ITZY
独自の道を突き進むガールグループ
「ファンと一緒にセルフィーを撮るのが大好きなんです」。ITZYのLiaはそう話す。「みんなのことが恋しい」。そう話すのはChaeryeongだ。JYP Entertainmentの主導で2019年に結成されたITZYは、ショーケースツアーを1度行ったきりで、その後はパンデミックによって活動を制限されることになった。しかし、彼女たちはただ沈黙を守っているわけではない。昨年には2枚目と3枚目のEPをリリースし、ソーシャルメディアやバーチャルイベントを介してMIDZYと呼ばれるファンと積極的に交流を続けてきた。今年3月に全世界に向けて配信されたライブストリームはそのひとつだ。
「私たちにロールモデルはいません」
グループの5人のメンバー(上記2名のほかYuna、Ryujin、Yeji)は、少女時代のコンサートや、子供の頃に足を運んだサーカスでのパフォーマンスを観て、歌とダンスに夢中になっていったという。ITZYに加入する前、メンバーの何人かは韓国のリアリティ番組に出演していた。Chaeryeongは『K-POPスター 3』とサバイバル形式のオーディション番組『SIXTEEN』に、RyujinとYejiの2人は別の勝ち抜き式のオーディション番組に出演していた。
JYPが主催するトレーニングに参加した後、Ryujinは自分がメンバーとして選ばれることはないだろうと思っていた。「トレーニングにはものすごい数の人が参加していました」。彼女はそう話す。「可愛くて才能のある女の子ばっかりでした。だから自分が選ばれて、すごく驚いたんです」
そうは言うものの、彼女たちが萎縮している様子はまるでない。ITZYのサウンドは自信と熱意に満ちていて、リスナーを圧倒する。先輩格のアイドルたちに敬意を払いつつも、ITZYは独自のサウンドを追求している。「私たちにロールモデルはいません」。Yejiはそう明言する。「何にも似ていない、オリジナルな存在になりたいんです」
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From Rolling Stone US.