アニメ『Fate/strange Fake』エンディングテーマでもあるメジャーデビューシングル『潜在的なアイ』を完成させた、多種多様なサウンドを操る新世代カメレオンバンド・13.3g(ジュウサンテンサングラム)。今回のインタビューではその新作についてはもちろん、各メンバー(Vo/Gt/Pf:藤丸将太、Gt:奥野"ロビン"領太、Ba:藤原聖樹、Dr:輪田拓馬)の音楽遍歴や今日までのバンドストーリーまでがっつり語ってもらった。


―メジャーデビューすることになった現時点の13.3g。自分たちではどんなバンドになっているなと感じていますか?

奥野"ロビン"領太:音楽性的にいろんなジャンルをアウトプットしているので、やりたいこととすごく向き合って「こういったことを表現したいな」みたいなものをその都度、作品ごとに形にできている。自分たちのエゴじゃないですけど、そういったものをしっかり楽曲に落とし込めているバンドになっている。それぞれにやりたいことがあるからこそ、例えば僕が黒を、将太が白を提示したときにグレーの作品を生むことができる。それを4人とも楽しめていることで13.3gらしさに昇華できているのかなって思います。

輪田拓馬:最初は「こういう音楽をしよう」と思って集まったというよりかは、まず漠然と「このメンバーでバンドをやりたいな」というシンプルな気持ちから始まっていて。それぞれルーツが違う者同士が交わった結果「何が生まれるのか」を楽しみに始めていったんですよ。なので、結成時から型にはハマっていなかったんです。だからこそ、こういうジャンルレスなバンドになれたんだろうなと思いますね。

―藤丸さんは、13.3gのことをどう捉えていますか?

藤丸将太:僕のホームですね。13.3gが僕にとって初めてのバンドでもあったので、いろんな刺激をメンバーから得ながら、「こういう音楽に対して僕はこうしたい」という自我もこのバンドを組んだことによってだんだん形成されていったんですよ。13.3gはそれぞれの「好き」がすごく立っているし、いろんな意見が常に飛び交っているから楽しいんですよね。
なので、本当に良いホームだなと思います。

―藤原さんから見て、13.3gはどんなバンドになっていますか?

藤原聖樹:結成してから今に至るまで楽曲をたくさんつくってきたんですけど、それによってライブでも戦えるバンドになったなと感じています。楽曲が多い分いろんなセットリストを組むこともできるし、いろんなカラーのライブを僕らは構築することができるので、そこも13.3gの強みだなと思いますね。

―今回は『Fate/strange Fake』エンディングテーマのリリースタイミングでもありますし、『Fate』シリーズのファンにもこの4人がどんなストーリーを歩んできたのか知ってもらいたいので、エピソードゼロとして各々の音楽遍歴についても伺わせてください。では、まず輪田さんから?

13.3gが語る、メジャーデビュー曲に込めた、『Fate/strange Fake』と共鳴するメッセージ

輪田拓馬(Photo by Jumpei Yamada(Bright Idea))

輪田拓馬:音楽を聴いて「ドラムをしたい」と思うよりも先にまずドラムと出逢っていて、そこからどんな音楽が好きか分かっていった感じだったんですよ。なので、最初はドラムにフィーチャーした音楽の聴き方をしていて、小学生の頃はX JAPANからメタルやメロコアに派生して、そこからパンクとかオルタナ系をずっと聴いていて。それが音楽的なルーツになるんですけど、それこそドラム先行で音楽を好きになったこともあって「バンドを早く組みたい」という気持ちがずーっとあったんです。で、高校の軽音部に入ってやっとバンドができて「バンドってこんなに面白いのか」と思うようになって。

―そもそもどんな経緯でドラムに触れるようになったんですか?

