SpecialThanksは、去年10月に新体制後初のフルアルバム『PUNK RECORDS』をリリースし、11月から全国ツアー「PUNK RECORDS release tour 2024-2025」を開催。今年1月からツアー後半戦が始まり、全国のライブハウスにその名を轟かせた。
また、TikTokでは過去曲「LOVE GOOD TIME」がブレイク。10月には台湾ツアーを成功に収めるなど、実に精力的な活動を送り、観衆の注目を集めた。さらに、来年はバンド結成20周年イヤーに突入…と話題が尽きない。インタビューでは彼らの2025年の道程と来年の抱負を聞いた。

─今回は今年の活動を振り返りつつ、結成20周年を迎える来年の抱負についてもお聞きします。まず、去年11月に始まった「PUNK RECORDS release tour 2024-2025」の後半戦が1月からスタートしました。12日は宮城・仙台ROCKATERIAでHAWAIIAN6との2マンライブ。18日の広島・ALMIGHTYと19日の兵庫・MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎では、Alaska Jam、EGG BRAINとの3マンライブがありました。25日の大分・CLUB SPOTと26日の香川・TOONICEは、locofrank、GOOD4NOTHINGと3マンライブという怒涛のツアーでしたね。

よしだ:とんでもなかったですね。

Misaki:そうだね! 思い出がいっぱいある。

よしだ:仙台ではHAWAIIAN6と2マンをした、ということだけで感無量になって。
ずっと一緒にやりたいと思っていた中、ようやく念願叶ったことが嬉しかった。

Misaki:先輩は優しかったです。

よしだ:広島と兵庫の対バンで言うと、自分はEGG BRAIN もそうだし、Alaska Jamも結成初期からずっと好きだったんです。ただ、今回はパンクをテーマにしたツアーなので、Alaska Jamは他の対バンとは少し音楽のジャンルは違うかもしれないけど 彼らの精神はパンクスだから、自分たちのイベントには呼びたいと思ってて。対バンできたのが嬉しすぎて、兵庫の日は朝まで打ち上げをして、めちゃめちゃ涙を流して「ウワー!」って感情が爆発しちゃいました。

─ハハハ、いい話じゃないですか。

Misaki:Alaska Jamの(小野)武正は、SpecialThanksにリードギターがいなかった時にサポートで弾いてくれたことがあったんです。そういう縁もあって、今回のライブでも弾いてくれたんだよね。逆に、よしだもAlaska Jamのステージでドラムを叩いて。音楽のジャンルは違うけど、彼らの精神はパンクスだからいい対バンになったよね。

よしだ:locofrank、GOOD4NOTHINGとの対バンで言うと、大分の日は翌日も早いし打ち上げはしないで終わるかなと思ったらさ。

Misaki:そうそう。
「打ち上げはなしにしましょう」と先輩たちに言われたんですけど、私らが「いや、やりましょう!」と言って。

よしだ:CLUB SPOTの代表・坪井(功至)さんが飲み放題のお店を押さえてくれてて。深夜2時ぐらいまで飲み、3時過ぎに寝て、朝5時に起きてフェリーで四国に移動したんだよな。

Misaki:そこから高松まで行って……めちゃくちゃハードでした(笑)。

よしだ:そんな後輩に、いつまでも付き合ってくれる先輩方はさすがだなって。ライブは当然ながらすごかったし、打ち上げまで全力でやり切る先輩の背中はデカいと思いましたね。1月はだいぶ最高でした。

―2月8日は愛知・UPSET、9日は大阪・PangeaでASPARAGUSとの2マンがありましたね。

よしだ:ASPARAGUSも昔からずっと大好きで、ライブを観に行ったりもしてて。今回のツアーは絶対に呼びたいと思ったし、打ち上げもご一緒したいと思ったんですよ。なので、あえて愛知と大阪の日に出演をお願いしました。

─地方なら帰る時間を気にしなくていいから。


よしだ:そう! 結果、最後までお酒を酌み交わせました。もちろんライブも最高でしたね! ASPARAGUSもそうだし、locofrank、GOOD4NOTHINGもそうですけど、みんな2日間でガラッとセットリストを変えるんですよ。どの曲でも、どんな場面でもいいライブをかますのはさすがだなと思って、いい刺激になりましたね。

─スペサンのステージはどうでした?

