アルカラは、1979年に当時12歳の少女ロビン・サムソーを殺害した事件で死刑判決を受けていた。
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この10年間、アルカラはさらに3件の殺人事件についても起訴されているが、彼による殺人の被害者は実際にはもっと多いと考えられている。アルカラは、殺人を行う前に頻繁に自身による被害者の写真を撮っており、警察は少なくとも12人以上の女性、最高で130人の被害者がいる可能性を示唆している。現在、彼の殺人の被害者と見られる未だ特定されていない女性の写真が100枚以上発見されている。
1972年、アルカラは8歳の少女を強姦したとして投獄されたが、被害者の少女と家族が裁判での証言を拒否したため、わずか34ヶ月で釈放された。その後どう言うわけか1978年の人気テレビ番組『デートゲーム』に出演し、司会のジム・レングに「成功した写真家」として紹介された。女性が男性をデート相手として選ぶという形式のお見合い番組で人気を博した『デートゲーム』で最終的にアルカラを選んだ女性は、幸運なことに彼とのデートに行かないことを決めた。その女性は出演後の舞台裏で「なんだか体調が悪くなってきたんです。彼の振る舞いはとても気持ち悪かった。
今年の初めに放送された番組『20/20』によって明かされたように、アルカラの『デートゲーム』への出演が最終的に彼の逮捕につながった。警察がアルカラをサムソーサン殺害の容疑で調査する一方で、別の刑事がアルカラの出演した放送回の再放送を偶然目撃した。その後、サムソーさんの友人で、最初に犯人の似顔絵を提供したブリジットさんにその番組を見せた。
サムソーさんの友人だったブリジットさんは『20/20』の取材に対し、「似顔絵のスケッチをFAXで送ったあと、またすぐ警察署に呼び出されました。ある部屋に通されると、そこには大きなテレビがあって、警察官たちは『デートゲーム』の録画を再生し始めたんです。3人の出演者が画面に現れた瞬間、『彼が犯人です! 間違いありません、彼がその男です』と言いました。そして彼の声が聞こえた瞬間、さらに確信が得られました」と語った。
From:Rodney Alcala, The Dating Game Killer, Dead at 77