ルーシー・デイカス(Lucy Dacus)がリリースした最新作『Forever Is a Feeling』は、彼女にとって初めて”愛”そのものに向き合い、綴った作品だ。ヴァージニア州リッチモンド出身の彼女は、バプテスト派の教会でクリスチャンとして育ち、高校卒業後は大学で映画を学んだ。幼い頃から自分がセクシュアルマイノリティであるという自覚を持っていた彼女が、”本当の愛とは何か”を腑に落ちるかたちで理解できたのは、ここ数年のことだという。
2015年にソロとしてキャリアをスタートさせ、本作までに『No Burden』『Historian』『Home Video』と3枚のアルバムを発表。2018年にはフィービー・ブリジャーズ、ジュリアン・ベイカーとともにボーイジーニアスを結成し、2023年のアルバム『The Record』はグラミー賞を多数受賞した。現在バンドは活動休止中だが、ルーシーはジュリアン・ベイカーとの交際を公表している。
そんな彼女が今、愛を書くことを決めた理由。それは、唯一無二の相手と出会い、自分自身と正直に向き合い、そして世界の現実を見つめた結果なのかもしれない。争いの絶えぬ、人と人とが憎しみ合い奪い合うこの世界で、永遠や愛について改めて考えることは、彼女にとってひとつの”ポジティブな抵抗”なのだろう。甘美さと残酷さ、幸福と痛み──恋と愛の花畑と煉獄の両方を真正面から決して誤魔化さず描きだした本作は、誠実で切実な愛のアルバムとして結実した。
11月にはデラックス版『Forever Is a Feeling: The Archives』をリリースし、来年2月18日には東京・Zepp Shinjukuで初の日本公演も控えるルーシー・デイカスに、”愛”と”永遠”についてじっくり話を聞いた。
「Best Guess」和訳MV。ルーシーがSNSで「hot masc」=魅力的なマスキュリン女性を募集したところ、モデルのカーラ・デルヴィーニュ、MUNAのナオミ・マクファーソン、英シンガーソングライターのトワ・バードなどがMVに友情出演
「永遠の愛」とクィアネス
ー今回のアルバム『Forever Is a Feeling』は、「事実としての永遠」と「感情としての永遠」を区別しつつ、それでも”永遠の愛”という概念に作品の主人公の心情が揺れているところが素晴らしいと思ったんです。
ルーシー:そもそも、何かを「永遠であってほしい」と願っても、大抵の場合はそうはならないことがほとんどじゃないですか。そういう落胆を何度も経験すると”事実としての永遠”なんてものは信じられなくなるんですよね。自分たちはいつか死ぬし、物事は自分の手の届かないところで変化していくんだ、って真理を受け入れざるを得なくなっていく。
だからこそ、それが実際に永遠に続くかどうかは別として、自分がこれは”永遠だと感じる瞬間”のほうがリアルだと思うんです。過去や未来のことを考えていない──あるいは考えていたとしても、広がりをもって感じられるような──今、その永遠を噛み締めている嘘のない瞬間・場所、それこそが本当の愛の在るべき場所なんだ、って思うんです。
ー個人的な話になっちゃって恐縮なんですけど、22歳のとき、僕も心の底から誰かを深く愛した経験がありまして……でもその恋はあっという間に終わってしまって、今でもその短い時間に感じた「これは永遠だ」という感情が胸に残っているんです。それは未練とは違う何かで。このアルバムを聴いてその感覚がすべて描かれているように感じて驚きましたし、とても大好きになりました。
ルーシー:ああ、そんなふうに言ってくれてありがとう。
ーこのいわば「愛に対するリアルな眼差し」は、ルーシーさんがこの数年で得たものなんでしょうか? それとも、あなたの生育環境や人生そのものに起因するものなんでしょうか?
ルーシー:本当の愛が何かわかったのは、ここ数年のことだと思います。子どもの頃、私はバプテスト派の教会に通っていて、クリスチャンとして育ったんだけど、そこで学んだ「永遠の愛」という概念は神に対してのものだったんです。互いに持つべきものとしての「無条件の愛」についても学んだけど……実際のところは、そこで言われている愛って、特定の”ある在り方”の元において成立する、条件付きのものだった。
自分がクィアだと自覚した時に、「私たちは同じようには愛されていないし、コミュニティの一員としては見なされていない」と感じたんです。その絶望と落胆が長い間、本当の意味で”自分自身とは何か”を理解することから私を遠ざけました。今振り返れば、そんなの愛じゃないんだけど、それでもやっぱり私はみんなから愛されたかったし、嫌われたくなかった。
正直に言うと、自分に正直でいられるようになるまで、私は”本当の愛”を受け取れなかったんだと思います。だって、自分の一部しか見せていなければ、相手が私という人間の全部を愛してくれる余地なんてないですよね。だからこそ、自分らしさを取り戻していくほどに、人からの愛のかたちもどんどん変わって、より良いものになっていった気がします。
Photo by Shervin Lainez
ーなぜ特に今回のアルバムで今、愛を描こうと思ったのでしょうか?
