12月27日、幕張メッセで開催されたCOUNTDOWN JAPAN 25/26のGALAXY STAGEに、BOYNEXTDOORが登場した。多様なラインナップが並ぶこのフェスティバルで、K-POP第5世代を代表する彼らが選んだのは、バンド編成によるロック仕様のステージング。
駆けつけたONEDOORの熱量はもちろん、それ以外のオーディエンスをも一体にしながら、定番の「I Feel Good」から2025年の勢いを象徴する「Hollywood Action」まで全9曲を駆け抜けた。

【ライブ写真】COUNTDOWN JAPAN 25/26のステージに立つBOYNEXTDOOR

5th EP『The Action』のリリース、Lollapalooza出演、そしてアワードでの快進撃——飛躍の一年を象徴するようなパフォーマンスを披露した彼らに、ステージ直後、この日の手応えと2025年の軌跡について訊いた。

ー日本ではサマーソニック以来となるバンド編成のステージでしたが、手応えはどうでしたか?

WOONHAK: 正直、音楽がこれほど瞬時に与えてくれる影響は、本当に大きいと思っています。特にバンドの皆さんと一緒に演奏すると、その感覚がより本能的に、ダイレクトに伝わってくる気がするんです。だからこそ、より一層面白さを感じますし、もっとやりたいと思いました。実際、とても楽しかったですし、より高揚感を持って、夢中になりながら取り組めた経験だったと思います。

RIWOO: 今回のステージでもそうですが、僕たちのパフォーマンスを観て楽しんでくださる皆さんのエネルギー自体は、いつと変わらず最高でした。ただ、僕たち自身はツアーを重ね、さまざまなステージを経験する中で、メンバー同士がより成長した状態でステージに立てるようになりました。その分、ステージ上で僕たちが感じ取るものは、以前とはかなり違ってきていると思います。

ーSUNGHOさんは「Rolling Stone Japan Collector's Edition BOYNEXTDOOR」のインタビューでギターの話をしてくれましたよね。

SUNGHO: 今回、事前に僕たちのセットリストなどをしっかり研究してくださっていて、僕たちのことを理解したうえで臨んでくださいました。ギタリストの先生がソロパートを弾かれる姿が本当に素晴らしくて、強く印象に残りました。
正直に言うと、あのときのインタビュー以降、僕自身はなかなか個人的にギターの練習ができていなかったんです。でも、ああして見事にギターを弾く姿を、しかも楽しそうに笑顔で演奏されているのを目の当たりにして、「またちゃんと練習しよう」と、自然と自分に言い聞かせるようになりました。今もその気持ちを繰り返し噛みしめているところです。

ー10月にリリースした「Hollywood Action」のパフォーマンスも最高でした。めちゃくちゃステージ映えしますね。

LEEHAN: 僕たち自身も、パフォーマンスを練習し、準備を重ねる中で、「この曲は大きなステージでこそ魅力が最大限に生きるよね」という話を、本当によくしていました。さらに今回は、振付師の先生が熱意を持って、丁寧に振り付けを仕上げてくださったこともあり、その思いに応えたい、そしてこのステージを自分たちの手でしっかりと形にしなければ、という気持ちが強くなりました。

JAEHYUN: (日本語で)「Hollywood Action」をパフォーマンスしたときに、全世界のONEDOORの皆さんが韓国語で一緒に歌ってくださって、その瞬間が本当に光栄だと思っています。パフォーマンスも歌詞も自信感が出ていてカッコいいと思います。

TAESAN: 僕たちは、「コンサートのリハーサルや本番で、思いきり跳ねながら楽しめる曲を作りたい」という思いから、この楽曲作りを始めたように思います。実際にパフォーマンスしてみると、本当に楽しいですし、自然と体が動いて、またステージに立ちたくなる――そんな気持ちにさせてくれる楽曲だと感じています。

ー今日のセトリは他の曲にもロックなアレンジが加えられていて、まさに跳ねながら楽しめるステージでしたね。


TAESAN: (日本語で)はい、そうです!

『The Action』以降の表現テーマ

ーこれまでの作品でも"等身大の自分たち"や"青春の断片"が軸になっていましたが、『The Action』以降の表現テーマには変化がありそうですか?

JAEHYUN: そうですね。ある程度、形としてしっかり整ったものができた分、気持ちにも少し余裕が生まれて、『The Action』ではいろいろな感情を、以前よりも素直に表現できる機会になったように感じています。

ーこの作品では作詞・作曲に関わったメンバーも多いですが、制作面での”自分なりの進化”を感じたポイントはありますか?

WOONHAK: 『The Action』の制作作業を進める中で、今回はそれぞれ個別の作業もありつつ、TAESANさんと一緒に取り組む機会もありました。その経験を通して、「誰かと一緒に制作することの面白さ」を、改めて強く感じたんです。だから最近は、メンバー同士で一緒に作業することが増えています。僕たち全員が持っている可能性や、それぞれのストーリー、そして僕たち全員のメロディが詰まったものを形にしたい――そんな思いで、今の制作に向き合っています。

TAESAN: 実際、今まで楽曲制作を重ねてくる中で、今回がいちばん難しかったように思います。自分たちの物語をきちんと込めながら、純粋に「いい曲」を作りたいという気持ちもあって、さらに先ほどお話ししたように、コンサートのステージで披露したときに、心から楽しんでもらえるものにもしたい。その両方を考えながら制作してきました。そうして一曲一曲向き合うたびに、「どうすれば観ている皆さんがもっと心から盛り上がってくれるだろうか」と、常に考えていた気がします。今年4作をリリースしてきて、ようやく手応えを感じられるようになりましたし、実際にステージで披露したときの反応や、ファンの皆さんの表情を見ると、「ちゃんと届いているんだな」と実感できる瞬間があります。

ー2025年、自分たちの作品以外で、あなたがよく聴いた楽曲やアーティストがあれば教えてください。


RIWOO: ZICOさんとYOASOBIの幾田りらさんの「DUET」です!

TAESAN: back numberさんの「ヒロイン」です。毎日聴いてます。

SUNGHO: ロザリアさんの『LUX』です。

JAEHYUN: 冨岡愛さんです。あと、僕は本当に長い間、Official髭男dismさんの音楽が好きで、今年は特にたくさん聴いていました。その影響もあって、そういったテイストを意識した楽曲作りにも挑戦してみたんです。

LEEHAN: 季節的にホリデーシーズンの名曲をよく聴いています。

WOONHAK: 僕はTonserさんです!

ー2026年に向けて、音楽面で挑戦してみたいジャンルや取り組みはありますか?

TAESAN: K-POPのアーティストの皆さんや、K-POPを愛してくださっている音楽ファンの方々に、「このグループなら、こういう表現もできると思っていた」と感じてもらえるような、そんな新しいアルバムを携えて世に出ていきたい――その思いが、今はいちばん強いですね。

JAEHYUN: 僕は、ジャンルとして捉えるというよりも、僕たちの音楽が人の感情にきちんと触れられるかどうかを大切にしたいと思っています。これまでも、さまざまなスタイルや表現をお見せしてきましたが、今回はよりメッセージ性の面で、僕たち自身のリアルな体験やストーリーを、誠実に込めてみたいと考えています。そうした思いを、共感してくださる方々や、音楽を大切に聴いてくださる皆さんに、しっかり届けられたら嬉しいですね。
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