オジー・オズボーンへの感謝と誓い
「これからの人生、毎晩この曲を歌い続けると誓う」
「こんなにも早く、あなたが去ってしまうなんて思わなかった」
生前のオジー・オズボーンと親しい師弟関係を築いていたヤングブラッドは、Instagramに投稿した7月23日の追悼コメントでそう綴った。「最後にお会いしたとき、あなたは生命力に満ちあふれていて、その笑い声が部屋いっぱいに広がっていた。けれど、伝説と呼ばれる人たちは、僕らにはわからない何かを知っているように思えるんだ」
ヤングブラッドはこの追悼コメントを、複数の写真を並べた投稿に添えてシェアした。その中には、彼がオズボーンにネックレスを贈った際の一枚も含まれている。かつてオズボーンが同じように、彼に贈ったことへの返礼だった。「あなたのことを絶対に忘れません。僕が歌うすべての音に、そして僕がステージに立つすべての瞬間に、あなたは共にいるでしょう。僕の首にかかるその十字架は、僕が持っている中で最も大切なものです」
彼はさらに続ける。「以前、僕に何かできることはあるかと尋ねてくださいましたね。そのときも、そして今も、僕は同じ答えを伝えます──音楽だけで十分だったと。あなたは僕らを冒険へと連れ出してくれた。
ヤングブラッドは、オジーが最後の生演奏を披露したチャリティコンサート企画「Back to the Beginning」に出演。ブラック・サバスのバラード「Changes」を力強くカバーし、観客を圧倒した。ステージ上で彼はこうMCを捧げた。「ブラック・サバスに、そしてオジー・オズボーンに神のご加護を!」──そのあとに披露された彼のパフォーマンスは、イベントの中でも特に称賛を集めるものとなった。
さらに7月25日、彼は再び追悼コメントを投稿。そこでヤングブラッドは、オジーから受け継いだ「Changes」について「これからの人生、毎晩この曲を歌い続けると誓う」と力強く誓った。きっとサマーソニックでも披露されるだろう。以下にコメント全文を翻訳掲載する。
この投稿をInstagramで見るYUNGBLUD(@yungblud)がシェアした投稿
ここ数日をなんとか受け止めようとしているけれど、正直言って完全に打ちのめされている。
僕にとってあなた(オジー)はずっと北極星のような存在だった。
あなたと、奥様、そしてご家族には計り知れないほどの恩がある。皆さんが僕に走るべき道を与えてくれ、人々に冷ややかに見られるような時にも支えてくれた。
あなたは心から人生を愛し、音楽を心から愛していた。それは、あの笑顔に表れていた。あなたは僕に「枠からはみ出すことは美しいんだ」と教えてくれた。
心から誓うよ。あなたが残したスピリット、そしてあなたの教えを生かし続けるために、全力を尽くす。これを僕の人生の旅として歩んでいく。
この曲(「Changes」)を、あなたのために、あなたに触発されたレジェンドたちに囲まれ、あなたを愛する観衆の前で歌えたこと――それは僕の人生で最大の名誉だった。これからの人生、毎晩この曲を歌い続けると誓う。
あらゆる意味で、あなたは僕のヒーローだ。
あなたは”闇の王子”なのに、世界にあふれる光をもたらしてくれた。愛してるよ、オジー。
ドキュメンタリー映画『YUNGBLUD. ARE YOU READY, BOY?』を語る
最新アルバム『Idols』について語ったインタビューで、ヤングブラッドは新作を「救いのようなもの」だと表現した。「このアルバムは、ほとんど僕にとって最後のチャンスのようなものだった」と彼はRolling Stoneに語っている。「もし自分が作っているものに確信を持てなかったら、もう戻る道はなかったと思う」
彼は自分を取り戻すための道を模索する一方で、未来へと進み、自らのレガシーを形作るための道を切り開くことにも心を砕いていた。そうした葛藤のすべてが、8月20日から期間限定で劇場公開される予定の最新ドキュメンタリー映画『YUNGBLUD. ARE YOU READY, BOY?』のトレーラーで描かれている。
「僕らはもう1年も離れていた。だから『さあ、行こう』って感じなんだ」予告編の中でヤングブラッドはそう語る。「まるで未知の海を航海しているような気分だ。大人として、男としての自分を見つける必要があるんだ」──現在27歳の彼は、内側から膨れ上がるようなプレッシャーを感じている。それは単に自分のレガシーに関わる問題だけではなく、これまで積み上げてきたオーディエンスの期待にも応える責任があるからだ。
ある意味で、『Idols』はそうした外部からの圧力から解き放たれるための作品でもある。「もしこれが君にとって最後に語る言葉だとしたら」彼は続ける。「それが、これまで自分が残したいと願ってきたすべてであるようにしなければならない」

© 2025 BRAT PRODUCTIONS

© 2025 BRAT PRODUCTIONS
『ARE YOU READY, BOY?』の監督を務めたのはポール・ダグデール。劇中では舞台裏のドキュメンタリー映像とともに、『Idols』からの12曲に及ぶライブパフォーマンスが収録されている。本作はB.R.A.T ProductionsがAldgate Picturesと提携して製作し、Trafalgar Releasingを通じて世界30カ国で上映される予定だ。
「僕は、これまでで最も野心的なアルバムのリリースに合わせて、まさに”今”僕らがどこにいるのかを真に記録する映画を作りたかったんだ」ヤングブラッドはこの映画について、そう語っている。「ベルリンはいつだって、フィルターのかかっていない真実を放っている。ハンザ・スタジオを訪れるたびに、まさに伝説的な場所だと感じるんだ。テイクの合間の静寂にも、頭上に広がる天井にも、ハンザの歴史を感じる。数々のレジェンドたちの影の中に立ちながら(※デヴィッド・ボウイ『Heroes』、U2の『Achtung Baby』などの名盤がこのスタジオで録音された)、自分に問いかけるんだ──『俺はいったい何者なんだ? そして、何を残すつもりなんだ?』」
ダグデール監督はこう付け加える。
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From Rolling Stone US.

『YUNGBLUD. ARE YOU READY, BOY?』
上映時間:約2時間
鑑賞料金:一律2500円(税込)
日本配給:カルチャヴィル合同会社
公式サイト:https://www.culture-ville.jp/yungblud
〈公開情報〉
東京・ヒューマントラストシネマ渋谷:8月20日(水)~ ※1週間限定
愛知・109シネマズ名古屋:8月20日(水)・24日(日) ※2日限定
大阪・テアトル梅田:8月20日(水)・24日(日) ※2日限定
京都・アップリンク京都:8月20日(水)・24日(日) ※2日限定
福岡・ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13:8月20日(水) ※1日限定
東京・シネマネコ:8月29日(金)~
兵庫・塚口サンサン劇場:8月22日(金)~
東京・109シネマズ プレミアム新宿:9月7日(日)・10日(水) ※2日限定

ヤングブラッド
『Idols』
発売中
日本盤ボーナス・トラック:「Abyss」(アニメ『怪獣8号』オープニング・テーマ)
配信:https://umj.lnk.to/YUNGBLUD_IDOLS
購入:https://store-annex.universal-music.co.jp/product/uicc90017

SUMMER SONIC 2025
2025年8月16日(土)・17日(日)
東京会場:ZOZOマリンスタジアム & 幕張メッセ
大阪会場:万博記念公園
※ヤングブラッドは8月16日(土)東京会場、17日(日)大阪会場に出演
https://www.summersonic.com/