ルーシー:ミュージシャンの多くは曲をつくるときに、テーマやモチーフとして「愛」や「ロマンス」を据えますけど、私はどちらかというと自分の哲学とか、経験した出来事とか、時間との関わりとかについて書くタイプで、愛についてストレートに表現することは今まであまりなかったんですね。
それは、愛という普遍的なテーマに対して言い尽くされた表現を使わないとかそういうことだけじゃなくて、感情を実際に自分のものにすることが大切でした。例えば、昔の日記やメモを今、読み返すと「当時は、”私って深いこと思いつくなあ”って思ってたけど、めちゃくちゃ当たり前のこと書いてるやん」って思ったりするじゃないですか(笑)? でも多分、実際にその感情を味わっていたときは、人生で一番特別なものだって思っていたはずで。
愛って、そういうものだと思うんですよね。みんながみんな、超クリシェな感情や経験を持つんだけど、誰にとってもそれは固有のもので特別。とはいえ、そんな超普通のことを自分が経験して表現しようとしているのは、なんかちょっと笑える部分もあるんですけどね。「人間らしいじゃん、わたし!」って(笑)。
ーこの作品では、当初「Love(愛)」という言葉を使わずに愛を描こうとしていたそうですね。「Love」という単語は数曲でみられますが、たしかにアルバムラストの曲「Lost Time」の〈でも君を愛してる、そしてそれをわかっていたのに伝えなかった日々は、失われた時間なんだ〉(But I love you, and every day/That I knew and didn't say/Is lost time)という一節まで「愛している」というフレーズは出てきませんね。
ルーシー:気づいてくれて、嬉しい! そう、自分ルールみたいなもので、別に特に深い理由はないんだけど、「愛」って言葉は簡単すぎるから安易に使いたくなかったんです。それって、人生でも同じで、誰かを愛しているのにまだその想いを告白できていない時って、「愛している」って言葉を避けながら、いろんな方法でそれを伝えようとするじゃないですか。
フィービーとの友情を歌に、日常から物語を見出す秘訣
ー「Modigliani」という曲は、バンド・メイトであるフィービー・ブリジャーズについての歌になっていますね。この曲では、お二人の美しい友情が描かれています。これもある種、違う角度から愛を描こうとしているということなのかな、と。
ルーシー:アルバムのほとんどがロマンチックな愛についての曲ばかりだから、友情という別の形の愛を入れることで愛の定義が広がる気がして、この曲を収録することにしたんです。そもそも、「Modigliani」はちょっとした手紙みたいなもので。歌詞に書かれていることが、すべてなんです。シンガポールにツアーで行っていたんだけど、体調を崩していて、フィービーのことが恋しくて。そういう何気ないけど、正直な気持ちを歌にして贈るのって、なんか好きでよくやります。
ー友情と愛情の線引きって一体何なんでしょうかね? 個人的には友人との関係を健やかに保つのって、恋人やパートナーとの関係を続けていくよりも難しいと感じることがあるんですけど。
ルーシー:友人関係にも愛は必要だなって思います。あと、恋人はそもそも友人じゃなきゃいけないとも思う。自分の過去の恋人たちは、みんな友人関係から発展したパターンばかりなんです。実際、このアルバムでも、友人から恋人に関係が変化する部分を描いているし。
友情のいいところって「別れ話」をしなくてもいいところなのかな、って思います。長い付き合いの友達で何年も連絡を取らなかったとしても、また何かのきっかけですごく仲良くなるとかもあるじゃないですか。とはいえ、実際には「もうこの人とは一緒にいたくないな」と思って、”別れた”友達もいるんですけどね。でも、その人と関係が終わってしまったことは、すごく寂しいし、悲しい。
人間って常に変化していて、昨日の自分と今日の自分は全く同じではない。そう考えると、人間同士の関係性が永遠に同じってことはありえないはずで。本当は一緒に成長できるのが理想だけど、自分と相手の違いに気づいて袂を分つのって、むしろ優しさなんじゃないかなって思う。一緒にいようがいまいが、お互いが「理想的な自分」でいられるように願うのが、本当の友人関係だと思うんです。
ー自分はこのアルバムで特に「Come Out」という曲が好きなんですけど。むちゃくちゃつまらないビジネスミーティングをバックグラウンドに、恋人への想いを情熱的に語る、この白昼夢的な飛躍が素晴らしいな、と。
ルーシー:あの曲、自分でも聞いてて笑っちゃうんですよね。「Come Out」は、レーベルとのミーティングのことを歌にしてるんですけど。おじさんたちが適当なことをずっと喋っていて……「今、自分は人生で最もダサいクソつまらない時間を過ごしているのでは?」って、ぼんやり思っていたんです。本当に誰かに夢中になっているときって、その人と四六時中一緒にいたいじゃないですか、なのに、それを最悪なビジネスミーティングに邪魔されている。「どうしてこうなった……?」っていう情景を歌にしました(笑)。
ーソングライティングとして本当に見事な筆致だと思うのですが、日常のささいな瞬間に奇跡的なもの、物語的なものを見出す秘訣はなんですか? つまり、あなたが気に留めて歌にしたいと思うものはいったい何なのでしょうか?