よしだ:去年10月にアルバム『PUNK RECORDS』を出すまでは、4人で作った楽曲をどうやって3ピースで演奏するかを試行錯誤したけど、このアルバムは3人でやれる曲を前提に作ったので、最初から手応えを感じていたよね。

Misaki:うん。何より3ピースバンドの頂点のような人たちと、よくやったなって。1月のツアーは、Alaska Jamを除く他バンドは皆3ピースだもんね! この錚々たるバンドの後に、よくぞ自分たちらしいライブをやったなと思う。

―24日は東京・Spotify O-WESTでSTOMPIN' BIRDを迎え、ツアーファイナルを行いました。

Misaki:STOMPIN' BIRDを呼べて嬉しかったし、そわそわした1日でした。

―そわそわ?

Misaki:小学生の頃からSTOMPIN' BIRDのライブを観に行ってて、ずっと大ファンなんです。もはや親戚の人みたいになっているので、個人的には身内と対バンするような気持ちでした。

よしだ:自分は高校生の頃からSTOMPIN' BIRDを聴いてて、ライブも観に行ってましたね。
しかもMisakiがずっと使ってるギターは、元々TOMさんのモノだったというエピソードも聞いていたから、ツアーファイナルでSTOMPIN' BIRDと対バンする意味を大事に感じていました。

─「PUNK RECORDS release tour 2024-2025」を通して、得られたこととか再確認できたことはなんでしょう?

よしだ:様式美としても、やっぱり3ピースバンドってカッコいいなと思いましたね!

Misaki:ツアーが終わってから、ギターが少し成長したと思いました。ツアー中はずっと「ダメだ」「難しい」と苦戦していたんです。しっかり3ピースでギターを弾くのが初めてだったので、自信を持てずにいたんですけど、ツアーが終わった後のライブが調子良くなっていて。多分、気負っていたのもあったんだろうな、と今になって思います。ちょっとはギターが上手くなったんだなって。

─4月は「LOVE GOOD TIME」がTikTok楽曲チャート TOP50にて10位にランクインしましたね。

Misaki:そうそう! 最高6位まで上がったんですよ。

よしだ:しかも10年前の曲だからね。過去曲がブレイクする話は聞いたことがあったけど、まさか自分たちにもその現象が起きたのはビックリしました。

Misaki:当時いたレコード会社の人たちも喜んでましたね。

よしだ:前から海外ではすごい再生されていて、「LOVE GOOD TIME」だけ他の曲と比べて再生回数の桁が1つ違うんです。
そもそも広まってはいたんだけど、日本でこの広がり方はちょっとよく分からなかったですね。

─5月は、Misakiさんがグッドモーニングアメリカの金廣真悟さんと名古屋・ミカツキで対バンをされましたね。

Misaki:めっちゃよかったですね。

よしだ:主催をした人が自分の友達で「2人の2マンをどうしてもやりたい」と言って、企画してくれたんです。俺、グッドモーニングアメリカが好き過ぎて観に行きました。

Misaki:ライブが終わった後、みんなで朝まで飲みました。次はバンドでやりたいね。

よしだ:このインタビューを読んでいただけたら、ぜひお願いします!

―6月1日は千葉の野外音楽フェス「CAMPASS 2025」、14日には神戸で開催された「EGG BRAIN presents SCRAMBLE CIRCUIT 2025」の出演がありました。

Misaki:「CAMPASS」はバンドが主催してるDIYなフェスなんだよね。

よしだ:うんうん。血の通ったフェスというか、アーティストとお客さんの距離感が近くて居心地のいいフェスですね。

Misaki:「SCRAMBLE CIRCUIT」も最高だったな。


よしだ:ありがたいことにEGG BRAINから声をかけてもらいまして。友達のバンドもいっぱい出てたし「バンド主催のサーキットイベントはいいな」と学ばせてもらいつつ、存分に楽しんだイベントでした。

―7月15日には名古屋・CLUB UPSET の20周年を記念した「Happy Time!! Happy Rock!!」でGOOD4NOTHING、LONGMANとの3マンに出演されました。

よしだ:自分たちのツアーにも出てもらったGOOD4NOTHING、同世代のLONGMANとの対バンで、すっごくハマりがよかったよね。こんなにもお客さん同士が交わるライブって、そんなにないなって思うぐらい、3組ともぶち上がってて。この日は俺らがトリで「どんな感じになるかな?」と心配しつつステージに上がったら、お客さんがどかーんと盛り上がってくれて。めったにアンコールはしないんですけど、みんなのコールが止まなそうだったので「こんなに求めてくれるなら出よう」と曲をやって「ありがとうございました!」とステージ裏に行ったら、また大きなアンコールが起きたんだよね。

Misaki:すっごい盛り上がりでした。

よしだ:そのぐらいお客さんの熱量が高かったし、自分たちのライブがちゃんと届いたんだなと自信になりました。

SpecialThanksが振り返る2025年、TikTokでのブレイク、20周年への展望


―7月26日は、神奈川・赤レンガ倉庫の特設会場で行われた「MURO FESTIVAL 2025」にMisakiさんがソロで出演されました。ツアー以降はソロで歌う場面も増えましたよね。

Misaki:そうですね。久しぶりにソロを解禁して3回出たんですけど、もう封印しました(笑)。

─え、どうして?

