来日公演「22/23 KIM HYUN JOONG WORLD TOUR<The end of a dream>in Japan」を終えたばかりのキム・ヒョンジュンにインタビューを敢行。
日本のファンとの2年半ぶりの再会となった同公演についてはもちろん、彼がどんな意思や信念を胸に今日まで活動してきたのか。
関連記事:キム・ヒョンジュン、2年7カ月ぶりの日本公演で伝えた喜びと深い愛情
-パシフィコ横浜での来日公演「22/23 KIM HYUN JOONG WORLD TOUR<The end of a dream>in Japan」を終えたばかりですが、ご自身の中ではどんなライブになったなと感じていますか?
2年半ぶりに日本でコンサートを開催できたのですが、ファンの皆さんが僕のことを忘れずに会場へ足を運んでくださって、今のキム・ヒョンジュンの音楽を受け入れてもらうことも出来て、本当に有難いなと思いました。何より皆さんの愛をしっかりと感じることが出来ましたし、僕の今後進むべき音楽的な未来を告白する、約束する時間になったと感じています。
-日本のファンと再会するまでの2年半の歳月は、キムさんにとってどんな想いを馳せる日々だったのでしょう?
2年半のあいだ、様々な感情が交錯していました。新型コロナが流行り始めた当初はすぐに収束すると思っていましたし、皆さんとこんなに長く会えなくなるとは思っていなかったのですが、状況がどんどん悪化してしまって「このまま会えなくなってしまうのではないか……」と不安に苛まれ、精神的に弱ってしまった時期もあって。きっとファンの皆さんも同じ想いだったんじゃないかなと思います。でも、いざ会場で皆さんと再会して、心を開きながら同じ時間を共有してみて「あぁ、そうか。この2年半がお互いへの想いをより強固にしてくれたのか。絆を深める時間になっていたんだな」と気付いたんですよね。会えない期間は決して無駄じゃなかった。
-そんな久しぶりの再会を果たしたファンの皆さんは、今、キムさんの中でどんな存在になっていますか?
日本のファンの皆さんがいなければ、間違いなく今のキム・ヒョンジュンはいなかったと思っています。
-ちなみに、日本の音楽シーンにはどんな印象を持たれていますか?
大きな音楽マーケットである日本が隣国として存在しているということは、韓国の音楽シーンの成長にもすごく良い影響を与えてもらっていると思います。日本はバンドシーンも盛り上がっていれば、アイドルシーンも盛り上がっていて、クラシックやジャズの市場もあるじゃないですか。とても細部にジャンルが分かれていて、それぞれの音楽を好きなマニア層も存在していて、そのマニアの方々の為のフェスティバルもたくさんあって、それが体系づけられているし、素晴らしいコンサート会場もたくさんある。僕はそんな日本の音楽が子供の頃から本当に好きで、遡ればX JAPANから始まり、最近はワンオク(ONE OK ROCK)やヒゲダン(Official髭男dism)をよく聴いているのですが、そうした日本を代表する象徴的なバンドが絶え間なく日本から登場しているのは、やはりしっかりとした音楽市場に支えられているからこそだと思うんですよね。
-その日本の音楽シーンでも活躍されているキムさんですが、気付けば今年でデビューから17年。自分では、どんな芸能人生、音楽人生を歩んできているなと思いますか?
17年も経っているんですね! 昨日までの自分を振り返ってみると、一生懸命走り続けてきて「いろんなことをやってきたな、達成してきたな」と思いますが、今は再びスタートラインに立っているような気持ちなんです。なので、17年後にもこのようにインタビューして頂ける機会があったら、より音楽について深い話が出来るような自分になっていたいですし、後輩にもいろんな助言をできるような先輩になっていたい。そのときも現役バリバリで音楽を一生懸命やり続けていたいですね。
-「再びスタートラインに立っている」という感覚は、コロナ禍が明けた今だからこそ生まれているんですかね?
新型コロナは単純な疾病ではなくて、全世界を恐怖に陥れた病だと思うんです。そんなコロナ禍から明けた今、自分だけじゃなく誰もが第二の人生を歩み始めたような気持ちになっていると思うんですね。なので、今、インタビューを受けているこの場もそうですし、私も「新しい人生を生きているんだな」と日々実感しています。
-そんなコロナ禍という未曾有の危機もありながら、これだけ長く活動してこれた要因は何だと思いますか?