輪田拓馬:両親いわく、TOKIOが『ミュージックステーション』で演奏している様を観て、松岡さん(松岡昌宏/Dr)が映ったときに「これがやりたい」って言ったらしいんですよ。まだ幼かったから僕は憶えていなかったんですけど、母は「そんなことを言い出すとは。面白い!」と思ったみたいで、たまたま地元の駅前にドラム教室があったから、無料レッスンに行かせてみようと。そしたら1回目から叩けたらしくて。
それで「何かに集中して取り組むことは大事なことだから続けさせてみよう」と思ってくれて、僕のドラマー人生は始まったんです。

―そこからX JAPANをはじめ、いろんな音楽を聴いて自分の中に吸収していったわけですね。

輪田拓馬:X JAPANはリアルタイムで追える世代ではなかったんですけど、TSUTAYAでアルバム『BLUE BLOOD』を見つけて、どう見てもドラムが激しそうなジャケットだったから親に借りてもらって。それを車で流したら、あのアルバムって「PROLOGUE(~WORLD ANTHEM)」から始まって「BLUE BLOOD」へ接続されるじゃないですか。その瞬間のドラムの入り口がヤバすぎて! 「なんだ、この音楽は!」と衝撃を受けたんですよね。なので、正確にはX JAPANになる前のX時代の作品になるんですけど、その出逢いから全曲聴くようになって、ライブDVDを買ったりもするようになっていきました。

―ドラム教室に通っていたということですが、どのタイミングで自分のドラムも手に入れて叩くようになっていったんですか?

輪田拓馬:小学校5、6年生の頃だったと思うんですけど、親から「何かを成し遂げたら買ってあげる」みたいな流れがあって。それで、よく憶えてはいないんですけど、何かを頑張ったんでしょうね。誕生日に電子ドラムを買ってもらえることになったんです。高価じゃないシリーズだったと思うんですけど、僕からしたら叩くものがあることが嬉しくて。ただ、そのときに「ツインペダルだけはセットで買ってほしい」ってお願いしたんです(笑)。どうしても1個じゃ今聴いている音楽はできないと思って。


―その頃の電子ドラムを叩いている映像とかあったら、何かに使いたいですよね。

輪田拓馬:実はあるんですよ! X JAPANの「Rusty Nail」を演奏している映像があって。それを観たらめっちゃヘタではあるんですけど、フォームとかは一緒やなと思いました(笑)。

奥野"ロビン"領太:そうなんや(笑)。

―続いて、藤丸さん。

藤丸将太:僕は、実際に歌手として活動したいと思い始めたのは遅くて、ある程度大きくなってからだったんですけど、今振り返るとちいさいときから親が歌謡曲やシティポップ。例えば、山下達郎さんとか竹内まりやさんの曲をよく流していて、それを聴いて口ずさんだりしていたんです。その時点で「音楽が好きだな」と思っていたんですけど、家族で車に乗っているときに兄とB'zとかL'Arc~en~Cielの歌モノマネをして、父と母に聴いてもらいながらどっちが似てるか勝負したりもしていました(笑)。で、僕が中学生のとき、姉が映画『タイヨウのうた』(※YUI主演映画)にハマっていて。その当時はYUIさんの曲が流行っていて、その流れでギタ女ブームもあって、姉もそれに憧れてアコギを買って弾いていたんですけど、姉がいないときにこっそり触ったりしていて、自分もアコギを買ってみようかと。で、そこから弾き語りをするようになったんです。

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藤丸将太(Photo by Jumpei Yamada(Bright Idea))

―それがギターを弾くようになったルーツなんですね。


藤丸将太:最初は家の中で好きな曲を弾いて歌うだけだったのが、次第に「誰かに聴いてほしい」と思うようになって友達の前で演奏したり、ちょうどYouTubeが盛んになり始めたぐらいのタイミングだったので、僕も弾き語りの動画を上げてみるようになって。そうしたら、まったく顔も知らない人たちから「すごく良い」とか「次はこういう曲を歌ってください」とかコメントをたくさんもらえるようになって、自分の歌が評価されていることに対してすごく嬉しさを感じて、そこからどんどん発信していくようになったんです。そんな中で「実際に人前で歌ってみたいな」と思うようにもなって、高校の文化祭で初めてステージに立ってひとりで弾き語りを披露したら、そこでもみんなから賞賛を受けたんですよね。それから歌手としての活動を本格的に始めようと思っていたときに今のメンバーと出逢ったんです。

―段階を踏んで歌い手としての自信をつけていったと。

藤丸将太:小さい頃から深く音楽の勉強をしていたとか、ギターや歌を習っていたとかは一切ないんですけど、生活のタームタームに何かしらの音楽があって、そこに思い入れがあったりとかして、それがどんどん膨れ上がっていった先にこのバンドとの出逢いがあったんですよね。だから、すごくラッキーだったと思います。

