11月19日、東京ドーム。彼女たちにとってこのステージは、公言してきた”夢の舞台”であり、その夢が現実になった夜でもあった。デビュー作『FEARLESS』以来、KIM CHAEWON、SAKURA、HUH YUNJIN、KAZUHA、HONG EUNCHAEは、傷つくことや躓くことすら力に変えて前へ進む物語をFEARNOT(ファンネーム)とともに描き続けてきた。北米ツアー、海外アワードでの栄誉、数えきれない挑戦。そのすべての積み重ねの先に、この東京ドームがある。
【画像】LE SSERAFIM、初の東京ドーム(全9枚)
”夢の夜”が動き出す──LE SSERAFIMの第一声
オープニングは「Born Fire」。赤い稲妻、炎、燃え上がるピラミッド。センターステージにダンサーが現れ、空気が一瞬で張り詰める。
KAZUHA 「最終日、準備はできていますか?楽しんでいきましょう!」
HUH YUNJIN 「昨日よりもっと楽しみましょう!」
HONG EUNCHAE「会いたかった分、叫べ~!!」
SAKURA「今日最終日ですよね?もっともっと盛り上がれますよね?」
KIM CHAEWON「センターステージに出た時、四方八方FEARNOTに囲まれて、イヤモニを突き抜けて声が聞こえてびっくりしました」
開演直後のMCとは思えないほど、5人は素直に気持ちを伝えていた。 ”この東京ドーム公演を一緒に作りたい”という気持ちが、最初からはっきりと感じられた。
白い光の中、メンバーが階段に座って歌うリラックスムードな「Swan Song」。さらに「Flash Forward」「Blue Flame」ではトロッコで客席の近くを巡り、サインボールを投げ、笑顔で手を振る5人。東京ドームが揺れていた。
「So Cynical (Badum)」では5人が肩を寄せ合って踊る姿が印象的。彼女たちの友情がそのままステージの色になったようだった。
MCを挟み、会場の熱はさらに上がっていく。新曲である「Pearlies (My oyster is the world)」、ライブの定番曲である「No Celestial」「Fire in the belly」、Remixバージョンでさらに盛り上がりを見せる「Smart」が続き、会場の温度が上がる。ファン待望であり、この東京ドームでのパフォーマンスが初披露である「SPAGHETTI(Member ver.)」は、新曲にもかかわらずすでに会場のコールが完璧。HONG EUNCHAEの表情管理は圧巻で、カメラアングルも細部までこだわりが光る。続いて激しいダンスブレイクが差し込まれ、「Chasing Lightning」へシームレスに繋がる流れは、LE SSERAFIMならではのDJプレイを見ているかのような自然と体が動くようなライブ展開だった。
息を吐く間もなく「Eve, Psyche & The Bluebeards wife」「CRAZY」「1-8000-hot-n-fun」と怒涛の勢いでライブが進んでいく。激しいダンスパフォーマンスが続く中、彼女たちは笑顔を絶やさない。LE SSERAFIMのパフォーマンスは、テクニックとしての完成度以上に”呼吸”が印象的だ。その一体感は、まるで友情の蓄積のようにも見える。お互いを信じ、支え、励まし合う関係性が、彼女たちの動きに”しなやかな強さ”を宿している。そして、物語は”原点”へと戻る。
解放の時間──驚きと多幸感が溢れたアンコールへ
アンコールではファンを驚かせるサプライズがあった。「Kawaii」ではマイメロディとクロミが登場し、会場は一気に”カワイイ”世界へ。ブラウンを基調とした秋色の私服風スタイルで、カチューシャやリボンが揺れる。続く「DIFFERENT」が披露されると、この日最後のMCが。
KAZUHA「この夢のようなステージに立てたのはFEARNOTのおかげです。私はこの道を目指してからこんな大きなステージに立つまで早かったけど、それもかっこよくて尊敬できる4人のおかげだと思います。関わってくれる全ての皆さんに心から感謝を伝えたい。みんなが一歩踏み出す勇気になれば嬉しい」
HONG EUNCHAE「(日本語で)今回初めて家族が韓国以外でライブを見にきてくれました。これほどみんなに愛されてるのを家族に見せられたのはFEARNOTのおかげです。これからもずっと努力していきます。次も必ずこの場所でお会いしましょう!」
SAKURA「アイドル14年間してきて、たくさんの夢を叶えられてきて、その代わりたくさんのことを諦めてきたし、たくさんの人に出会えたし、たくさんの人との別れも経験しました。
KIM CHAEWON「私にとって夢の舞台であるこの場所で、小さい頃から隠れて踊り、歌ってきたことが自分が目に浮かびます。あの頃から少しずつ夢を育み、諦めなかったあの頃の私におめでとうと祝ってあげたいです。皆さんにも夢があると思います。人目を気にすることなく、夢に歩んでほしい。」
