【画像】CLAN QUEEN、THE ORAL CIGARETTESとの2マン(全40枚)
CLAN QUEENがオーラルを敬愛していることは以前から広く知られていたが、オーラルの山中拓也(Vo・G)が語ったAOi(G)との出会いのエピソード、CLAN QUEENに寄せる期待、また、AOiとマイ(B)が語ったオーラルへの愛とリスペクトは、はっきり言って想像以上に濃く、深く、揺るぎないものだった。その必然として、とてつもない対バンが成り立っていた。CLAN QUEENにとっての一つの夢が叶ったメモリアルな一夜の模様を、順を追って振り返っていきたい。
THE ORAL CIGARETTES(Photo by Ryotaro Kawashima)
先攻はオーラル。SEが高らかに鳴り渡り、激しくライトが明滅する中、鈴木重伸(G)、あきらかにあきら(B・Cho)、中西雅哉(Dr)、そして山中がステージイン。既にして凄まじい熱気。山中が、「はじめましての人も多いと思います。我々がオーラルです!」「あいつらの夢に応えたいと思います」と告げ、「Dream In Drive」からライブが幕を開ける。あまりにも粋な選曲だ。グラマラスな輝きを帯びたロックサウンドが次第にフロアを沸き立たせ、サビでは、山中の歌がまるで一気に天高く飛翔するように鮮やかに響きわたる。
山中拓也(Photo by Ryotaro Kawashima)
鈴木重伸(Photo by Ryotaro Kawashima)
あきらかにあきら(Photo by Ryotaro Kawashima)
中西雅哉(Photo by Ryotaro Kawashima)
ここで山中は、「キスキルからどんどんやっていこか」と告げ、2018年リリースのアルバム『Kisses and Kills』から「What you want」を披露。同アルバムを掲げて行われたツアーの横浜アリーナ公演(2019年3月)にAOiとマイが観客として参加していたことを受けての選曲だ。続いて、山中がCLAN QUEENのファンに向けて「暗いの好きでしょう?」と問いかけた上で、同じく『Kisses and Kills』から、「PSYCHOPATH」を披露。まるでサイコパスの脳内に侵入するかのような感覚をもたらすスリリングなロックナンバーを受け、会場全体の熱気がさらに高まる。そして山中は、まるで狂気の化身の如く豪快に高笑いしながら、フロアの熱狂をさらに容赦なく扇動していく。
THE ORAL CIGARETTES(Photo by Ryotaro Kawashima)
ここで山中が、AOiとの出会いを語り始める。山中がAOiと出会ったのは、まだCLAN QUEENを結成する前のタイミング。当時、AOiは、同世代が次々と躍進していく悔しさを山中に打ち明けたという。「あいつの弱いところを全部聞かせてもらった」。そう告げた山中は、その後のCLAN QUEENの躍進を称え、AOiがここまで来れたのは、メンバー、そしてファンが支えてくれているからこそ、と前置きした上で、「俺のかわいい弟のAOiをここまで救ってくれて本当にありがとうございます!」と叫んだ。フロアから送られる温かな拍手(なお、このシーンを2階の下手側から観ていたAOiは、両手を手で覆っていて、後にAOiの口から、この時泣いていたことが明かされた)。
ここから、一気にラストスパートへ。「狂乱 Hey Kids!!」、そして「DUNK feat.Masato (coldrain)」。次々と畳み掛けられていく弩級のキラーチューン。続けて、山中が「CLAN QUEENがだっさいライブしないように俺らが思いっきりケツ叩いていきます!」と告げ、「BLACK MEMORY」へ。
転換を経て、ついに幕を開けた後攻のCLAN QUEENのステージ。自己の在り方を巡る切実な独白。次第に、壮大にして荘厳なSEが轟き、yowa(Vo)、AOi、マイがステージイン。1曲目は「自白」。絶えず思考を促し続ける一つひとつの言葉が、一人ひとりの観客に対して自分探しの旅の当事者であることを強く求める。あまりにも壮絶なライブ体験だ。続いて、その曲名のとおり疾走感に満ちた「SPEED」へ。AOiが豪快にかき鳴らし続けるコードリフに駆動される形で、脳内の思考と身体の躍動が分かちがたく結び付いていく。AOiが「来いよ」と煽ると、さらなる高揚感がフロアに沸き立つ。
