやれないですが、そんな中でも音響の方たちが、しっかり掛け合うキャラ同士はなるべく一緒に撮れるよう段取ってくれて。制限された環境の中ではすごくいい感じでやれていると思います。
ー「ゾンビランドサガ」は音楽劇でありつつ、僕的には海外のシットコムを見ている気分になれるというか、楽しくて開かれたドラマだなぁと思っていて。監督的にはコメディの要素はどれくらい大事にしていますか?
境:「ゾンビランドサガ」はシチュエーションを生かしたドラマで、会話劇のような作品なんです。いろいろな要素がありますけど、意識していたのはバラエティ感。バラエティ番組のようなノリでやり取りを楽しめたらという思いがありました。キャラクターたちはすごく真面目なんだけど、見ている人がちょっとクスってなったり、突っ込んだりするようなシチュエーションやテンポ感を目指していましたね。
ー確かに、バラエティ感を出すにはテンポやリズムは大事ですよね。
境:そうですね。とにかくシナリオの量が膨大で、尺の中に収めるのがかなり大変なんですが、そこは何よりもテンポ命で作っていました。この作品って、普通の作品より極端に段取り芝居が少ないと思うんですよね。ここをこう移動してっていう間の動きがなくて、ハッと目線を動かしたらもうそこにいるみたいな、そういうテンポ感で話を進めて、見ている人がどんどん引き込まれていく展開をつくっていけたらと思っています。
一番大事にしていたのは熱さやパッションの部分
ーもうひとつ特徴的だと思ったのが、普通のドラマだったらコンプライアンス的に微妙な表現も、ゾンビだからということもあって、さらっと出てきても違和感がない。
境:見ている人が不快になるかどうかは意識しないといけないと思いますが、一番大事にしていたのは熱さやパッションの部分。そのキャラクターの魅力やパッションを強調できるのであれば萎縮せずにやっていこう、と。たぶん普通だったらコンプライアンス的にやらないようなことはいくつかあると思うのですが、気持ちと勢いを大事にする方を優先していましたね。
ーYouTubeでは海外ファンのリアクション動画も出ていますが、世界の誰もが知っている「ゾンビ」を題材にした今作は、ある意味グローバルな可能性がある作品なのかなと感じました。
境:どうなんでしょうね。ゾンビは世界的な共通言語でもありますけど、今作ではそもそも映画監督のロメロが最初に唱えたゾンビ三原則みたいなものはまるで無視していたり(笑)。勢いやテンポ感は海外の人にも受け入れられると思うんですが、日本のアイドル文化をどれだけ理解してくれるのかとか、そもそも佐賀を知らないだろうなとか、いろいろ心配ではあります。でもそれだけ見てくれる人がいたのはうれしかったですね。ミニマムに作っているところはミニマムなので、日本の文化に興味を持つ一端になってくれればいいなと思います。
ー「ゾンビランドサガ」は日本のアニメやアイドルという和製ポップカルチャーの系譜を踏まえた作品であることは間違いないですが、監督自身もいろんな映画・ドラマ・音楽からの影響を受けていたりするのかなと思ったんですが、どうでしょうか。
境:ネタは映画や漫画、バラエティ、音楽など、いろいろなものを参考にしています。
スタッフに説明するときに「あれみたいな感じ」って例えるものがいちいち古いので、若いスタッフにはなかなか通じないときがあるのですが(笑)。シナリオや音楽の打ち合わせをするときは似た年代が集まっているので盛り上がるんですけど、若いスタッフに説明するときはちょっと大変ですね(笑)。
ーそれって例えば、音楽だったらなんですか?
境:なんだろうな、 尾崎豊さんとか……。
ー海外の映画やドラマからの影響を受けることもありますか?
境:もともと一番好きな映画で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』があるので、そういうコミカルさは自然と自分の中にある気はします。あとは、どこをどう参考にしたわけではないんですが、なんとなく意識していたのはチャップリン。ちょこまかコミカルに動くテンポ感とか、そんな中でも最後はなぜか泣けちゃう感じとか。
ライブシーンへのこだわり
ー境監督は第1期に続いて続篇でも音響監督を兼任するそうですが、ライブシーンの表現は前回から変化が何かあるんでしょうか?
境:続篇ではパフォーマンスの成長も見せないといけないし、ライブの完成度も上げていかなきゃいけないという思いがあって、制作は大変なことになっていると思います。でもスタッフも自主的に考えてくれてすごく頑張っているので、相当見応えある感じになっていくんじゃないかと。一旦投げたら、上がりをいつも楽しみにしてますね。
ー例えば、ライブシーンがある映画とかアニメとか観ている時も「音響」ってどうなっているか気になりますか?