やはり「音楽が好きだから」だと思います。音楽が好きじゃなかったら17年間もこんな風に活動できなかったですし、そんな私の音楽をファンの皆さんが支持してくれたからこそ、ここまで続けて来られたんだと思いますね。
-キムさんの音楽人生をふたつに分けると、グループ時代とソロ時代があります。それぞれの活動の大きな違いはどんなところにあると思いますか?
ひとりで活動していると「寂しいんじゃないか」というイメージを持たれることもあると思うんですが、実際にソロ活動をしてみると「寂しい」と思うようなヒマすらないんです(笑)。グループでの活動の5倍以上やることが増えるんですよ。それゆえに達成感もとても大きいですし、自分の音楽が出来るのはすごく楽しい。そういう意味では、ソロ活動のほうが自分には合っているし、嬉しいなと思います。
-キムさんは演技もやられていますよね。俳優と音楽の活動の両立についてはどんなことを感じていますか?
俳優も本当に魅力的な職業だと思うんですね。
-歌手として、俳優として、それぞれ求める理想像みたいなものはあったりするんでしょうか?
歌手としては、音楽を通じて多くの方々に喜びや希望を届けたい。例えば、コールドプレイのように全世界の人々に共感してもらえるような、そんな歌を歌える、曲を届けられるアーティストになりたいんです。それが最もキム・ヒョンジュンらしい、目指すべき理想像なんじゃないかと思っているんですよね。ただ、俳優としてのキム・ヒョンジュンは違う発想で、まったくキム・ヒョンジュンらしくない役を積極的に演じていきたくて。普段のキム・ヒョンジュンからは想像がつかないような、時には利己的だったり、残酷だったりする、その役の中にどっぷり入り込める俳優になりたいと思っています。
-様々な表現活動をされているキムさんなんですが、今、自分ではどんな表現者になっているなと感じていますか?
自由な魂を持つ表現者だと思います。何かひとつのことに捕らわれず、いつでも絶えずあらゆることを受け入れて、そのすべてを吸収して理解しようと努めていますし、それを自分の中に取り込みながら様々な表現をしていきたいんですよね。
©2022 HENECIA Co.,LTD. / 2022 DISCOVERY NEXT CO.,LTD.
-そこまで自由な魂を重要視するようになったきっかけは?
世の中を見つめる視点から出発しているんじゃないかと思います。私は物事を単純に捉えず、自分のイマジネーションから生まれる視点を持つようにしていて。例えば、海でくじらが泳いでいる。それを見て「あ、くじらがいる」で終えるのではなく「このくじらはどこから来ていて、どんな紆余曲折があって今ここで泳いでいるのか。私はこの海を泳いでいるくじらに対して何ができるのか、役に立つことができるのか」みたいな感じで、ひとつの事象に対していろんな想いを巡らせるようにしているんですよね。なので、他人に対しても、表面的な部分だけを見るんじゃなく様々な見方をすることによって、より深く相手のことを理解できるんじゃないかと思うんです。そうやって違う視点を持つことが考えの幅を広げ、深めていけると思っているので、それが自分の表現においても活かされているんだと思いますね。
-キムさんの待望の新作『Song for a dreamer』がリリースされました。映画『バイオレンスアクション』の挿入歌として書き下ろした楽曲ですが、日本のマンガ原作の作品に携われたことにはどんな感慨を持たれていますか?
全世界的に見ても、日本は名実ともにアニメーション大国であり、マンガ大国ですよね。なので、私も『ドラゴンボール』に始まり『鬼滅の刃』に至るまで日本のマンガをコレクションしたり、日本のアニメをたくさん観て育ったんです。余談になりますが、私も大好きな『ベルセルク』を書かれていた三浦建太郎さんが連載途中でお亡くなりになって、すごく胸を痛めていまして。
-日本のマンガ原作の映画『バイオレンスアクション』の挿入歌ということで、同じく本作に携わった[Alexandros]やMAN WITH A MISSIONなどの楽曲と共に「Song for a dreamer」が聴かれている。この状況にはどんなことを感じていますか?
