ニック・ケイヴは最近、モリッシーから新曲でボーカルを担当してほしいというオファーを受けたことを明かした。長年のファンであるケイヴは「本来なら喜んで引き受けたはずだった」と語る。
ケイヴは、自身の公式サイト「Red Hand Files」で、モリッシーとの関係についてのファンからの質問に答えるかたちで、このエピソードを明かした。昨年、モリッシーからEメールでこの件について連絡があったという。ケイヴはその曲を「とても美しい」と評しながらも、「長くてまったく関係のないギリシャのブズーキ(長いネックの弦楽器)によるイントロで始まる曲だった」と説明している。
そのイントロの上に乗せて、モリッシーはケイヴに、自身が書いた「やや馬鹿げたアンチ・ウォーク声明」を朗読してほしいと依頼してきたという。ケイヴはその内容について詳細は明かさず、「ある程度はその主張に共感できる部分もあった」と認めつつも、「でも、私のやることではないと感じた」と語り、丁重に依頼を断ったことを明かしている。
「私は、政治的なことも文化的なことも含めて、できる限り音楽からは切り離すようにしている」とケイヴは語る。「そうした要素は音楽の力を削いでしまうと思うし、私が目指しているものとも相反するものだ」
ケイヴのためにモリッシーが具体的にどんな文章を書いていたのかは不明だが、おおよその内容は想像に難くない。ここ数年、モリッシーは特に移民に関する極右寄りの発言でたびたび物議を醸してきた。前作『I Am Not a Dog on a Chain』(2020年)をリリースして以降、モリッシーは何作かの新作を予告してきたが、いずれもまだ発表には至っていない。昨年のインタビューでは、あるアルバムについて「封じ込められている」とし、そのリリースを妨げているのは「愚かな文化(idiot culture)」だと主張していた。
新作のリリースがないにもかかわらず、モリッシーはツアー活動で多忙を続けている。
【関連記事】デヴィッド・ボウイとモリッシー、1991年の歴史的デュエットを振り返る
From Rolling Stone US.
しかし、モリッシーが依頼したのはヴァースを歌ったりコーラスを務めたりすることではなく、「不必要に挑発的な」スポークン・ワードのスピーチを曲の冒頭で語ってほしいという内容だった。
ケイヴは、自身の公式サイト「Red Hand Files」で、モリッシーとの関係についてのファンからの質問に答えるかたちで、このエピソードを明かした。昨年、モリッシーからEメールでこの件について連絡があったという。ケイヴはその曲を「とても美しい」と評しながらも、「長くてまったく関係のないギリシャのブズーキ(長いネックの弦楽器)によるイントロで始まる曲だった」と説明している。
そのイントロの上に乗せて、モリッシーはケイヴに、自身が書いた「やや馬鹿げたアンチ・ウォーク声明」を朗読してほしいと依頼してきたという。ケイヴはその内容について詳細は明かさず、「ある程度はその主張に共感できる部分もあった」と認めつつも、「でも、私のやることではないと感じた」と語り、丁重に依頼を断ったことを明かしている。
「私は、政治的なことも文化的なことも含めて、できる限り音楽からは切り離すようにしている」とケイヴは語る。「そうした要素は音楽の力を削いでしまうと思うし、私が目指しているものとも相反するものだ」
ケイヴのためにモリッシーが具体的にどんな文章を書いていたのかは不明だが、おおよその内容は想像に難くない。ここ数年、モリッシーは特に移民に関する極右寄りの発言でたびたび物議を醸してきた。前作『I Am Not a Dog on a Chain』(2020年)をリリースして以降、モリッシーは何作かの新作を予告してきたが、いずれもまだ発表には至っていない。昨年のインタビューでは、あるアルバムについて「封じ込められている」とし、そのリリースを妨げているのは「愚かな文化(idiot culture)」だと主張していた。
新作のリリースがないにもかかわらず、モリッシーはツアー活動で多忙を続けている。
今年の春には北米公演を終えたばかりで、現在は8月まで続くヨーロッパ・ツアーを開始したところだ。さらに、9月と10月には再び北米での公演も予定されている。
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