クイーンのブライアン・メイは、当面の間、米国でのコンサートを一切行わない考えを示した。「今のアメリカは危険な場所だ。
だから、それを考慮に入れなければならない」と、メイはミネソタ州で2人の米国市民が入国管理官の手によって死亡した事件を受けてデイリー・メール紙に語った。「クイーンはアメリカで育ったと感じているし、私たちはアメリカを愛しているから非常に悲しいことだ。だが、かつての姿ではない。今は誰もが、アメリカへ行くことに二の足を踏んでいる状況だ」。

昨年、「ボヘミアン・ラプソディ」の50周年を記念した本誌のインタビューで、メイはラスベガスでの長期公演(レジデンシー)の見通しについて熱っぽく語っていた。「スフィアには非常に強い関心がある」と彼は当時語っていた。「想像力をかき立てられるんだ。あそこでイーグルスのライブを観ながら、『自分たちもこれをやるべきだ。ここに持ち込める要素は、とてつもなく素晴らしいものになるだろう』と考えていた。だから、ぜひやりたい。現在話し合いを進めているところだ」。

クイーン+アダム・ランバートが最後に米国でパフォーマンスを行ったのは、2024年2月の東京ドーム公演で幕を閉じた世界ツアー中の2023年11月だった。
メイは2024年に軽い脳卒中を患ったが、昨年のコーチェラ・フェスティバルでのベンソン・ブーンとの共演を含め、すでにステージ復帰を果たしている。

これまでクイーンは、ドナルド・トランプ大統領に対し、選挙キャンペーンのイベントで「ウィ・ウィル・ロック・ユー」や「伝説のチャンピオン」を使用するのを止めるよう繰り返し求めてきた。バンドの広報担当者は2020年、その取り組みを「苦しい戦い(uphill battle)」と表現している。

メイはまた、グラストンベリー・フェスティバルの会場であるワーシー・ファームでの動物の扱いに対する反対意見を理由に、バンドが同フェスティバルのヘッドライナーを務めることは決してないだろうともデイリー・メール紙に語った。「運営側の政治的スタンスを理由に、来年のグラストンベリーには出演しない」と彼は述べた。「それが変わらない限り、出演することはない」。

しかし、クイーンがステージに戻る可能性はまだ残されている。「戻ってこない、とは決して言い切れない」とメイは言う。「まだ君たちが耳にしていないことがいくつかあるんだ……クイーンがいつステージに戻るかはわからない。それは未知数だ。一日一日を大切に進めていくつもりだ」。

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From Rolling Stone US.
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