MAN WITH A MISSIONは私と同じ時代に活動してきた同世代のバンドなので、デビュー当時から注目していたんです。オオカミの姿で演奏しているから「変わっているなぁ」と思いつつも「すごい音楽をやっているな」と思ったんですよね。そんな方たちと映画『バイオレンスアクション』でご一緒させて頂いて、さらに「Song for a dreamer」を一緒に聴いてくれている日本のリスナーがいるということは、すごく感慨深いです。日本の音楽を聴いて育った身からすると、同世代の日本のアーティストの方々と何かご一緒できるのは本当に嬉しいことで、例えば、Perfumeは僕とデビュー日が同じなんですけど、彼女たちが今も活躍されているのを嬉しく拝見しています。そうした同じ時代を歩んできた方々と出逢える機会があったらなと常々思っていて。なので、いつか「SUMMER SONIC」のような日本の大型フェスなどで、音楽的に切磋琢磨しながら共演できる日を夢見ています。
-その夢に向けての大きな一歩でもある新作『Song for a dreamer』、日本のリスナーにどんな風に楽しんでほしいと思っていますか?
表題曲「Song for a dreamer」は、映画『バイオレンスアクション』で流れてくる楽曲の中で唯一のバラードなのですが、私の少年のような感性を感じ取ってもらえたらなと思いますし、もうひとつの収録曲「Super Fire」ではうってかわって、ロックスターのようなムードを楽しんでもらえたらなと。また、この新作『Song for a dreamer』を通じて、バンドとしてのキム・ヒョンジュンの力量の可能性を皆さんに見守って頂きたいなと思っています。
-では、最後に、この先の夢や目標を聞かせてください。
「もっと大きなステージに立ちたい」という気持ちがあるのと同時に「小さいステージでも大切していきたい」という気持ちも共存していて。大切にしたい小さいステージというのは、例えば、ファンの皆さんに向けたサプライズのライブや、ファンの皆さんとの距離感が近いライブハウスでのライブ。そうした公演も増やしていきたいんですよね。そして、もっと大きなステージというのは、夢の舞台であるアリーナやドームでの大規模なライブ。そのふたつを同時に実践していく歌手、アーティストになりたいと思っています。
<リリース情報>
キム・ヒョンジュン
「Song for a dreamer / Super Fire」
配信中
CD発売日:2022年9月14日(水)
発売:ディスカバリー・ネクスト(レーベルHENECIA MUSIC)
特設サイト https://www.kimhyunjoong-sfad.com/
【Type-A(初回限定盤A)】
品番 : DNME-0065 価格 : ¥2000(税込)/ ¥1818(税抜)
[CD+DVD]
・デジパック仕様 ・6Pオリコミ
◇DISC 1 : CD
1. Song for a dreamer
2. Super Fire
◇DISC 2 : DVD
1. Song for a dreamer ーミュージックビデオー
2. Behind the Scenes ーSong for a dreamerー
【Type-B(初回限定盤B)】
品番:DNME-0066 価格 : ¥2000(税込)/ ¥1818(税抜)
[CD+DVD]
・デジパック仕様 ・6Pオリコミ
◇DISC 1 : CD
1. Song for a dreamer
2. Super Fire
◇DISC 2 : DVD
1. Song for a dreamer ーミュージックビデオー
2. Behind the Scenes ーSuper Fireー
【Type-C(初回限定盤C)】
品番:DNME-0067 価格 : ¥3000(税込)/ ¥2727(税抜)
[CD+24Pブックレット]
・スリーブケース仕様 ・ブックレット24P
◇DISC 1 : CD
1. Song for a dreamer
2. Super Fire
【Type-D(初回限定盤D)】
品番:DNME-0068 価格:¥1000(税込)/ ¥909(税抜)
[CD+8Pブックレット]
・通常プラケース仕様 ・ブックレット8P
◇DISC 1 : CD
1. Song for a dreamer
2. Super Fire
Kim Hyun Joong JAPAN OFFICIAL FANCLUB https://henecia.jp
日本のファンとの2年半ぶりの再会となった同公演についてはもちろん、彼がどんな意思や信念を胸に今日まで活動してきたのか。
日本のファンや音楽シーンに対してどんな印象を抱いているのか。また、映画『バイオレンスアクション』挿入歌である新作『Song for a dreamer』の話から、大好きな日本のアニメやマンガについても語ってくれた。
関連記事:キム・ヒョンジュン、2年7カ月ぶりの日本公演で伝えた喜びと深い愛情
-パシフィコ横浜での来日公演「22/23 KIM HYUN JOONG WORLD TOUR<The end of a dream>in Japan」を終えたばかりですが、ご自身の中ではどんなライブになったなと感じていますか?
