ニューヨークタイムズ紙によると、陪審員らはわずか3時間の評議でハンキソンに無罪の判決を下したようだ。
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事件現場にいた他2人の警察官、ジョナサン・マティングリーとマイルス・コスグローブは不起訴処分となっている。ハンキソンは事件の3ヶ月後、ルイヴィル市警を解雇され、コスグローブは2021年1月になり解雇、マティングリーは2021年4月に自ら退職していた。
事件に関わった3人の警察官は、テイラー氏の自宅が麻薬取引の現場となっているとして告知なしでの家宅捜索を行った。警察は捜索の前に告知を行なったと主張しているが、現場にいたテイラー氏のボーイフレンドのケネス・ウォーカー氏は何の知らせもなかったと話している。突然ドア越しに3発の発砲を受け、何者かに襲われていると考えたウォーカー氏は、合法的に登録し所有していた自身の銃で応戦した。ウォーカー氏が発砲した銃弾は一人の警察官の太ももに命中したが、それに対し警察官らは20発以上も発砲し、そのうちの8発がテイラー氏に命中した。
地元メディアによるとテイラー氏の母、タミカ・パーマー氏は当日、評決の場に出席していたが、評決を聞くと一言も話すことなくその場を後にしたそうだ。ハンキソンが有罪となった場合、彼は最大でも5年間の禁錮刑に処されるはずだった。
From:Ex-Officer Found Not Guilty on Charges Related to Killing of Breonna Taylor