―続いて、ロビンさん。

奥野"ロビン"領太:僕も家族で車で出かけたりするときに親父やオカンのプレイリストを聴いていたんですけど、オカンはロックが好きで。そのとき流れていたのは、とにかくボン・ジョヴィ。僕が生まれてまだ5カ月ぐらいの赤ちゃんのときにボン・ジョヴィのライブにも行っているんです(笑)。だから、僕の初ライブはボン・ジョヴィなんですよ。
京セラドームだったかな。あの爆音の中で寝れるぐらいの耐性は生まれながらについていたらしくて(笑)。だから、物心つく前からハードロックは聴いていて、ブリトニー・スピアーズとかアヴリル・ラヴィーンとかもオカンに聴かせてもらっていたから、そういうちょっと角の立ったような曲が好きとか嫌いとかじゃなく馴染みすぎていて。

13.3gが語る、メジャーデビュー曲に込めた、『Fate/strange Fake』と共鳴するメッセージ

奥野"ロビン"領太(Photo by Jumpei Yamada(Bright Idea))

―幼い頃から生活の中で浴び続けていたんですね。

奥野"ロビン"領太:それからしばらくして、同年代の友達と「何聴くの?」みたいなやり取りをするようになっていく中で、ONE OK ROCKにハマるんです。「アンサイズニア」のMVを観させてもらったときにビビッと来て、屋上でめちゃくちゃ激しいパフォーマンスしている姿を観て「格好良い! 自分もこれをやりたい!」と。僕がロックバンドをやりたいと思ったきっかけはそれですね。ただ、バンドにはボーカル、ギター、ベース、ドラムがいる。自分はどれをやるのか考えたときに、リビングでオカンがGLAYさんのライブ映像を観ていて「格好ええやろ。あんた、背高いんやからギター持ったら似合うで!」って関西人全開で言われたことを思い出したんですよ(笑)。それで、オカンに「俺、ギターやりたいんやけど」って言ったら「買いに行こう!」と。楽器屋でアンプとギターの初心者セット1万円みたいなやつを買ってもらって。


―そこからギタリスト人生が始まったと。

奥野"ロビン"領太:でも、俺はバンドがやりたかったから、家でひとりで弾いていても面白くなかったんですよね。で、進学して軽音楽部に入って他の人と一緒に音楽を奏でた瞬間に「やっぱり俺がやりたかったことは、これだったんだ」と確信したんです。なので、進学校だったんですけど、親には「俺は音楽で生きていくから」と高1の頃から言っていて、高3のときにはそれでケンカして家出もしたんですけど、2~3時間ぐらいひとりで夜道を歩いて……。

藤丸将太:2~3時間というのが可愛いな(笑)。

奥野"ロビン"領太:2~3時間で頭が冷めてきちゃって(笑)。でも、それで親は意気込みを買ってくれて。オカンがいちばんロックだからギターについてもいろいろ教えてくれたし、「それだけやりたいんだったら応援するわ」と音楽に没頭させてくれたんです。その結果、今ここにいます!

―オカンにもインタビューしてみたくなりました。単独で。

一同:(笑)

奥野"ロビン"領太:読者、俺しかいないかもしれない(笑)。

―続いて、藤原さん。

藤原聖樹:僕は小学校1年生ぐらいから音楽を好きになっていったんですけど、楽器をやるきっかけは6年生のとき。好きな女の子と親友がバンドをやるらしいと。

13.3gが語る、メジャーデビュー曲に込めた、『Fate/strange Fake』と共鳴するメッセージ

藤原聖樹(Photo by Jumpei Yamada(Bright Idea))

―なんか甘酸っぱそうな話ですね。

一同:(笑)

藤原聖樹:それで「一緒にやらないか」と誘ってもらってベースを始めたんですけど、中学に入ってその女の子と親友が結ばれたので、そのバンドは甘酸っぱい記憶だけ残して消えていって(笑)。で、僕は中学ではスポーツをやっていたんですけど、卒業前らへんで出しものとしてまたバンドをやることになって、もう一度ベースを始めました。それで高校は軽音楽部に入ったんですけど、そこがすごく厳しかったから辞めにくかったんですよ。でも、そのおかげで、大会のメンバーに選んでもらって優勝したり、高3のタイミングでOBさんとライブハウスでライブをオリジナル曲でやるようになったりして。で、卒業してからは趣味じゃなくオリジナルバンドで本格的にライブ活動をするようになりました。

―そこに至るまでどんなジャンルのベースを弾いていたんですか?