2年半ぶりに日本でコンサートを開催できたのですが、ファンの皆さんが僕のことを忘れずに会場へ足を運んでくださって、今のキム・ヒョンジュンの音楽を受け入れてもらうことも出来て、本当に有難いなと思いました。何より皆さんの愛をしっかりと感じることが出来ましたし、僕の今後進むべき音楽的な未来を告白する、約束する時間になったと感じています。
-日本のファンと再会するまでの2年半の歳月は、キムさんにとってどんな想いを馳せる日々だったのでしょう?
2年半のあいだ、様々な感情が交錯していました。新型コロナが流行り始めた当初はすぐに収束すると思っていましたし、皆さんとこんなに長く会えなくなるとは思っていなかったのですが、状況がどんどん悪化してしまって「このまま会えなくなってしまうのではないか……」と不安に苛まれ、精神的に弱ってしまった時期もあって。きっとファンの皆さんも同じ想いだったんじゃないかなと思います。でも、いざ会場で皆さんと再会して、心を開きながら同じ時間を共有してみて「あぁ、そうか。この2年半がお互いへの想いをより強固にしてくれたのか。絆を深める時間になっていたんだな」と気付いたんですよね。会えない期間は決して無駄じゃなかった。
-そんな久しぶりの再会を果たしたファンの皆さんは、今、キムさんの中でどんな存在になっていますか?
日本のファンの皆さんがいなければ、間違いなく今のキム・ヒョンジュンはいなかったと思っています。
今のアーティストとしてのキム・ヒョンジュンは皆さんがつくってくれたので。なので、これはパシフィコ横浜でもお伝えしたのですが、今後は僕がファンの皆さんを守っていきたい。そんな使命感を持って生きていきたいんです。だからこそ、今まで以上に皆さんの希望になるようなメッセージを伝えていきたいですし、ファンの皆さんとの出逢いの場をもっと設けられるよう、音楽に限らず、より良い活動をこれからずっとしていきたいと思っています。
-ちなみに、日本の音楽シーンにはどんな印象を持たれていますか?
大きな音楽マーケットである日本が隣国として存在しているということは、韓国の音楽シーンの成長にもすごく良い影響を与えてもらっていると思います。日本はバンドシーンも盛り上がっていれば、アイドルシーンも盛り上がっていて、クラシックやジャズの市場もあるじゃないですか。とても細部にジャンルが分かれていて、それぞれの音楽を好きなマニア層も存在していて、そのマニアの方々の為のフェスティバルもたくさんあって、それが体系づけられているし、素晴らしいコンサート会場もたくさんある。僕はそんな日本の音楽が子供の頃から本当に好きで、遡ればX JAPANから始まり、最近はワンオク(ONE OK ROCK)やヒゲダン(Official髭男dism)をよく聴いているのですが、そうした日本を代表する象徴的なバンドが絶え間なく日本から登場しているのは、やはりしっかりとした音楽市場に支えられているからこそだと思うんですよね。
-その日本の音楽シーンでも活躍されているキムさんですが、気付けば今年でデビューから17年。自分では、どんな芸能人生、音楽人生を歩んできているなと思いますか?
17年も経っているんですね! 昨日までの自分を振り返ってみると、一生懸命走り続けてきて「いろんなことをやってきたな、達成してきたな」と思いますが、今は再びスタートラインに立っているような気持ちなんです。なので、17年後にもこのようにインタビューして頂ける機会があったら、より音楽について深い話が出来るような自分になっていたいですし、後輩にもいろんな助言をできるような先輩になっていたい。そのときも現役バリバリで音楽を一生懸命やり続けていたいですね。
-「再びスタートラインに立っている」という感覚は、コロナ禍が明けた今だからこそ生まれているんですかね?
新型コロナは単純な疾病ではなくて、全世界を恐怖に陥れた病だと思うんです。そんなコロナ禍から明けた今、自分だけじゃなく誰もが第二の人生を歩み始めたような気持ちになっていると思うんですね。なので、今、インタビューを受けているこの場もそうですし、私も「新しい人生を生きているんだな」と日々実感しています。
-そんなコロナ禍という未曾有の危機もありながら、これだけ長く活動してこれた要因は何だと思いますか?
やはり「音楽が好きだから」だと思います。音楽が好きじゃなかったら17年間もこんな風に活動できなかったですし、そんな私の音楽をファンの皆さんが支持してくれたからこそ、ここまで続けて来られたんだと思いますね。
-キムさんの音楽人生をふたつに分けると、グループ時代とソロ時代があります。それぞれの活動の大きな違いはどんなところにあると思いますか?