HUH YUNJIN「(東京ドーム公演は)一筋の光のような希望でした。夢を見てもいいと言ってくれる慰めのように感じました。いくら大変であっても結局私たちは打ち勝っていくし、FEARNOTと一緒に特別な場所に行こうと立ち向かってきました。同じ夢を見てくれてありがとう。これからもっと大きな夢を見ようね。今日が映画のラストシーンのように感じます。でもこれが新しいチャプターの始まりだと思っています。決して皆さんにとって恥ずかしくないアーティストになります。
こんなに逞しくて信じたくなるグループがいるだろうか…と思わされてしまう。5人の言葉はどれもまっすぐで、真心が込められていた。嘘のないグループ。ファンと本気で向き合って、どの瞬間も全力投球なLE SSERAFIMはクールではない、確実に”HOT”なグループだ。嘘のない生身の体で今まで困難にぶち当たってきた彼女たちは、苦しい経験もたくさんしたはずだ。そんな状況を乗り越えてきたからこそ、完璧さだけでは惹きつけられないような心の奥の熱い部分まで掴んで離さないのであろう。「Perfect Night」「No Return」で美しくこの日のステージは幕を閉じた……と思われたのだが、アンコール公演、それだけでは終わらないのがLE SSERAFIMであった。
次の瞬間、まさかのダブルアンコールが始まる。SAKURAの「皆さん、まだ帰れませんよ~!」のひと言で、東京ドームが跳ねる。「CRAZY(EDM ver.)」は、東京ドーム全体をひとつの祝祭に変えた。パーティーグラスをかけ、タンバリンを持った彼女たちは全身で夢の夜の最後のひとときを楽しんでいた。会場には巨大な風船が飛びまわり、大勢のダンサーたちが自由に踊る。
彼女たちのステージは「見せる」だけではなく、FEARNOTと共に”作り上げる”。そこに上下も演者と観客の境もない。”同じ夢を見よう”という、根源的な信頼関係がある。それは、もはやパフォーマンスではなく「共有」。5人が端から端まで走り、手を伸ばし、笑いながら踊る。この東京ドーム公演は、彼女たちにとってひとつの「夢の到達点」であり、同時に”新しい始まり”だった。彼女たちは、完璧だから輝くのではない。むしろ、傷や失敗を隠さず、それを抱えたまま立ち続ける。そこにこそ、LE SSERAFIMの強さとリアリティがある。K-POPが「理想の偶像」を追求するカルチャーだとすれば、LE SSERAFIMはその理想を自らの手で”現実”に変えたグループだ。痛みも過去も”なかったことにしない”。だからこそ、彼女たちの光は観る者を救う。東京ドームで観たのは、”完璧なアイドル”ではなく、不屈を美学に変える5人のアーティストであった。
SET LIST
Intro Performance : Born Fire
1. Ash
2. HOT
3. Come Over
Intro Performance : Good Bones
4. EASY
5. Swan Song
6. Flash Forward
7. Blue Flame
8. So Cynical (Badum)
9. Impurities
10. The Great Mermaid
11. Pearlies (My oyster is the world)
12. No Celestial
13. Smart
14. Fire in the belly
15. SPAGHETTI (Member ver.)
Intro Performance : Chasing Lightning
16. Eve, Psyche & The Bluebeards wife
17. CRAZY
18. 1-800-hot-n-fun
19. FEARLESS
Intro Performance : Burn the Bridge
20. UNFORGIVEN (feat. Nile Rodgers)
21. ANTIFRAGILE
< アンコール>
22. Kawaii (Prod. Gen Hoshino)
23. DIFFERENT
24. Perfect Night
25. No Return
< ダブルアンコール>
26. CRAZY (EDM ver.)
[東京] 東京ドーム
2025年11月18日(火) 開場 16:00/開演 18:00
2025年11月19日(水) 開場 15:00/開演 17:00
<ライブ情報>
「2025 LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' ENCORE IN SEOUL」
[韓国・ソウル] 蚕室室内体育館
2026年1月31日(土)
2026年2月1日(日)
JAPAN OFFICIAL SITE https://www.le-sserafim.jp


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