よしだ:元々いたメンバーが抜けたのを機に、Misakiのソロでいろんなライブの出演依頼があったんだよね。ただ、ソロとして出てしまうとバンド感がなくなる。そういうのもあるし、そもそもバンドでやるのが一番好き、というのが大前提としてあるんですよね。

Misaki:うんうん。バンドを立て直していた時は、アコースティックの出演はすべてお断りさせてもらってて。そんな中、「PUNK RECORDS release tour」も終わったし、ソロを復活させてもいいかなと思ったんですけど、いざ1人で歌ってみると「やっぱりバンドの方が楽しいな」と改めて感じた。1人でアコースティックライブをするなら、もっとバンドでライブしたいと思いましたね。「自分は1人で音楽をやりたくないから、バンドをはじめたんだ」って。そのことに気づいたので、ソロは封印することにしました。

─ソロライブをやったことで、バンドという居場所をより大事に思えたと。そこは大きな収穫でしたね。

Misaki:そう! 「やりたいことに1日でも多くの時間を使わないと」って改めて思いました。

―再びスペサンの活動に話を戻すと、8月9日にはライブアルバム『PUNK RECORDS TOUR FINAL 2025 - Live at Spotify O-WEST』のリリースと、東京・SHIBUYA TAKE OFF 7で「LIVE CDリリース記念 無料ワンマンライブ」を開催されました。

よしだ:自分たちで企画したフリーライブは初めてじゃないかな?

Misaki:そうだね。こんなにすぐチケットが売れるんだ、と思いました(笑)。土曜日のお昼にやったのも良かったみたいですね。

SpecialThanksが振り返る2025年、TikTokでのブレイク、20周年への展望


よしだ:「昼だから来れました」と言ってくれた人も多かったしね。

Misaki:それこそ「結婚して子供を産んでからスペサンのライブに行けてなかったけど、久しぶりに足を運ぶことができました」という主婦の方がいた。

よしだ:バンドを長く続けているからこそだね。

Misaki:10月に地元・愛知の「安城フェスタ」に出た時も、「結婚してから9年ぶりにスペさんを観に来られました」と言う子供連れの方がいました。

―先ほどTikTokチャートの話と繋がりますが、9月には『めざましテレビ』内のコーナー「ココ調」でTikTok動画で話題の楽曲として「LOVE GOOD TIME」が取り上げられました。

よしだ:「LOVE GOOD TIME」がTikTokでバズってることは聞いていたし、投稿動画もチラッと見ていたんです。フジテレビから連絡をいただいた時は「あ、また踊りのやつがバズったんだ」と思ってて。いざ番組を見たら、踊りではなく別ジャンルの動画が回ってて「どういうこと!?」とビックリしました。

Misaki:第2次「LOVE GOOD TIME」ブームが起きていたんだよね。

よしだ:最初に女の子が1人で歌っていたら、サビでみんなが集まってくる。しかも、それが4分割になって……という動画が回っていて。「高校生の青春ソングです」みたいな感じになってると知って「えー! そうなの!?」となりました。

Misaki:せっかくなら、今年いろんな学園祭に出たかったよね。

よしだ:出たかったよー! 4月の流行ったタイミングにアンテナを張っておけば良かったよね。

Misaki:流行りの移り変わりは早いからね。

よしだ:来年は皆さんのお誘いをお待ちしてますんで。

―学園祭のライブに声がかかるとしたら、流行った翌年じゃないですか? 

Misaki:じゃあ次の年でも行けますかね?

―そう思いますよ!

よしだ:しかもさ、4月から始まって半年は経ってるわけでしょ? 結構長いバズじゃない? この後に原曲「LOVE GOOD TIME」をスピードアップしたバージョンを配信しようとなったんです。その音源を”TikTok界のバズらせ屋”と言われてるフォロワー百何十万人の人が踊ってくれて、それを見た別の300万人フォロワーくらいいるインフルエンサーの人が踊ったことで、さらに連鎖していった。そう考えると計3回はハズってるんですよね。来年は20周年だし、学園祭ツアーとかできたらアツいよ。マジで皆さんお願いします!