ルーシー:いい質問ですね。例えば、美術館を歩いているときに、ほとんどの作品は「いいじゃん」ぐらいで前を通り過ぎるんだけど、突然、足を止めざるをえない”何か”に出会うことってあるじゃないですか? そんな感覚に近いです。美しいとか醜いとか、そういう一般的な価値観はどうでもよくて、ただただ私を立ち止まらせてしまう何か──「好み」とか「テイスト」って言葉に近いものだとおもうんですけど。それを捉えて、いつも歌にしています。なぜ立ち止まってしまうのか、いつそれが起きるのかは自分でも全然わからないんですけど。そのミステリアスさがいいな、って自分では思ってます。このインスピレーションが続くことを祈るしかないですね(笑)。
「Ankles」MV。ルーシーは曲のテーマである幻想と現実の曖昧さを表現するかのように、美術館に飾られた絵画から抜け出し、街を歩き回ったあと、再び絵画の中へと戻っていく。Netflixコメディ映画『ボトムス ~最底で最強?な私たち~』で一躍注目を浴びた女優ハバナ・ローズ・リューも出演
読書、音楽、映画からのインスピレーション
ー『Forever Is a Feeling』の制作の過程では、ジャネット・ウィンターソン、ガース・グリーンウェル、ジェイムズ・ボールドウィン、コラム・マッキャンらの著書に影響を受けたそうですね。これらの作家の作品に共通する、ルーシーさんが心惹かれた要素はなんですか? マッキャンの『Let the Great World Spin』は私も読んだんですけど、素晴らしい作品ですよね。
ルーシー:あ、そうなんですね!「Bullseye」は、あの小説から、かなり直接的に影響を受けています。そうですね、共通点か……「ロマンス」と「現実」について語っていることですかね。愛の限界──あるいは愛そのものの限界じゃなくても、「時間」や「情熱」の限界について、それぞれの作家がそれぞれのやり方で定義しようとしているように私には思えるんです。世界は回り続ける。自分たちは出会ったつながりを、そのときその瞬間の長さだけ、良くも悪くも精一杯味わうしかない。永遠には続かなくとも──そんなふうに世界や人生、あるいは愛のあり方を定義している作品って、自分にとってお守りみたいな存在なんです。
「Bullseye」ではアイルランド出身のシンガーソングライター、ホージアとの共演曲
ー今作はリリックもそうですけど、サウンド面でも過去のディスコグラフィーとはかなり異なるものになっていると思います。構想としてはどのようなものを想定していたのでしょうか? また音楽的な影響源もあれば教えてください。
ルーシー:このアルバムには、ひとつの大きなストーリーアークがあるんです。私はスタジオに入る前に曲順をあらかじめ固めるんですけど、それがいわば映画の脚本のような、物語の骨格になる。あとは、個別の曲が求める方向に従って発展させていくって感じです。不安で、現実を否認していて、どこか混乱した雰囲気でアルバムが始まり、ラストにはより確信を持っていて、祝祭的で、自信に満ちたムードにたどり着くようにしたかったんです。
影響を受けたアーティストでいうと、まず、ニック・ドレイクの母親である、モリー・ドレイク(Molly Drake)。彼女の歌には深い優しさがあって、聴くと自然に耳を傾けてしまうんですよね。それからニーナ・シモン。彼女は声ひとつで膨大な感情を表現できる人で。彼女の”うねり”のあるヴォーカルは歌をレコーディングする上ですごく意識しました。自分は割とモノトーンに歌う方だと思うんですけど、楽曲のエモーションを表現するためには、大きく歌う/小さく歌うということではなく、ダイナミクスを意識することが大事なんだと気付かされました。
ーなるほど。ルーシーさんは高校卒業後に、ヴァージニア・コモンウェルス大学で映画を学ばれていましたよね。その経験が音楽にも生きているということでしょうか?
