―先日は、ソウルで開催された「MIKU EXPO 2025 ASIA」に足を運ばれていましたね。イベントは、いかがでしたか。
YENA:ミクちゃんのコンサートを初めて観ることができて、すごく感動しました。振り付けや歌のひとつひとつがファンと一体化していて、一緒にステージを完成させている様子が印象深いですね。
―パフォーマンス観たなかで、忘れがたい楽曲はありましたか。
YENA:「神っぽいな」に一目惚れしました! サビのところで、歌とダンスがぴったりと一致していたのが。すでに大好きです。機会があれば、カバーもしてみたいですね。雰囲気が私のスタイルに合ってると思うし、メロディーラインやダンスなど、全部がYENAの心に来たので。
―当日は初音ミクが描かれたトップスを着用されてましたよね。
YENA:そうなんです。この間、日本で家族旅行をしたときに買いました。衣装じゃなくて、私のプライベート服なんですよ。いろんな種類がたくさんあったんですけど、そのなかで一番お気に入りの一着を選びました。とても気に入っています。
―「MIKU EXPO 2025 ASIA」では、DECO*27さんともご挨拶できたとか。
YENA:お会いするのは初めてでしたが、ずっと前からDECO*27さんの曲が大好きで。そのことをお話ししたら、すごく喜んでくれて、「今度チャンスがあったら、コラボしましょう」というお話になりました。
―そもそもYENAさんは、何がきっかけで初音ミクと出会ったんですか。
YENA:小さいときに、パソコンをいじっていたら、インターネットで偶然出会いました。パッと見た印象で「いいな」って思って、ずっとなんとなく知っていたんですよね。頭のなかに、ずっと初音ミクの存在があったというか。
―最初に聴いた曲を覚えていますか。
YENA:たぶん「Tell Your World」か「ワールドイズマイン」だと思います。<世界で一番おひめさま>って。
―YENAさんにとって、小さい頃から慣れ親しんだ存在である初音ミクと今回コラボレーションすることになった経緯を教えていただけますか。
YENA:「STAR!」の歌詞を考えたときに、「初音ミクさんが一番合ってる」と思ったんです。フィーチャリングをするからには、曲にぴったり合う人がいいじゃないですか。初音ミクは世界的なスターなので、この曲は絶対に彼女と一緒にやりたいと思いました。ミクさんが参加したことで、曲の完成度がグッと高くなったと思います。
―初音ミクのどのようなところにスター性を感じますか。
YENA:この前、初音ミクの映画『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』も観たんですけど、本当に活躍がワールドワイドだと感じていて。撮影のために、フィギュアがいっぱいあるところに訪れたときも、初音ミクさんのフィギュアもたくさんあったんですよ。至るところで彼女を見かけるので、まさにグローバルスターだなって思っています。
―YENAさんは、衣装やコンセプトにもこだわりが強いかと思いますが、今作ではどのようなことを意識しましたか。
YENA:私が一番こだわったのは、新鮮さ。あまり見たことがない演出にしたかったので、縄跳びやペンライトを取り入れました。ネギの形をした長いステッキも「何か面白いことできないかな」と思って採用したアイデアのひとつ。LEDのピカピカしている感じも、目新しい仕上がりになったんじゃないかなと思っています。振り付けも歌詞と一致する部分が多いので、観ている人には混乱せずに楽しんでもらえるはず。どうしたらフレッシュな印象を与えることができるのか、会社の人ともけっこう話し込みました。
―MVのお気に入りポイントは、どこですか。
YENA:正直なところ、初音ミクさんが出ている場面の全部が好きなんですけど(笑)。しいていえば、大好きな初音ミクさんとYENAが初めて会ったとき、バーチャル世界と現実という壁を越えて、言葉がいらないくらい通じ合っているシーンですかね。
―衣装のこだわりポイントは、どこになりますか。
YENA:YENAはピンク色、ミクちゃんはミクちゃんの色があるので、それを活かすように意識しました。
―アートワークのイラストも可愛いですよね。
YENA:完璧だと思います! 出来上がったイラストを見て、「成功したオタクだ!」って感じがしました(笑)。
―「STAR!」がリリースされたタイミングには、AdoさんがInstagramのストーリーで反応していたとか。
YENA:Adoさんの歌をめっちゃ聴いてるくらい大好きなので、見つけたときにはドキドキしました! 本当にパフォーマンスがヤバいじゃないですか。動きが圧倒的っていうんですか。「シルエットだけでも、こんなに表現できるんだな」って、いつもびっくりしています。なかでも、『ONE PIECE FILM RED』の挿入歌になっている「逆光」がお気に入りなんです。
―9月に開催された「2025 THE YENA SHOW<私はSTAR!>」では、「STAR!」のパフォーマンスを初披露されたそうですね。
YENA:すごく緊張しました! ファンの方が「これ、なに⁉」「初めて見た!」という表情をしていたのは面白かったですね。
―結果的に「STAR!」は、K-POP×ボーカロイドという画期的なフィーチャーリングになったかと思うのですが、YENAさんは活動において”新しいことに挑戦する意義”のようなものも考えているのでしょうか。
YENA:実は私、見た目と違ってけっこうアグレッシブで(笑)。何事も恐れずにどんどん挑戦していくタイプなので、「シーンに新しい風を吹きこみたい」とは常に考えています。とはいえ、音楽業界も「この通りに行く」といった決まりはなく、絶えず変わり続けていくものなので、状況を見ながらYENAなりに新しいことに挑戦していきたいと思っています。
―YENAさんにとってフィーチャリングは、どのような面白さがありますか。
YENA:フィーチャリングって、無限大の+αがあると思っていて。自分だけではたどり着けなかった境地に到達できるから、すごくワクワクする。本当に楽しいし、すごく好きなんですよね。今はまだ、次にコラボレーションしたい人は考えていないけど、新しい曲を聴いて「この人だ!」ってインスピレーションが湧いたら、その人と一緒にやりたいと思います。
―そもそもYENAさんは、ご自身をどのようなアーティストだと捉えていますか。
YENA:友達みたいな感覚もあるんじゃないかな。私自身、イベントで直接ファンに会うたびに、ふと「なんで、こんなに友達のように感じられるんだろう」って思うくらい! あまり難しく考えず、身近で近寄りやすいアーティストだと思ってもらえたら、みんな幸せになれるんじゃないかなって思います。YENAは、いいエナジーをあげるアーティストであり続けたいと思っているので。実をいうと、これまでの活動で「本当にしんどい!」って思ったことが、一度もないんですよ。心から楽しんで活動しているから、そのマインドがいいエナジーとなって、みんなに伝わっていくって信じています。
―では、最後に。2026年は活動3周年イヤーかと思いますが、どのような年にしたいですか。
YENA:キュートなイメージはいっぱいしてきたから、それ以外の部分を魅せていきたいですね。かっこいいパフォーマンスもできたらいいな。そして、何より私はステージの上が、最も好きな人なので。ファンの人たちと一緒に盛り上がる時間が、人生で一番必要だし、大切。だから、来年はもうちょっとコンサートとか、ファンの人たちと楽しめる時間を増やしたいと思っています。ぜひ、期待して待っていてください。YENAのコンサートに、遊びにきてくださいね!
<リリース情報>
YENA
Digital Single「STAR! (feat. Hatsune Miku)」
配信中
https://jvcmusic.lnk.to/YENA-STAR


![VVS (初回盤) (BD) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51lAumaB-aL._SL500_.jpg)