ひとりで活動していると「寂しいんじゃないか」というイメージを持たれることもあると思うんですが、実際にソロ活動をしてみると「寂しい」と思うようなヒマすらないんです(笑)。グループでの活動の5倍以上やることが増えるんですよ。それゆえに達成感もとても大きいですし、自分の音楽が出来るのはすごく楽しい。そういう意味では、ソロ活動のほうが自分には合っているし、嬉しいなと思います。
-キムさんは演技もやられていますよね。俳優と音楽の活動の両立についてはどんなことを感じていますか?
俳優も本当に魅力的な職業だと思うんですね。
そういう意味では、俳優と音楽という、ふたつの領域を行き来できている僕はラッキーだと思っています。ふたつの選択肢を与えられているというのは、自分にとってすごく大きな強みになっている。ただ、どちらかひとつだけでも極めていくのはとても大変なことで、どちらも疎かにできないという意味では、すごく献身的な取り組みが必要だと思うんですね。それぞれをプロフェッショナルの領域まで高める為には、慎重な選択も必要になってきますし。なので、今、俳優としてはしばらく作品に関われずにいるんですけれども、それは歌手としてのキム・ヒョンジュンに全力を注いでいるからですし、再び俳優をやるときは、歌手としてのキム・ヒョンジュンのファンの皆さんが寂しい気持ちになるぐらい、演技に全力を注いで高みを目指したいなと思っています。
-歌手として、俳優として、それぞれ求める理想像みたいなものはあったりするんでしょうか?
歌手としては、音楽を通じて多くの方々に喜びや希望を届けたい。例えば、コールドプレイのように全世界の人々に共感してもらえるような、そんな歌を歌える、曲を届けられるアーティストになりたいんです。それが最もキム・ヒョンジュンらしい、目指すべき理想像なんじゃないかと思っているんですよね。ただ、俳優としてのキム・ヒョンジュンは違う発想で、まったくキム・ヒョンジュンらしくない役を積極的に演じていきたくて。普段のキム・ヒョンジュンからは想像がつかないような、時には利己的だったり、残酷だったりする、その役の中にどっぷり入り込める俳優になりたいと思っています。
-様々な表現活動をされているキムさんなんですが、今、自分ではどんな表現者になっているなと感じていますか?
自由な魂を持つ表現者だと思います。何かひとつのことに捕らわれず、いつでも絶えずあらゆることを受け入れて、そのすべてを吸収して理解しようと努めていますし、それを自分の中に取り込みながら様々な表現をしていきたいんですよね。
なので、表現については日々研究し続けています。
©2022 HENECIA Co.,LTD. / 2022 DISCOVERY NEXT CO.,LTD.
-そこまで自由な魂を重要視するようになったきっかけは?
世の中を見つめる視点から出発しているんじゃないかと思います。私は物事を単純に捉えず、自分のイマジネーションから生まれる視点を持つようにしていて。例えば、海でくじらが泳いでいる。それを見て「あ、くじらがいる」で終えるのではなく「このくじらはどこから来ていて、どんな紆余曲折があって今ここで泳いでいるのか。私はこの海を泳いでいるくじらに対して何ができるのか、役に立つことができるのか」みたいな感じで、ひとつの事象に対していろんな想いを巡らせるようにしているんですよね。なので、他人に対しても、表面的な部分だけを見るんじゃなく様々な見方をすることによって、より深く相手のことを理解できるんじゃないかと思うんです。そうやって違う視点を持つことが考えの幅を広げ、深めていけると思っているので、それが自分の表現においても活かされているんだと思いますね。
-キムさんの待望の新作『Song for a dreamer』がリリースされました。映画『バイオレンスアクション』の挿入歌として書き下ろした楽曲ですが、日本のマンガ原作の作品に携われたことにはどんな感慨を持たれていますか?
全世界的に見ても、日本は名実ともにアニメーション大国であり、マンガ大国ですよね。なので、私も『ドラゴンボール』に始まり『鬼滅の刃』に至るまで日本のマンガをコレクションしたり、日本のアニメをたくさん観て育ったんです。余談になりますが、私も大好きな『ベルセルク』を書かれていた三浦建太郎さんが連載途中でお亡くなりになって、すごく胸を痛めていまして。
でも、ご友人の漫画家・森恒二さんが『ベルセルク』の連載を継続すると伺ったときに「この作品をしっかり締め括ってくれようとしている。これは素晴らしいことだ」と思ったんです。そうした漫画家の方々の作品に対する愛情も含めて、私は日本のマンガやアニメを尊敬しているんですよね。なので、そんな日本のマンガが原作である映画『バイオレンスアクション』に参加させて頂けるというのは、私からするとすごく不思議なことで。この作品の一員になれるなんて本当に夢みたいだなと思っているんです。
-日本のマンガ原作の映画『バイオレンスアクション』の挿入歌ということで、同じく本作に携わった[Alexandros]やMAN WITH A MISSIONなどの楽曲と共に「Song for a dreamer」が聴かれている。この状況にはどんなことを感じていますか?
