【画像】コレサワ、初の日本武道館公演(全5枚)
まず会場に入ると、ステージに鎮座するれ子ちゃんの超巨大セットに驚かされる。開演時間になると、アニメーションのオープニング映像がスタート。CDショップでコレサワのCDを手に取ったり、勉強中にスピーカーでコレサワの曲を流したり、部屋でコレサワのミュージックビデオを観たり、自販機でれ子ちゃんのぬいぐるみを手に取ったり。それぞれが武道館に集まり、会場はコレンズでいっぱいに。幕の裏で待機するれ子ちゃん。少しずつ幕が上がると同時に、実際の幕も同じように上がり始め、ステージにコレサワが登場。この時点では逆光のため見えていたのはシルエットのみであったが、並々ならぬ大歓声が会場中から巻き起こった。そのまま1曲目の「かわいいもん」へ。
「すごーい。たくさん来てくれてありがとうございます」「コレサワ、ついに武道館に来ました」「ここで歌いたかった曲歌います」。そう告げた後に披露したのは、「君のバンド」。ラストのサビでは、原曲の歌詞を替えて〈君と武道館に行きたい〉と高らかに歌い上げてみせた。続けて、「お姉ちゃんにだけ部屋があったことまだ恨んでるのかな」へ。そして、この曲の最後にスタッフに猫のカチューシャを付けてもらい、「にゃんにゃんにゃん」へ繋ぐ。次の「デートの前の夜に」も然りだが、それぞれの曲でコレサワと観客のコール&レスポンスが何度も巻き起こり、そのたびに会場全体の高揚感が高まっていくのを感じた。友達と来た人も、家族で来た人も、一人で来た人も、好きな人と来た人も、誰一人置き去りにせずに巻き込んでみせる温かな包容力は本当に圧巻だ。「ぷんぷん」の後に披露した「SPARK!!」では、キックボードに乗ってステージの端から端まで移動し、上の階の観客に「やっほー!」と語りかける一幕も。「死ぬこと以外かすり傷」では、コレサワに合わせて観客が一斉にタオルを回す。あまりにも鮮やかな光景だった。

コレサワ(Photo by 小坂茂雄)
ここで、コレサワが一度退場。スクリーンに「くまさんバンド」の文字が表示され、ここで、なかむらしょーこ(B)、U(Dr)、北村真奈美(Key)、ひぐちけい(G)によるバンドセッションが展開される。そして、新しい衣装に着替えたコレサワが、ステージ下手側の高台から再登場。淡いピンクのロングワンピースには、動くたびに揺れるハートの飾りがフリルの先端にいくつも施されていた。泡のブクブクとしたSEが響く中、「バスタイム」が披露され、同曲の落ちサビでは、コレサワからマイクを託された観客が大合唱で彼女の想いに応えてみせた。その後も、次々と披露されていく歴代の代表曲たち。その中でも、この日の中盤のハイライトを飾ったのが、映像演出なしで届けられた「たばこ」だった。1番はアコギとピアノで披露。会場は大きいが、彼女の歌声は、まるでライブハウス公演の時のようにダイレクトに、かつ、親密に響いていて、とても感動的だった。
MCパートで、コレサワは、やっと武道館のステージに立てた感慨を語りつつ、これまでの歩みの中で、「いつになったら武道館できるんだろう」と不安な気持ちを抱いたことがあったと振り返った。その上で、「遠回りかもしれないけど、この道を通ってきてよかった。そう思えたのは、皆さんのおかげです」と語り、その言葉を受け会場全体から温かな拍手が巻き起こった。
ここで、コレサワは、「みんなは、自分のこと、ちゃんと好きですか?」と観客に問いかけた。そして、「私も、好きって思う日と、ほんまに嫌いって思う日があるけど」と前置きしつつ、「みんなも自分のことを愛してほしい」と伝えた。そして、最新曲「I LOVE ME」を披露。輝かしい煌めきを帯びたメロディに乗せて歌われる〈あたしのままでいい こんな世界なんだし 好きな色を着て出かけよう すぐ歌えるよ I love me〉という渾身のメッセージが、深く胸を打つ。自分を愛して生きていく、という逞しくストレートな宣誓に、心を強く奮い立たされた人は性別を問わず多かったはず。気付けば、ステージの背景一面が無数の星空で彩られていた。