ルーシー:そうだと思います。映画、というか、ストーリーテリングについて学んだという実感があります。つまりそれは、ただ物語をつくれば良いのではなく、伝えたいことをきちんと伝えるための方法を考える必要があるということだと思うんですけど。音楽をつくる上でもそれはすごく意識していますね。いつかただただ純粋に音楽をつくることもやってみたいんですけど、それは私にとって革新的な新しい挑戦になると思います。
ー先日『Forever Is a Feeling: The Archives』というデモやライブ音源に加えて、3曲の新曲が収録されているバージョンもリリースされましたが、「記録(The Archives)」と名付けたこの新しい作品をご自身ではどのように定義していますか?
ルーシー:最近、多くのアーティストがアルバムのデラックス盤を出してますけど、私はもっと映画の舞台裏を見せるようなものにしたかったんです。子どもの頃、映画のNG集やキャスト・監督のコメンタリー、未公開シーンを見るのが大好きで、作品の裏側にどんな意思決定のプロセスがあったのかを知るのがすごくワクワクしたんです。
『Forever Is a Feeling』を作り終えた時に、私の手元には書きかけの曲や、まとまりきらなかったインスピレーションの断片がたくさん残っていました。それらを『The Archives』として形にしたことで、すべてを一度きれいに片づけられた気がしたんです。その結果をリスナーと共有できたことはもちろん嬉しいけれど、私にとっては次に進むために作らなければならなかった作品でもありました。制作にはとても時間がかかって……ほとんどフルアルバムを作るのと同じくらい大変でしたね(笑)。
『Forever Is a Feeling: The Archives』には未発表トラック「Losing」、ジム・クロウチのカバー「Time In A Bottle」、ファン人気曲「Best Guess」のウェディング・バージョン、上述した「Bullseye」のライブ録音などを収録
ライブ中に結婚式を執り行う理由、初来日への想い
ー今回のアルバムのツアーで、本物の「結婚式」を執り行っているじゃないですか? ネットで「ライブで結婚したいカップル」を募集して、司式者の正式な資格を持ったルーシーさんが演奏中にステージの上で法的に結婚を成立させる、と。様々な理由が想像できますが、これはそもそもなぜやろうと思ったのですか?
ルーシー:アメリカでは、同性婚がこのまま合法であり続けるのか予断を許さない状況が続いています。現在、結婚の平等は、いくつかの最高裁判例によって守られていますが、とくにトランプ政権下では、いつ権利が奪われてもおかしくなりません。たとえ法律が維持されたとしても、人々は常に大きな不安の中にいます。本来であれば、愛する人と結ばれ、家族になることで得られる安心は揺るがされるべきじゃない。病気の時にそばにいてほしい人を選べること。お金を誰と共有するかを選べること。結婚によって、得られるさまざまな権利を、すべての人が誰に邪魔されることなく、当然のように享受できるべきなのです。
私にとってライブで結婚式を執り行うことは、ポジティブな形での「抵抗」の一種です。世の中を見回して「もう最悪だ」と絶望して怒り狂うのは簡単です。でも、悲しい歌を書くよりも幸せな歌を書く方が難しいように、ポジティブに抵抗する方法を見つけるほうが、ずっと難しいんです。いざ募集をかけてみたら、数多くのファンのみんなが「やってほしい!」って名乗りをあげてくれたことに、驚きました。どの公演でも、喜びに満ちた本当に美しい時間になりました。本当にやってよかったな、って今は思っています。
今年10月、『ジミー・キンメル・ライブ!』での「Best Guess」パフォーマンス中にも「結婚式」を執り行った
ールーシーさんは、これまでも性別適合手術を望むトランスジェンダーの人々をサポートする取り組みへの寄付を始めとして、マイノリティに対するサポートを様々な形で行ってきていますよね。ここ数年、ミュージシャンとして大成功したことで、ご自身の”声”が以前よりも遠くまで届くようになったと思いますが、その状況をどのように捉えていますか?
