【写真ギャラリー】トラヴィス・スコット、歴史的来日公演から一週間──あの邂逅の意味をもう一度
トラヴィス・スコットがこれまで自分の人生を形作ってきた音楽を振り返るとき、彼の頭に真っ先に浮かぶのは、文字どおりキッド・カディの「Soundtrack 2 My Life」だ。
スコットが最初に挙げたのは、エイフェックス・ツインの「Cow Cud Is a Twin」だった。ガラージやパンクを聴いていた学校の友人と一緒に、(この英国ミュージシャンのMVも手がけている)クリス・カニンガムの映像を観ているときに偶然出会った曲だという。続いて彼は、「Wanderlust」のミュージックビデオが自身の人生を変えた瞬間を振り返る。「いい意味で一日を台無しにされたんだ。何も手につかなくなった。『なんだこれは?』って」。ビョークの存在自体は知っていたものの、この曲をきっかけに本当の意味でファンになったと語っている。
ボン・イヴェールの「33 God」もリスト入りし、スコットはフロントマンのジャスティン・ヴァーノンについて、「史上最高のアーティストのひとりだ」と評する。子どもの頃から影響を受けてきた存在であり、ヴァーノンが『Utopia』に参加していることにも触れる。同作はBillboard 200で初登場1位を獲得したアルバムだ。
さらにスコットは、FUN.の「We Are Young」についても言及する。「あの曲は、みんなが同じタイミングで聴いた感覚がある。……ビートも含めて、あれは人間の魂の頂点みたいな曲だ。日が沈んだ瞬間に、誰もが感じる気分そのものなんだ」。続いて語られるのは、LAで初期に出会った人物のひとりでもあるジェイムス・ブレイクの「Retrograde」だ。「ライブ、音楽の作り方、ビート、ボーカル、そのすべてがすごい。あいつは天才だよ」とスコットは断言する。
次の曲を紹介する前、スコットは笑いながらこう言う。カニエ・ウェストの「Cant Tell Me Nothing」だ。「この曲には、若くても年を重ねていても、何かを本気で目指している人間のスピリットが全部詰まっている」。そして、再びキッド・カディの「Soundtrack 2 My Life」に話は戻る。
リストの終盤、スコットは自身の2015年のデビュー作『Rodeo』収録曲「Impossible」を挙げる。この曲を彼はエクスタシーやDMT(ジメチルトリプタミン)になぞらえるが、それは薬物そのものではなく、人々が追い求める”感覚”の話だ。「あれを聴くと、俺にとっての解放が訪れるんだ」とスコットは言う。
そして最後に選ばれたのは、Z-Roの「Mo City Don」だった。「あれは俺の地元の国歌みたいなものなんだ」と語るヒューストン出身のスコットは続ける。「彼はモー・シティのレジェンドだ。そこは絶対に忘れちゃいけない」。
from Rolling Stone US


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