MAN WITH A MISSIONは私と同じ時代に活動してきた同世代のバンドなので、デビュー当時から注目していたんです。オオカミの姿で演奏しているから「変わっているなぁ」と思いつつも「すごい音楽をやっているな」と思ったんですよね。そんな方たちと映画『バイオレンスアクション』でご一緒させて頂いて、さらに「Song for a dreamer」を一緒に聴いてくれている日本のリスナーがいるということは、すごく感慨深いです。日本の音楽を聴いて育った身からすると、同世代の日本のアーティストの方々と何かご一緒できるのは本当に嬉しいことで、例えば、Perfumeは僕とデビュー日が同じなんですけど、彼女たちが今も活躍されているのを嬉しく拝見しています。そうした同じ時代を歩んできた方々と出逢える機会があったらなと常々思っていて。なので、いつか「SUMMER SONIC」のような日本の大型フェスなどで、音楽的に切磋琢磨しながら共演できる日を夢見ています。
-その夢に向けての大きな一歩でもある新作『Song for a dreamer』、日本のリスナーにどんな風に楽しんでほしいと思っていますか?
表題曲「Song for a dreamer」は、映画『バイオレンスアクション』で流れてくる楽曲の中で唯一のバラードなのですが、私の少年のような感性を感じ取ってもらえたらなと思いますし、もうひとつの収録曲「Super Fire」ではうってかわって、ロックスターのようなムードを楽しんでもらえたらなと。また、この新作『Song for a dreamer』を通じて、バンドとしてのキム・ヒョンジュンの力量の可能性を皆さんに見守って頂きたいなと思っています。
-では、最後に、この先の夢や目標を聞かせてください。
「もっと大きなステージに立ちたい」という気持ちがあるのと同時に「小さいステージでも大切していきたい」という気持ちも共存していて。大切にしたい小さいステージというのは、例えば、ファンの皆さんに向けたサプライズのライブや、ファンの皆さんとの距離感が近いライブハウスでのライブ。そうした公演も増やしていきたいんですよね。そして、もっと大きなステージというのは、夢の舞台であるアリーナやドームでの大規模なライブ。そのふたつを同時に実践していく歌手、アーティストになりたいと思っています。
<リリース情報>
キム・ヒョンジュン
「Song for a dreamer / Super Fire」
配信中
CD発売日:2022年9月14日(水)
発売:ディスカバリー・ネクスト(レーベルHENECIA MUSIC)
特設サイト https://www.kimhyunjoong-sfad.com/
【Type-A(初回限定盤A)】
品番 : DNME-0065 価格 : ¥2000(税込)/ ¥1818(税抜)
[CD+DVD]
・デジパック仕様 ・6Pオリコミ
◇DISC 1 : CD
1. Song for a dreamer
2. Super Fire
◇DISC 2 : DVD
1. Song for a dreamer ーミュージックビデオー
2. Behind the Scenes ーSong for a dreamerー
【Type-B(初回限定盤B)】
品番:DNME-0066 価格 : ¥2000(税込)/ ¥1818(税抜)
[CD+DVD]
・デジパック仕様 ・6Pオリコミ
◇DISC 1 : CD
1. Song for a dreamer
2. Super Fire
◇DISC 2 : DVD
1. Song for a dreamer ーミュージックビデオー
2. Behind the Scenes ーSuper Fireー
【Type-C(初回限定盤C)】
品番:DNME-0067 価格 : ¥3000(税込)/ ¥2727(税抜)
[CD+24Pブックレット]
・スリーブケース仕様 ・ブックレット24P
◇DISC 1 : CD
1. Song for a dreamer
2. Super Fire
【Type-D(初回限定盤D)】
品番:DNME-0068 価格:¥1000(税込)/ ¥909(税抜)
[CD+8Pブックレット]
・通常プラケース仕様 ・ブックレット8P
◇DISC 1 : CD
1. Song for a dreamer
2. Super Fire
Kim Hyun Joong JAPAN OFFICIAL FANCLUB https://henecia.jp
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