ルーシー:あまり考えすぎないようにしていますね。今みたいに、あなたと話している時は純粋に会話を楽しんでいて、読者の人が読むってことを忘れられるけど、一度意識すると……何も喋れなくなりそう(笑)。そういう感覚と似ています。意識したらダメ。でも、ほとんどの場合、自分は自分の発言に責任を持てるし、間違ったことを言ってしまう日のことを思うと不安にもなるけど……人には過ちを認め正す権利もあって然るべきだと思っているから、そんなに怖くはない。今のところ、自分自身の主張に後悔は一つもないです。
ー何よりもこの作品がクィアな人々へのエンパワーメント、サポートになっていると僕は思います。2026年2月18日には、初の日本での公演も予定されていますね。ご自身のInstagramで「東京で演奏するよ!初めてだよ!私にはすごく短いバケットリストがあるんだけど、日本でのライブはその中に含まれてたんだ!」ってポストされてましたね。
ルーシー:以前からずっと日本には行きたいと思っていたんです。日本に行った人は、みんな行く前よりも少し内省的になって、落ち着いて、以前よりも日々の何気ないものの美しさに気づけるようになって帰ってくるように思うんです。ラスベガスだったら、そうはいかない。疲れ果てて、妙なバイブスを漂わせながら戻ってくる(笑)。日本で”平穏”を見つけてくる友人たちの姿をみるたびに、「日本っていったいどれほど素晴らしい場所なんだろう……?」って、ずっと気になっていたんです。その秘密を実際に自分の目で確かめてみたいなって思っています。1週間ほど滞在する予定なので、すごく楽しみです。
ールーシーさん、以前から日本のアーティストがお好きだったと伺っているのですが。特にお気に入りの方がいらっしゃるんですか?
ルーシー:写真家の杉本博司さんですね。実はアルバム『Home Video』のカバーアートは、彼の『THEATERS(劇場)』という作品シリーズを参照しているんです。世界各地の映画館を撮影したこの作品群は、映画の上映時間分、シャッターを開放して1枚の写真を撮影してるので、スクリーンが真っ白に光っているんです。そして、その光が劇場の細部を照らし出している様が収められている。私の地元のヴァージニア州リッチモンドのByrd Theaterでも杉本さんは撮影をしているんですけど、私もその同じ映画館でアルバ
ムカバーを撮影しました。杉本さんは、生涯最も好きなアーティストの一人ですね。
あとは……あの作品なんて言ったっけ……ちょっと待ってください。レコード棚を確認してきますね。(しばらくして)あ、これです。吉村弘さんの『Music for Nine Post Cards』。本当に素晴らしい作品で、とても心地よくて落ち着きます。毎日、日記を書く時に聴いていますね。
ー日本でお会いできるのが楽しみです。ルーシーさんに行っていただきたい”平穏”が得られるオススメの場所リストをつくっておくので、もし必要なら言ってください!
ルーシー:ありがとうございます。今、日本で行きたい場所には地図アプリでめちゃくちゃスターをつけまくってるので、ぜひ日本の読者の方もおすすめスポットがあればInstagramに送ってください。お会いできるのを楽しみにしています!
吉村弘『Music for Nine Post Cards』
この投稿をInstagramで見るHiroshi Sugimoto(@hiroshisugimotoart)がシェアした投稿『Home Video』のカバーアートと杉本博司『THEATERS(劇場)』
ルーシー・デイカス
『Forever Is a Feeling: The Archives』
発売中
再生・購入:https://umj.lnk.to/LD_FAFTA
『Forever Is a Feeling: The Archives』Vintage Pearl LP
UNIVERSAL MUSIC STORE限定LP
2025年12月19日(金)リリース予定
予約:https://store.universal-music.co.jp/products/8808487/
LUCY DACUS
Forever Is a Feeling Tour
2026年2月18日(水)東京・Zepp Shinjuku
18:00 開場/19:00 開演
料金:8,500円(税込)※ドリンク代別
公演詳細:https://smash-jpn.com/live/?id=4575
【動画】Lucy Dacusミュージックビデオまとめ
今年10月、『ジミー・キンメル・ライブ!』での「Best Guess」パフォーマンス中にも「結婚式」を執り行った
「Best Guess」和訳MV。ルーシーがSNSで「hot masc」=魅力的なマスキュリン女性を募集したところ、モデルのカーラ・デルヴィーニュ、MUNAのナオミ・マクファーソン、英シンガーソングライターのトワ・バードなどがMVに友情出演
「Ankles」MV。ルーシーは曲のテーマである幻想と現実の曖昧さを表現するかのように、美術館に飾られた絵画から抜け出し、街を歩き回ったあと、再び絵画の中へと戻っていく。Netflixコメディ映画『ボトムス ~最底で最強?な私たち~』で一躍注目を浴びた女優ハバナ・ローズ・リューも出演
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