Misaki:しかも、私がデビューしたのは高校生だからね。高2でレコーディングしたアルバムを高3の時にリリースしてるので、楽曲を通してリアルなメッセージを伝えに行けますよね。

―10月に入るとTOTALFAT「FUTURES IN SILHOUETTE TOUR 2025~2026」のゲストとして4日に新潟・上越EARTH、5日には長野・松本ALECXに出演されました。

Misaki:めっちゃいい日でした。嬉しい言葉もいっぱいかけてもらえたし。

よしだ:先輩はすごいなって感じた。TOTALFATは25年活動していて、12枚のアルバムをリリースしてるんですよ。スペサンさんもめちゃめちゃ曲が多いけど、TOTALFATはさらに半端ねえなって。ずっと新しいことに挑戦し続けてるし、学びの多いツアーだったね。

Misaki:私たちのツアー初日に出てもらった時、Buntaさんが「スペサンは同期を使ったら次のステージに行けるんじゃないかな」と言ってくれてて。

よしだ:去年10月の時にね。

Misaki:だけど今回一緒にやった時には「スペサンには同期なんか要らないよ」と言ってて。

よしだ:「生音でこの感じが出せるなら同期は要らない」ってね。

Misaki:「ということは、私たちも成長したってことかな」とポジティブに受け止めました。

―10月11日と13日に台湾ツアー「SpecialThanks PUNK RECORDS extra TOUR in Taiwan」を開催されました。

Misaki:台湾でめっちゃ売れっ子でした。

よしだ:ハハハハ、日本よりも人気なんじゃないかって。

Misaki:うん。Fire EX.という台湾のパンクレジェンドが高雄にいるんです。彼らのおかげで台湾のパンクシーンが育っていて、お客さんにも定着している話は前から聞いていたんですけど、高雄公演の日は本当にみんなの熱量がすごかったです。

よしだ:チケットもすぐに売り切れたよね。

Misaki:みんなめちゃくちゃ歌ってくれたよね。前に、台北でライブをした時もすごかったんですけど、今回のツアーはさらに熱気がヤバかった。

よしだ:レベルが違ったね。『PUNK RECORDS』の曲を、高雄と台北のお客さんも一緒に歌ってくれてて、ちゃんと曲が届いてるのを感じました。あと1つ驚いたのが「Ringling Go!」を演奏したら、めちゃくちゃ盛り上がったんですよ。正直、日本よりも盛り上がったんです。どうしてだろうと思ったら、台湾でも「りんご」ってそのまま言うらしいんですよ。だからか!って。

Misaki:同じ言葉を、同じ意味で一緒に歌えているんだと嬉しくなった。

よしだ:こんな奇跡があるんだ、と思って。今後、台湾でライブをする時には外せない曲になったね。

──台湾でもスペサンが認知されているのは素晴らしいですね。

よしだ:台湾は数年前からライブをしに行ってるので、着実に広まっているのかなと思います。去年6月にはFire EX.の来日公演でオープニングアクトを務めたりして。

Misaki:今年Fire EX.が主催したフェス「2025 FireBall Fest.」には、日本からELLEGARDENや04 Limited Sazabysが参加してたね。そこに私たちは呼ばれなかったけど、高雄のライブにはメンバーが観に来てくれました。

よしだ:今年の台湾は今まで何度か通ったなかで一番楽しかったな。

Misaki:『Campanula e.p.』のツアーでも台湾に行ったんですけど、その時に「ライブを観に行ってました」と言ってくれた台湾のバンドマンがちらほらいて。しかも、向こうでめっちゃ有名になったりしてるんです。とあるフェスのステージ裏で、知り合いのマネージャーさんに挨拶をしていたら、台湾で大人気バンドの方から「一緒に写真を撮ってください。前にライブを観に行ったことがあるんです」と声をかけてもらいました。行き続けててよかったな!

よしだ:繋がるよね。

Misaki:来年も絶対に行きたいたね。

─こうして1月から活動を振り返ってみて、2025年はどんな年でしたか?

よしだ:抑え目な1年だったと思っていたけど、こうして振り返ってみると、ちゃんと動き続けていましたね。もちろん人前に出ていない時期には、裏でいろいろと動いていて。やることが多かったので、あっという間に1年が経つ印象です。でも、来年はもっと忙しくしたいですね。

Misaki:うんうん、20周年なんでね。

―来年はどんなことを考えているんですか?