藤原聖樹:僕のルーツはJ-POPなんですけど、当時流行っていたそれこそONE OK ROCKのコピーをやったり、RADWIMPSもベーシストの武田祐介さんに影響を受けてコピーしていました。高校に入ってからは洋楽も入ってきたりはしていたんですけど、基本はJ-POPばっかりコピーしていましたね。

―そんな4人がそこからどうやってひとつになるんですか?

輪田拓馬:最初に前身バンドで僕と藤原がいっしょにやっていたんですけど、新しいバンドをやろうということで、まずギターは大阪で知り合っていたロビンがいいと直感的に思って誘ったら、ふたつ返事で了承してくれたんです。そこからボーカルを探すことになるんですけど、それこそジャンルのイメージがなかったので、なかなか見つからなくて。そんな中でYouTubeで「男性シンガー」とか「弾き語り」とかいろんな調べ方をしていたら、将太の歌っている動画と巡り合ったんですよね。関連動画の1番下から3つ目ぐらいのところに奇跡的におって。聴いてみたら歌がめちゃくちゃよくて! メンバーに共有してみたら満場一致で「いいね!」となり。その将太の動画の概要欄みたいなところにSNSのリンクが貼ってあったからフォローしたら、すぐフォローバックしてくれてリプとかDMでやり取りしてみたら「大阪にいます」と。「勝った!」と思いましたね(笑)。

―奇跡的に同じ大阪で暮らしていたと。

輪田拓馬:翌週ぐらいに会う約束をして。動画では分からなかったんですけど、実際に会ったらスタイリッシュだし、パッと見が格好良い人だなと思いました。

藤丸将太:パッと見ね(笑)。

輪田拓馬:だから、待ち合わせ場所で見つけた瞬間は「この人じゃないよな」と思ったんですよ。で、僕もパンクっぽい格好をしていたので、将太も「この人じゃないよな」と思ったらしくて(笑)。でも、恐る恐る声をかけてみたら「あ、藤丸です。はじめまして」と。そこからこの4人でのバンド活動が始まったんです。それが4、5年前。

―今、4人揃ってここソニーミュージックにいるわけですけど、その頃からこうした未来を目指していたんですか?

奥野"ロビン"領太:メジャーデビューは目指していました。ただ、そこをゴールとしては今も当時も捉えていなくて、その過程を絶対に掴んだうえで僕たちの音楽をさらに多くの人たちに届けたいと。

13.3gが語る、メジャーデビュー曲に込めた、『Fate/strange Fake』と共鳴するメッセージ

13.3g(Photo by Jumpei Yamada(Bright Idea))

―そこまでいけると、バンドを組んでからどのあたりのタイミングで確信を得るようになったんでしょう?

輪田拓馬:それは、1曲目ができたタイミングでありました。それこそ音楽ジャンル的なことでなく「誰とやりたいか」で組んだバンドだったから、最初は音楽性に対してのゴールが定まっていなくて、とりあえず曲をつくってみようと思ってスタジオに集まったんです。そこでセッションしてみたら各々のルーツやハマっているものが自然と出てきて。そのときにバンドサウンドで歌う将太の声を初めて聴いたんですけど、自分が出しているエゴを将太の歌声が超えてきて、それが今まで聴いたことのない感じだったんですよ。ってなったときに、4人とものルーツが混ざったけれども、どれでもないものができた感覚になったんです。その瞬間に自分自身もワクワクしたし、これをいろんな人に知ってもらいたいと思ったし、この4人ならどこまででも行けると確信できたんですよね。