コレサワ(Photo by 小坂茂雄)
一度退場し、ウェディングドレスを思わせる真っ白なドレスを来て再登場。背景は教会。左手にはブーケ。

コレサワ(Photo by 橋本塁)
「今日はさ、とてもスペシャルな日でしょ。だから彼氏を呼んだんだけど、みんなに紹介していい?」ここでステージに彼氏の犬くんが招かれ、共に「浮気したらあかんで」を披露。観客の、〈浮気したらあかんで〉という歌詞に合わせて天井につっこみを入れるフリもばっちり決まっていた。気付けば、ステージ下手に、ピンク色の車(トロッコ)が停まっている。そこに乗り込んだコレサワは、「ペーパードライバー」を歌いながら、犬くんの運転のもとアリーナの周囲を一周。
いよいよ、残すところ2曲。コレサワは、本当は今回の武道館のステージで、もっとやりたかったことがあったが今回は断念したことを明かした。
自分を愛して生きていくこと。自分の好きなように生きていくこと。それは言うほど簡単なことではないことを、コレサワも、一人ひとりの観客も、痛いほどよく分かっている。それでも、いや、だからこそ、コレサワは、そうした生き様をまっすぐ歌い続け、そして、そうした彼女の姿勢に共鳴するコレンズによって、今回の初の武道館公演歌は見事に埋め尽くされた。コレサワが、ライブ中、もっと大きな会場を目指すと宣言していたように、この共鳴の輪は、これから先さらに大きくなっていくはず。いつか、彼女が花道を駆け抜け空を飛ぶ日が来ることを、楽しみに待ち続けたい。
セットリスト
1. かわいいもん
2. あたしを彼女にしたいなら
3. 君のバンド
4. お姉ちゃんにだけ部屋があったことまだ恨んでるのかな
5. にゃんにゃんにゃん
6. デートの前の夜に
7. ぷんぷん
8. SPARK!!
9. 死ぬこと以外かすり傷
10. バスタイム
11. あたしが死んでも
12. SSW
13. たばこ
14. 最後の有給
15. この恋はスクープされない
16. I LOVE ME
17. お嫁さんになるの
18. シンデレラ
19. 浮気したらあかんで
20. ペーパードライバー
21. 最上級にかわいいの!
22. あたしを選ばなかった君へ
23. 元彼女のみなさまへ
24. ファミレスへGO!
25. ♡人生♡
セットリストプレイリスト:https://lnk.to/atakimibudokan
<ライブ情報>
「コレサワ Zepp LIVE 2026 ラブリーパンクツアー」
チケット代(一般):¥6,000(税込み) ドリンク代別
チケット代(U18):¥5,000(税込み)ドリンク代別
入場制限:未就学児童入場不可
入場制限:U-18チケットに関しては18歳以下のみ入場可能(入場時要身分証確認/※販売数制限あり)
券種:スタンディング
企画:RECO RECORDS
制作:ハンズオン・エンタテインメント
1月24日(土)北海道・Zepp Sapporo
開場 16:00 開演 17:00
問:WESS
info@wess.co.jp
https://wess.jp/
1月31日(土) 大阪・Zepp Namba
開場 16:00 開演 17:00
問:清水音泉
06-6357-3666(平日 12:00~17:00)
info@shimizuonsen.com
2月1日(日) 愛知・Zepp Nagoya
開場 16:00 開演 17:00
問:サンデーフォークプロモーション
052-320-9100(12:00~18:00)
https://www.sundayfolk.com/
2月7日(土) 福岡・Zepp Fukuoka
開場 16:00 開演 17:00
問:キョードー西日本
0570-09-2424(月~土11:00~15:00)
http://www.kyodo-west.co.jp/main.php
2月15日(日) 東京・Zepp DiverCity
開場 16:00 開演 17:00
問:DISK GARAGE
https://info.diskgarage.com/
ファンクラブ先行(コレパーク全会員)
受付:9月23日(火祝)18:00~9月25日(木)23:59
https://korepark.com/2026_zeppall/