CLAN QUEEN(Photo by Ryotaro Kawashima)
MCパートで、AOiは、「いやー、泣いちゃいましてね、さっき」と赤裸々に明かしつつ、「今日は夢が叶った日なんで」「僕たちは僕たちの戦い方でやばい景色見せてくんでよろしくお願いします」と力強く宣誓。フロアから送られる熱い歓声。話題は、今回の2MAN LIVEのタイトル「MIRAGRAM」へ。この言葉は、「Mirror(鏡)」と「~gram(記録)」を組み合わせた造語であり、自分たちのルーツである対バン相手と鏡のように向き合うことでCLAN QUEENの現在地を記録する、という意味合いが込められているとのこと。続けてAOiは、神社の御神体の奥には鏡があることを説明した上で、「かがみ」という文字列を分解すると「神」の間にあるのは「我」であり、つまり、神社の御神体の奥の鏡にお祈りすることは、自分自身に対して願いを込めていることと同義である、と語った。「皆さんが、自分のことを信じて願いを叶えてほしい」「そういった願いを込めて」という言葉を添えて、「ORDER」へ。その後も、「天使と悪魔」や「踊楽園」など、これまで3人が数々のライブを通して磨き込み続けてきたCLAN QUEEN流ライブアンセムが次々とドロップされていく。目まぐるしい展開の中で、先ほど山中が語った「憧れに勝つために、自分だけのスタイルを見つけてください」「あなたはあなたらしく、まっすぐ進んでいってください」という言葉を思い出した人は少なくなかったと思う。この日披露された一つひとつの渾身の楽曲は、まさにCLAN QUEENが確立した独自のスタイルの結実であり、その積み重ねの先に、この日の夢の一夜がある。まだライブは中盤だが、既にして胸がいっぱいになる。
yowa(Photo by Ryotaro Kawashima)
マイ(Photo by Ryotaro Kawashima)
AOi(Photo by Ryotaro Kawashima)
再び訪れたMCパート。
CLAN QUEEN(Photo by Ryotaro Kawashima)
いよいよライブはクライマックスパートへ突入。マイが台の上に上がり、ダイナミックにバウンスするベースを轟かせ、AOiが「今日は俺たちが番狂わせに来ました」と告げ、「APPLE」へ。
セットリスト
THE ORAL CIGARETTES
1. Dream In Drive
2. Mr.ファントム
3. カンタンナコト
4. What you want
5. PSYCHOPATH
6. BUG
7. 狂乱 Hey Kids!!
8. DUNK feat.Masato (coldrain)
9. BLACK MEMORY
10. 5150
CLAN QUEEN
1. 自白
2. SPEED
3. MONOPOLY
4. ORDER
5. Bad End
6. 天使と悪魔
7. 求世主
8. 踊楽園
9. カンタンナコト(Mash up Cover)
10. APPLE
11. プルートー
12. ゲルニカ
13. PSIREN
14. チェックメイト
<ライブ情報>
CLAN QUEEN
ONEMAN TOUR 2026
2026年4月11日(土)北海道 PENNY LANE 24
16:00 / 17:00
2026年4月19日(日)福岡 BEAT STATION
16:30 / 17:00
2026年5月8日(金)愛知 Zepp Nagoya
18:00 / 19:00
2026年5月10日(日)大阪 Zepp Osaka Bayside
17:00 / 18:00
2026年5月15日(金)東京 Zepp DiverCity
18:00 / 19:00
Ticket ¥6,500+1D
オフィシャル先行 受付:2025/12/25(木)18:00~2026/1/5(月)23:59
オフィシャル先行URL https://l-tike.com/clanqueen/


![VVS (初回盤) (BD) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51lAumaB-aL._SL500_.jpg)