奥野"ロビン"領太:それが結果的に「MONSTER」という曲になっていって。

藤丸将太:僕はそのセッションのとき、バンドサウンドが初めてだったので、そのサウンドの大きさに圧倒されながらも、とにかくひたすらガムシャラに喰らいついていこうと思っていて。……僕の故郷は熊本なんですけど、兄に「おまえのその根拠のない自信はどこから来ているんだ?」と言われて、「いや、たしかに根拠はないけど、やれると思うんだよね」と思いながら大阪に出てきたんですよ。それでみんなと出逢えて歌うことになったときに「このバンドだったら、すごく大きいことができるんだろうな」と、それこそ何の根拠もないんですけど、さらに自信を持つことができたんです。だから、最初のセッションから刺激的だったし、心底楽しいなと思いながら歌うことができたんですよね。

―最初のセッションでそれを感じられたからこそ、ここまで続けてこれたんでしょうね。ちなみに、この4、5年間の中でバンドとして「もう無理だ」と挫折しそうになる瞬間とかはなかったんですか?

奥野"ロビン"領太:「無理」と思ったことはないです。もちろんすべてが順風満帆だったわけではないし、お客さんが思ったより来てくれないときもあったし、上手くいかないこともありました。でも、この4人はフラットなディスカッションができたり、ときには強い言葉が飛び交っても、そこにはきっと愛があると思って受け止めてくれたり、そうした関係性を出逢った当初から感じていたんですよね。そういうディスカッションができる関係性だからこそ良い作品が生み出せるし、上手くいかないことがあっても「俺らなら乗り越えられるだろう」と思える。だから、ここまで来れたんだと思います。

―そういう面での相性もよかったんですね。

奥野"ロビン"領太:そうですね。もちろん一時的に誰かが塞ぎ込んじゃうことも人間だからあるんですけど、そういうときは他の誰かがそれを察してフォローしたりとか、本当に何気ない会話でその状況からフェードアウトさせてくれたりとか、みんながみんなのことを理解したうえで進んでいくことができている。

―そうしてこのたびメジャーデビューすることができた、今の率直な心境を聞かせてください。

藤原聖樹:これがゴールではないんですけど、目指してきたところではあるので。それこそ将太もバンドをやったことがないところからスタートして、みんなでもがきながらここまでやってきて、このタイミングでメジャーデビューできることは本当に嬉しく思います。

藤丸将太:僕にとってはこのバンドが初めてでしたし、音楽自体もその前は本当に趣味程度の感じだったから、このバンドで本格的にスタートさせた感覚なんですよね。だから、13.3gでメジャーデビューできたことは本当に感慨深いです。

藤原聖樹:マイクの繋ぎ方も分からない状態で始まったからね。

藤丸将太:スタジオに入るのも初めてだったから(笑)。

―TVアニメ『Fate/strange Fake』エンディングテーマでもあるメジャーデビューシングル『潜在的なアイ』。タイアップも初めてだったと思うんですけど、実際に制作してみていかがでした?

奥野"ロビン"領太:みんなアニメは好きでよく観ているので、アニメ作品と僕らの音楽でコラボレーションできるというのは、新しいチャレンジではあったんですけど、プレッシャーとかよりも喜びのほうが大きくて。決まったときは全員で「よっしゃあ!」みたいな(笑)。それで、アニメ制作サイドさんから「こういうテーマ感やコンセプトでつくってほしいんです」と。具体的に言うと「今までの『Fate』作品と違う、良い意味で新しい風を吹かせたい」という意向を伺いながら楽曲制作することが初めてできたんですけど、そのリクエストだったら「俺ららしくやればいけるじゃん!」と思ってつくることができたんですよね。なので、13.3gらしさもちゃんと投影させながら、新しいアプローチができたんじゃないかなと思っています。

―その曲「潜在的なアイ」がエンディングテーマとして流れるアニメ『Fate/strange Fake』自体にはどんな印象を持たれました?

奥野"ロビン"領太:僕らはこれまでの『Fate』シリーズも観ていたので、その世界観も「潜在的なアイ」には投影しているんですけど、イチ視聴者視点で話すと、これまで『Fate/stay night』や『Fate/Zero』で冬木市という街で繰り広げられていたストーリーが今回の『Fate/strange Fake』ではアメリカに舞台を移していて。まずその設定に「そこまで行くのか!」と興奮しました(笑)。原作の小説も読んだんですけど、今回はサーヴァントの数も多いし、目まぐるしくストーリーが展開していくその様にすごくワクワクして。今まで『Fate』シリーズを愛してきた人たちも「やっと映像化されたものを観れる!」と喜んでいると思いますし、僕らをきっかけに新しく観る人もすごく楽しめる作品になっていると思います。

―そんな『Fate/strange Fake』と共に「潜在的なアイ」が世に流れていくわけですが、どんな風にリスナーに受け取ってほしいなと思いますか?