境:映画でも、5.1chとかだったらなるべく真ん中のバランスいい席を取って、音もしっかり聞きながら鑑賞したり。ドラマでも、どういう風に音をつけているのかは意識しながら見てますね。
ー「ゾンビランドサガ」のライブシーンを作るにあたっては、どういうところに注意しましたか?
境:第1期のエンディングにもクレジットされている「劇場版ゴキゲン帝国Ω」っていうアイドルグループのリーダーが運営を兼任されていて、彼女たちのライブに何度か足を運びました。実際のフロア感とか周りの観客との距離感、空気の振動の具合とかは何回も見に行って感じたので、なるべく落とし込みたいと思いながら作っていました。お話も聞かせていただいて、「曲の発注ってどうするの?」と質問したり、フォーメーションなどのメモを歌詞カードにびっしり書いたやつを見せてもらったり。そのコピーを参考にフランシュシュの歌詞カードを作ってみたり、いろいろ参考にさせてもらいました。第1期が終わった後、アイドルの人たちから「アイドルが見ても楽しめて説得力があった」って言ってもらえたのがすごくうれしかったですね。
ー境監督が好きなフランシュシュの曲は何ですか?
境:全部といえば全部なんですが、思い入れとして強いのは「ヨミガエレ」「FLAGをはためかせろ!」ですかね。でも「アツクナレ」も「目覚めRETURNER」も……(笑)。
ー全部ですね(笑)。劇中で使われる曲に関しては、まず監督がシナリオを作って音楽担当のスタッフさんたちにイメージを伝える感じでしょうか?
境:自分の中のイメージを音楽の佐藤(宏次)さんに相談して、いろいろ話し合いながら落とし所を作ってもらっています。一応参照曲もつけながらイメージは伝えますが、イメージそのままというよりも佐藤さんの中でうまく理解して、ちゃんと展開に寄り添った曲をあげてきてくれる。彼はシナリオもすごく読み込んでくれるので、お話に馴染んだ曲になります。ただ難しいのが、上がってきた曲は本編の中でフル尺使えるわけじゃないところ。どのくらいの尺にするか話し合いながら尺感をまとめてもらって、それをシナリオと照らし合わせて映像に当てはめる作業が一番大変です。
ーライブのシーンは尺を合わせるのもそうですし、彼女たちの動きもあるわけですもんね。
境:さらにそこに台詞が挟まったり、間奏で展開があったりすると、もう頭がこんがらがってきます(笑)。
オリジナル作品の醍醐味
ー話は変わりますが、そもそも境監督がアニメーション演出のお仕事を志したきっかけは何ですか?
境:もともと漫画家になりたくて東京に出てきたのですが、アニメも好きだったのでアニメの専門学校で絵などの勉強をしていて。勉強していくうちにアニメの演出に出会い、演出ってものの面白さに興味を持ったのが最初です。自分だけの考えではなくていろいろな人が作品に関わっていて、絵なら絵のエキスパート、音なら音のエキスパート、芝居なら芝居のエキスパートたちの意見を聞きながら、一つの形にまとめて作り上げていく。自分ひとりの脳みそじゃたどり着かない答えにたどり着くのが、面白いなと思いました。
ー監督が尊敬しているクリエイターって、誰かいらっしゃるんですか?
境:僕の世代でもちょっと古いって言われていたのですが、一番の入り口は手塚治虫さんですね。古本屋を巡って手塚治虫の漫画本を買いあさって。手塚さんの無限な発想力って、どこかのジャンルに固定されないじゃないですか。その世界観に引き込まれて漫画を読んだのが最初です。アニメーションに惹かれたのは、宮崎駿さんがはじまりですね。最初に『風の谷のナウシカ』で度肝を抜かれて、それから映画館でも見るようになって。高校の時には、わけもわからず絵コンテの真似事をしたりしていました。映画は小学生のときにはじめて見たのがスティーヴン・スピルバーグの『E.T.』で、そこから映画が大好きになりましたね。
ー「ゾンビランドサガ」は漫画原作ではなくオリジナル作品という点が強みですよね。今作を第1期、続篇と作ってきて、一番どういうところに醍醐味を感じますか?
