先攻は、Maki。山本響(B・Vo)、佳大(G)、まっち(Dr)がドラムの前に集合して気合いを入れ、ギターのフィードバックノイズが高鳴る中、3人が渾身の一撃をかます。そして、山本が「ツアーファイナルってことで、Makiしかいないっしょってことで呼んでもらいました」「『少女』だけじゃなくて、男の俺も覚醒して帰るんでよろしくお願いします」と告げ、1曲目の「ストレンジ」へ。歌い出しから壮大な合唱が巻き起こり、山本は「見せてくれ」と呼びかけながら観客にさらなる覚醒を促す。
(Photo by 稲垣ルリコ)
続けて「フタリ」へ、そして、「ロックバンドっつうもんは何か教えてやるわ」と告げ「銀河鉄道」へ繋ぐ。容赦ないアジテーションを受けてか、フロアからはダイバーが続出。曲終わり、山本は「This is rock band!」と高らかに2度叫び、続けて「今日、俺、誕生日なんですけど、27歳の山本響よりも覚醒してるんでよろしくお願いします」「かかってこい!」と呼びかけ、「虎」へ。またしても巻き起こる特大シンガロング。続出するダイバー。
(Photo by 稲垣ルリコ)
(Photo by 稲垣ルリコ)
「Lucky」を披露した後、山本は、ジ・エンプティについて、一緒に日本のロックシーンを変えていく仲間と称しつつ、ここから怒涛のクライマックスパートへ突入。「平凡の愛し方」では、山本の「やっちまおうぜ!」という豪快な呼びかけに応える形で観客の歌声がさらに大きくなり、「シモツキ」では、山本が「ジ・エンプティのツアーで覚醒するのは俺たちだ!」「まだまだ足んないでしょ、ライブハウスそんなもんかよ!」「ロックバンド、こんなもんじゃないっすよ!」とさらに容赦なく煽り、観客も負けじと猛烈なボルテージで3人のライブパフォーマンスに伴走していく。ラストは「憧憬へ」。言うまでもなく、ダイバー続出。わずか10数曲ではあったが、3人は、本物のロックバンドとしての存在証明をFEVERの地に深々と刻み付けてみせた。
Makiからの熱いバトンを受け取り、後攻のジ・エンプティのステージが幕を開ける。SE「カントリーロード」が響く中、トクナガシンノスケ(G)、クガケンノスケ(B)、カワカミタイキ(Dr)、そしてハルモトヒナ(Vo)がステージイン。1曲目は、今回のツアーのタイトルにもなっている最新EPの表題曲「覚醒少女」。先攻のMakiによって既に一度フロアが熱しきっていたからだろうか、1曲目から怒涛のコール、特大シンガロングが沸き起こる。ダイバーも続出。
(Photo by 稲垣ルリコ)
ここでヒナは、先攻のMakiのライブを袖から観ていたシンノスケに一つだけ文句があると前置きし、「『響くん、ロックスターすぎ。かっこよすぎ』いや、俺もかっこいいし!」「久留米のロックスター、ここに参上!」と高らかに宣誓。そして「テイクミーアウト」へ。「もう一個言わせてくれ、ジ・エンプティを後ろのほうで観てる人、全員つかまえてこっちに飛ばしてください」と、容赦なくMakiのファンも巻き込みつつ、「たりない、たりない、たりない」とさらに煽り、「おやすみレイディ」へ。ヒナは、よくアーティストがライブ中に言い放つ「後ろのほうまで見えてるよ」という常套句を引き合いに出しつつ、真の意味で後ろのほうの観客を見るために、ヒナ、シンノスケ、ケンノスケがフロアにダイブ。またしても、Makiのファンも含めた会場の全員をがっつり巻き込んでみせた。
(Photo by 稲垣ルリコ)
ヒナは、「熱すぎや」と呟きつつ、山本からもらったという服を脱ぎTシャツ姿に。そして、フロントの3人がタイキの前に集まり、先ほどMakiがライブ前にステージで行っていた「エイエイオー!」を4人で行い、観客とも「エイエイオー!」を交わす。
ここでヒナは、これまでのツアー20本、そして、先ほどのMakiのライブを振り返った上で、「ヤバい景色つくっていこうと心から思えました」「俺たちならできる」「俺とお前でMakiを倒そうぜ!」「愛してます、Maki!」と伝え、「ラブソング」へと繋ぐ。そして、「今日俺たちをライブハウスに連れ出してくれてありがとう」と感謝を伝え、「連れ出してやるぜ今夜」へ。屈指のハイライトとなったのが、「俺たちも大人になろう」という言葉を添えて届けられた「俺たち大人になれるかな」だった。何歳になったとしても、こうしてライブハウスで熱い体験ができるのであれば、大人になることもきっと悪くない。年齢を問わず、彼らから優しく背中を押されたような気持ちを抱いた人は多かったと思う。
いよいよライブは終盤戦へ突入。
(Photo by 稲垣ルリコ)
感動的な大団円の後のアンコールでは、山本を呼び込み、シンノスケのギターに合わせてみんなで「Happy Birthday to You」のシンガロングを届け、彼の28歳の誕生日を祝う。ヒナが「おめでとうございます、ロックスター!」と全力で叫んだ後、アンコール曲「銀河高速に乗って」「BE FINE」へ。この日の一番を再び更新する「きらきら星」の大合唱。これにて終幕かと思いきや、「銀河高速に乗って」の歌詞を間違えたお詫びとして、この日2度目の「笑っておくれよ」を披露。ヒナがフロアに豪快に突入。ライブハウスでしか味わえないカオティックな狂騒がフロアを満たす中、この日の対バン、および、全21本にわたる「覚醒少女ツアー2025」は万感の終幕を迎えた。ロックって素晴らしい。
(Photo by 稲垣ルリコ)
セットリスト
Maki
1. ストレンジ
2. フタリ
3. 銀河鉄道
4. 虎
5. sea you letter
6. 斜陽
7. record dogs
8. Lucky
9. 平凡の愛し方
10. シモツキ
11. 憧憬へ
ジ・エンプティ
1. 覚醒少女
2. MY SWEETIE
3. 革命
4. テイクミーアウト
5. おやすみレイディ
6. おやすみレイディ
7. 曖昧
8. ウルトラロマンティック
9. とまらない愛を
10. ラブソング
11. 連れ出してやるぜ今夜
12. 俺たち大人になれるかな
13. 輝き
14. 笑っておくれよ
15. バチコイ
16. さよなら涙
EN1. 銀河高速に乗って
EN2. BE FINE
EN3. 笑っておくれよ


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