今回の訴訟でジュフリー氏は、17歳の時にアンドリュー王子から性的暴行を受けたと主張している。
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2022年1月31日に公開された書簡では、地裁判事のルイス・カプラン氏が、イギリス国籍のロバート・アシュトン・オルニー氏とシュクリ・ウォーカー氏、オーストラリア国籍のロバート・ジュフリー氏とジュディス・ライトフット博士を証言録取の参考人として呼び出すことが明らかになった。
オルニー氏はかつて、アンドリュー王子の侍従を務めており、エプスタインの所持していた住所録にはロイヤルファミリーへの足掛かりとしてその名が記されていた。こうした理由から、オルニー氏は「アンドリュー王子がエプスタインの家に出入りしていたことを示すさらなる情報や、エプスタインや、ギレーヌ・マクスウェルとの繋がりを証明するための情報源」となる可能性があるとされている。オルニー氏の証言により、アンドリュー王子自身のジュフリー氏に対する性的虐待はおろか、彼女に会ったことすらないという主張が覆る可能性がある。
証言録取を公正なものにするため、オルニー氏に対し求められる証言の内容は、アンドリュー王子とエプスタイン、マクスウェルとの関係における6つの領域にわたっている。アンドリュー王子がエプスタイン自身と、またはエプスタインについて何らかのコミュニケーションをとったことがあるかどうかが質問の焦点となり、それに加えマクスウェル、ジュフリー氏らに関しても同様の質問が焦点となる。ジュフリー氏はマンハッタンにあったエプスタインの自宅でアンドリュー王子から性的暴行を受けたと主張しており、アンドリュー王子がエウスタイン邸に出入りしていたかどうかも質問が行われる。
連邦地裁はまた、オーストラリア法務大臣に対し、原告の夫であるロバート・ジュフリー氏、及び原告の同僚である心理学者のジュディス・ライトフット博士からの証言を得るべく申請を行なった。ロバート氏に求められる証言は、原告である妻がどのようにしてアンドリュー王子と会ったのか、原告のトラウマや性的暴行を受けたという過去、エプスタインとマクスウェルが原告に対し身体的な被害を加えるという脅迫を行なったことについてなど、原告の主張がどれだけ正確かを確認するものになる。
ライトフット博士に求められる証言は、原告の幼少期のトラウマや虐待の経験、原告がこれまでに受けてきた医療行為といった内容になる。また、原告の主張する心理的、精神的なダメージについて、その一方で虚偽記憶理論についての質問も認められている(マクスウェルの公判では、弁護人らが被害者の証言を否定するために虚偽記憶に関する心理学研究の専門家であるエリザベス・ロフタスを証言台に立たせたという事実がある)。
4人目の参考人となるシュクリ・ウォーカー氏は以前、FBIの調査に対し、2001年の3月にアンドリュー王子と若い少女をロンドンの有名なナイトクラブであるトランプで見たと証言した人物だ。原告は2001年の3月にアンドリュー王子から性的暴行を受けたと主張している。ウォーカー氏は、ナイトクラブで踊っている最中にアンドリュー王子の足を踏み、謝ったためにその当時の様子を鮮明に覚えていると話している。ウォーカー氏に対しては2001年3月にアンドリュー王子と原告が確かにクラブにいたのか、また、ウォーカー氏が見かけたであろう王子と原告の様子についての質問が行われる模様。
From:Court Requests Deposition From Prince Andrews Ex-Assistant in Virginia Giuffre Suit