境:オリジナル作品って、まず原作を読んでから見る映像作品と違って、見ている人がはじめて目にするものですよね。そこで思いもよらない絵や展開を作って、はじめて見るワクワクを感じられる作品にできたらいいなと思っています。自分がまだ高校生だった頃、例えば宮崎駿さんの『魔女の宅急便』がリアルタイムで公開された時は、先行して雑誌にちょっとストーリーが載ったりしていたんです。そのワンカットを見て、どんな話になるんだろうと想像を膨らませながら見に行くときのあのワクワク感を、今この作品でやれているんだったらうれしいなと思いますね。
ー監督は今MAPPAに所属して、立場的には次の世代に自分が学んできたことを伝えていく役割もあると思いますが、若いアニメーターと一緒に仕事をしていてあらためて気づくことはありますか?
境:若い頃の自分に比べると、今の子はすごい丁寧でしっかりしていますよね。ちゃんと目標もあるし、いろんな作品を見て分析してる。すごいなって思います。ただ真面目すぎると、こういう作品は特に、ちょっと本筋と違うところでふざけてみる幅広さは生まれないのかなとは思います。でもそれはたぶん経験とともに変化していく部分だと思うので、頑張ってほしいですね。
ー最後に、続篇への意気込みをお願いします。
境:これからどう展開していくのかを見る人たちが期待している中で、そのワクワク感をさらに越えるものを目指していきたいです。第1期のときは誰も期待していなかったんですが(笑)、続篇ではその期待を乗り越えてさらにびっくりさせていく、ガチンコの勝負みたいなところがあると思うので、楽しみにしていてほしいなと思います。
境 宗久(さかい・むねひさ)
『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』監督、『スイートプリキュア♪』『美少女戦士セーラームーンCrystal』シリーズディレクター、『ゾンビランドサガ』『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』監督など。2018年、東映アニメーションからMAPPAへ転籍。
オリジナルTVアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」
©ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
[放送]
TOKYO MX:毎週木曜24:00~
サンテレビ:毎週木曜24:30~
TVQ九州放送:毎週金曜25:58~
サガテレビ:毎週金曜24:55~
BS11:毎週木曜24:30~
AT-X:毎週木曜23:30~
リピート放送:毎週月曜11:30~/毎週水曜17:30~
[配信]
Amazon Prime Video:
毎週木曜23:15~
ABEMA:毎週木曜23:30~
※地上波先行・独占配信
[スタッフ]
原作:広報広聴課ゾンビ係
監督:境 宗久
シリーズ構成:村越 繋
キャラクターデザイン:深川可純
総作画監督:崔 ふみひで・桑原 幹根
美術監督:大西達朗
色彩設計:佐々木 梓
3DCGディレクター:黒岩あい
撮影監督:三舟桃子
編集:後藤正浩
音楽:高梨康治・Funta7
主題歌・挿入歌:SCOOP MUSIC
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
音響監督:境 宗久
音響制作:dugout
制作:MAPPA
製作:ゾンビランドサガ リベンジ製作委員会
[キャスト]
巽 幸太郎:宮野真守
源 さくら:本渡 楓
二階堂サキ:田野アサミ
水野 愛:種田梨沙
紺野純子:河瀬茉希
ゆうぎり:衣川里佳
星川リリィ:田中美海
山田たえ:三石琴乃
警察官A:吉野裕行
ロメロ:高戸靖広
「ゾンビランドサガ」
Blu-rayBOX
発売中
23,000円(税抜)
Blu-ray Disc3枚組+CD
収録内容:
TVアニメ第1話~第12話
特典映像:
・第7話、第8話、第9話、第12話ノンテロップエンディング版
・チャレンジランドサガ!1(さが維新まつりトークショー&ヘッドバンキング映像/バルーンフェスタトークショー&上空30mヒット祈願絶叫映像)
・チャレンジランドサガ!2(河瀬茉希、衣川里佳、田中美海が挑戦!ガタリンピック映像/本渡楓、河瀬茉希突撃!食レポ「ドライブイン鳥」)
・チャレンジランドサガ!3(ゾンビランドサガの花火が上がる!伊万里湾大花火映像/本渡楓、河瀬茉希が挑戦!伊万里焼体験)
・ノンテロップオープニング
・ノンテロップエンディング
・パイロットフィルム
・キックオフムービー
※特典映像は「ゾンビランドサガ」Blu-ray 1~3巻収録映像の再録となります。
特典CD:
録り下ろしドラマCD「ナイショ・ビフォア・クリスマス SAGA」
仕様:キャラクターデザイン深川可純描き下ろしデジパック仕様、暗闇でゾンビが光る!三方背ケース
特典(封入):
スペシャルブックレット、オープニング複製絵コンテ
※本商品は、初回生産限定盤のみとなります。
※商品の仕様は予告なく変更になる場合がございます。
https://zombielandsaga.com/
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