藤丸将太:僕も大好きな『Fate/Zero』をはじめ、これまでの『Fate』シリーズの聖杯戦争を観てきて。今回の『Fate/strange Fake』では、偽りの聖杯戦争と本当の聖杯戦争がどう展開されていくのかが見どころになっていると思うんですけど、偽りの中にも「本当に偽りなの?」というさらなる偽りが生まれたりしていて。「潜在的なアイ」の歌詞もそのストーリーにリンクする部分があったり、僕らがメジャーデビュー一発目の曲として「何をみんなに伝えたいのか」というところもメッセージとして落とし込んでいるので、そのふたつの作品を別軸でも楽しみつつ、ひとつの作品としても併せて楽しんでもらいたいと思いますし、日本だけじゃなく海外にも広がっていくといいなと思っています。

13.3gが語る、メジャーデビュー曲に込めた、『Fate/strange Fake』と共鳴するメッセージ

13.3g(Photo by Jumpei Yamada(Bright Idea))

―では、最後に「潜在的なアイ」でのメジャーデビュー以降、13.3gで叶えたい夢や目標がありましたら聞かせてください。

輪田拓馬:音楽との出逢いもそうですし、メンバーとの出逢いもそうなんですけど、一貫して気持ちが、魂が伝わるもの。それに魅了されて僕はここまで音楽を続けているんです。パンクやオルタナを好きだと思った根源もそれが伝わってくるところにあるんですよね。僕らの音楽も根源としてそのソウルが全面に出てくる。それをテーマに僕は音楽をこれからも続けたいなと思っているので、たとえどんな舞台でどんなシチュエーションであろうが、それが純度120%。或いはそれ以上に伝わる。それを今後も貫いていくことがいちばんの目標ですね。

奥野"ロビン"領太:僕はデカいところでライブをしたいです。僕はずっとライブをやっていきたいと思っていて。ライブというのはオフライン。その会場にお客さんも僕たちも絶対的に存在しているという、ある種の存在証明をお互いにできる場所なので、その存在証明をできる人の数が増えれば増えるほど「俺らが生きてるぞ!」って手を取り合って感じ合えると思っているんですよ。なので、デカいところでライブをできるように僕らの音楽を研ぎ澄ましていきたいなと思っています。

藤原聖樹:好きで始めた音楽がこういう形でここまで来て。僕自身は音楽に救われたこともあるんですけど、音楽を頑張ることによって成長できた部分もあったので、このまま大好きな音楽を届けながらどんどん成長していって、僕らの音楽を好きになってくれる人たちも増やして。やがて日本から飛び出して海外でもライブできるようなバンドになっていきたいです! 海外で実際に待ってくれているファンもいるので、そういう人たちにも音楽を直接届けられる存在になっていきたいですね。

藤丸将太:自分のメッセージを歌に乗せて届けていった先でメンバーと出逢って。その輪が今またさらに広がって、一緒に手伝ってくれるスタッフの仲間だったり、ファンのみんなだったり、背負っていける母数がそうやって増えていっている。その中でも変わらずに、その時代時代で自分が何を感じるのか。それを音楽にしっかりアウトプットしていきたいし、その音楽をみんなに受け取ってもらって、それぞれの自分の中に落とし込んでもらえるようなバンドで在り続けたい。その結果、次の時代にもしっかりと名前を残せるような、13.3gというバンドがこの時代に生きてこういう音楽を届けていたんだと、何かの教科書に載るようなバンドになりたいなと思っています。

<リリース情報>

13.3gが語る、メジャーデビュー曲に込めた、『Fate/strange Fake』と共鳴するメッセージ


13.3g
Major Debut Single『潜在的なアイ』
発売日:2026年2月18日(水)
https://13-3g.lnk.to/senzaiteki_pkg
https://13-3g.lnk.to/UnseenAi

13.3g オフィシャルウェブサイト https://13-3g.fanpla.jp/
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