Misaki:発表できることで言うと、20周年を記念したベストアルバムを出します。

よしだ: SpecialThanksってこれまでにメンバーの入れ替わりがちょくちょくあって、リリースした中にはMisakiが高校生だった頃に録音した曲もあるので、クオリティがバラバラ。だからこそ、今のスペサンのクオリティに整えた名刺的な1枚があったらいいな、という気持ちがあったんです。そういう意味でも、再録したベストアルバムはいいタイミングだと思い、今回作ることになりました。

Misaki:収録曲をどうするかに関しては、ファン投票をしてみんなの要望を募ります。

よしだ:そうだね。今回のベストアルバムは、自分たちだけで作るわけじゃなくて、今まで関わってくれたみんなで作りたい。そういう思いでクラウドファンディングも始めます。

―どんなリターンを考えているんですか?

よしだ:楽曲のコーラスに参加してもらうとか、限定グッズを用意するなど、いろんなものを用意してみんなで楽しめる共同プロジェクトにしたいです。

Misaki:あとは、まだ言えないですけど、決まっていることもいっぱいあります(笑)。

よしだ:ライブに関しては、ベタかもしれないけど、これまで出したアルバムの収録曲だけをやっていくコンセプトライブも面白そうだよね!

Misaki:……それは検討中です。

よしだ:すみません、先走りました。

一同:ハハハハ。

よしだ:ここで一旦の節目というよりは、ここからまた始まるような感じにしたいよね。

Misaki:そうだね。これまでの感謝を伝えつつ「今後のスペサンはこうですよ」と未来を見せていくような1年にしたい。とにかく、自分が心から楽しいこととか面白いと思うことを詰め込んで、その上でみんなにも楽しんでもらえる企画を、いっぱい打ち出していきたいと思います。

SpecialThanksが振り返る2025年、TikTokでのブレイク、20周年への展望


―せっかくの機会なので、20年前のご自身に対して思うことはありますか?

Misaki:昔からバンドを長く続けたい、という思いがあって。途中でバンド一本じゃなくて、企業に就職した時期もあったんですけど……高校生でデビューをして、思っていた通り長く続けられてることは「本当に良かったね」って思います。20年間、腐らずバンドをやれているのは良かったです。

─大きい質問ですけど、Misakiさんにとってどんな20年でした?

Misaki:うーん……15歳からSpecialThanksを始めたんですけど、めちゃくちゃ濃かったです。毎年新曲を出し続けてきた中で、歌詞も変わってきてると思う。最初は自分の日記みたいな歌詞から、だんだん”あなたと私”になり、”私たち”になっていきましたね。写真のアルバムと同じように、音楽のアルバムを”生きた証”として残してきた。それを毎年やり続けられたので、音楽へのピュアな気持ちと「本当に自分は歌うことが好きなんだな」と改めて思います。

―自分のために書いた曲が、自分のために始めた音楽が、今や”あなた”に矢印が向いているのは面白いですね。

Misaki:そうですね。今は1周回ってまた自分っていう感じですけど、最初の頃と大きく違うのは「これが誰かのためになる」と思えるようになってること。最初は誰かのためになるなんて思ってなかったけど、だからこそ「誰かのために」とやりだしちゃう。結局それが戻ってきて「自分が自分であることが一番誰かのためになる」と思えてる。誰かの役は誰かがやるんで。逆に、自分の役割は自分にしかできない。自分がそこでやらないといけない、やるべきことがあると思うので、そういう歌詞になってきてるなと思います。

よしだ:自分は20年間、このバンドにいたわけじゃないけど、サポート期間を入れると丸8年ぐらいいて。バンドと共に時間を過ごす中で、応援してくれてるお客さんも大勢見てきた。スペサンが20年も続いていることって、自分達だけの話じゃないと思うんです。応援してくれてる人が全国各地にいて、5年前のクラウドファンディングの時も「こんなにもスペサンのことが好きな人たちはいるだな」と感じていたから、”みんなの気持ちを背負う”と言ったら重いけど、SpecialThanksがもっと広がればいいなと思いますね。あんまり気負わずに、前進したいです。

Misaki:そうだね、気負わずに進んでいく。

よしだ:自分達が本当に楽しいと思っていれば、応援してくれてるみんなもいい気持ちになるはず。

Misaki:うんうん。”楽しくやってる感”を求めてくれてると思うよね。

よしだ:それを自己満で終わるんじゃなくて、みんなを巻き込んでいって、楽しい周年にしたいです。そこから21周年に向かっていけたらいいな、と思っております。

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