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彼が率いるハードコア・バンド、エンジェル・ダスト(Angel Du$t)は、6枚目のスタジオ・アルバム『Cold 2 the Touch』を2月13日にリリースする。タイトでラウド、暴れ回るような一枚でありながら、バンド初期のハードな衝動を想起させつつも、彼らならではのエキセントリックな個性を手放してはいない。「芸術の極致はオーセンティシティ(真正性)だ」とトリップは言う。「このレコードの目標もそこにあった。期待に従うことじゃない。これまでの自分たちのいろんな時代の音が混ざった作品にしようと意図したわけじゃない。でも、結果的にそうなったんだ」
エンジェル・ダストは、グラミー受賞バンド、ターンスタイルと同じ原初的なシーンから生まれた。トリップはかつてハードコア・バンド、トラップド・アンダー・アイスでボーカルを務めており、ターンスタイルのブレンダン・イェーツはそこでドラムを叩いていた。2013年、当初はターンスタイルのドラマー、ダニエル・ファングと共に現在のプロジェクトを始動。その後メンバーは変遷を重ね、現在はギタリストのスティーヴ・マリーノとジム・キャロル、ベーシストのゼカリア・ゴーストライブ、ドラマーのニック・ルイスが名を連ねる。だが結成以来、トリップは一貫して、ハードコアという枠組みの拡張を恐れなかった。
「エンジェル・ダストは、メロディを本当の意味でハードコアに持ち込んだ最初のモダンなバンドだと思う。それも、まったく流行していなかったタイミングでね」と語るのは、友人でありコラボレーターでもあるミリタリー・ガンのイアン・シェルトンだ。「彼らは批判を受け止めながら、パンクやハードコアを、何と呼ぶにせよ、そのジャンルをより創造的で、より不穏な領域へ押し広げている。それはジャスティスの興味や実験精神、真正性から出発しているからこそ可能なんだ」
今回、トリップが興味を抱いたのはロックンロール――少なくとも、そのエネルギーだという。「今のロックンロールの最前線はハードコアだよ。ハードコアのショウに行けば、最も削ぎ落とされた、剥き出しでオーガニックなロックンロールを体験できる。自分としては、それをできる限り純粋なまま保ちたい」
エンジェル・ダスト(Photo by JACK TRAPPER)
その姿勢は、アルバムのオープニング曲「Pain Is a Must」に如実に表れている。テラーのスコット・ヴォーゲルをフィーチャーした、強烈な一撃だ。「好きなことのために苦しむ、という曲だ。まさに自分の人生そのものだよ」とトリップは言う。彼はかつてHVACや配管工として安定した職を得ていたが、「朝4時に漏水修理を続ける人生なんて耐えられない」と音楽の道を選んだ。「音楽にすべてを捧げた。
プロデュースはミュージシャンでもあるブライアン・マクターナン。スコット・ヴォーゲルのほか、アメリカン・ナイトメア/コールド・ケイヴのウェス・アイソルド、リストレイニング・オーダーのパトリック・コーゼンズ、元セックス・ピストルズのフロントマンであるフランク・カーター、トゥイッチング・タングズやデッドボディのテイラー・ヤングらが参加している。
「今はコラボレーションが当たり前の時代だと思う」とトリップは言う。「でも、このアルバムに参加してくれたのは、心から尊敬している人たちばかりだ。”フォロワーが多いから呼ぼう”なんて発想はない。そういうやり方が機能しているのも見てきたけど、自分にとっての価値は、このバンドに多くを与えてくれた偉大なアーティストであることだけだ」
クリック数目当てに、無機質に誰かや何かを取り込む姿勢は、彼の最も嫌うところだ。「”これを真似しよう”って言われる現場にも関わったことはある。でも、誰かの焼き直しをしたいと思う時期は、もうとっくに過ぎた」と彼は言う。「”エンジェル・ダストが好きだから、同じことをやりたい”って言われることもある。でも、それはやめたほうがいい」
もちろん影響源はある。
アルバムのタイトル曲「Cold 2 the Touch」も、ピット必至の一曲だ。「音楽業界に感じる無機質さについて歌っている。正直、ひどいアートは嫌いだ。吐き気がする。でも、僕は音楽スノッブじゃない。本気なら、どれだけ下手でもいい」彼はスノッブをからかうために、サブライムが好きかどうかを尋ねるという。
ドラッグ・チャーチ/セルフ・ディフェンス・ファミリーのパトリック・キンドロンもまた、ポージングを嫌う一人だ。「音楽であなたを嫌っている人たちは、あなたの新作が”やっぱりダメだ”と証明してくれるのを待っている。でもエンジェル・ダストはそうならない。前作ほど好きじゃないアルバムがあったとしても、決して恥ずかしい出来にはならない。身の丈を超えたことはしない。ただ、毎回違う”食べ物”を噛んでいるだけ。それが驚くべきことなんだ」
Photo by GRIFFIN LOTZ
その姿勢は、酩酊感漂う「Jesus Head」にも表れている。2000年代初頭を思わせるスペース・ロック的サウンドの中で、トリップは自分自身――壊れた部分も含めて――を受け入れる。
その姿勢が最も明確に現れているのが、新曲「Im the Outside」だ。アウトサイダーであること以上に、”外側そのもの”になること――変わり者たちの避難所になることを歌う。「社会に打ちのめされるメンタリティの”外側”に自分はいる。でも、自分はエネルギーを放ち、誰もが歓迎される空間を作ることができる」トリップはそう語る。
from Rolling Stone US


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