昨年11月から続いてきたberry meetの全国ツアー『berry meet ONE-MAN TOUR 2025-2026 「白昼夢、結んだ言葉は花束に」 』。ツアーファイナルの舞台は、LINE CUBE SHIBUYA。
1月22日に行われた同公演は、バンドにとって初のホールワンマンとなった。「たくさん会いたい」という想いを込めたバンド名を掲げながら、長い旅を続け、一人、また一人、おとなりさん(berry meetのファンの総称)を増やしてきた3人にとって、この日のライブはひときわ思い入れ深い公演となった。この記事では、長い旅路の終着点にして新たな旅のはじまりとなった同公演の模様を順を追ってレポートしていく。

ステージを彩るゴージャスな赤いカーテン。天井に吊るされた2つのミラーボール。開演時間になると、豪華絢爛なエンターテインメントショーの幕開けを予感させるSEが鳴り渡り、いこたん(Dr・Cho)、たなかり(B)、たく(Vo・G)がステージイン。そして、たくが「berry meet、始めます。渋谷、よろしくー!」と力強く呼びかけ、「旅路」からライブがスタート。今回のライブは、サポートキーボードの松本ジュンを迎えた4人編成。まるでジェットコースターのように目まぐるしく展開するバンドサウンドを、松本のキーボードが鮮やかに彩ってゆく。3人+1人によるコンビネーションはばっちりで、豊かな響きを誇るバンドアンサンブルにさっそく深く惹きつけられる。何より、たくの歌が非常に頼もしい響きを放っていて、広大なホールの空間でとてもよく映えていた。
たくが「歌おう!」と呼びかけると、さっそく会場全体から大きなシンガロングが巻き起こり、続く「脳内告白」では、いこたんの4つ打ちのキックに合わせて熱烈なハンズクラップが響き、合いの手のコールもばっちりきまる。そうした熱く美しい応酬を受け、いこたんは「最高ー!」とめいっぱい叫んだ。頼もしい包容力を感じさせた「グッバイ」。続く、「陽だまり」では、たく&いこたんの美麗なハーモニーが響きわたる。また、まるでベースを介して歌を歌っているかのようなたなかりのメロディアスなプレイにもグッと魅了される。たくの弾き語りから幕を開けた「あのさ」では、彼の歌声がひときわ力強く、優しく響き、そのまましっとりと終わるかと思いきや、激烈なキメを合図に、まるで堰を切ったかのようにバンドサウンドが豪快に轟き始める。その流れで「図星」へ。たくが上手端の台へ、たなかりが下手端の台へ繰り出し、できる限り近い距離で観客と親密なコミュニケーションをかわしていた一幕が印象的だった。

berry meet、初ホールワンマンで鳴らした真摯な音楽、生きることへのメッセージ


berry meet、初ホールワンマンで鳴らした真摯な音楽、生きることへのメッセージ


berry meet、初ホールワンマンで鳴らした真摯な音楽、生きることへのメッセージ


たくは、「berry meetの音楽が少しでも支えになったらと思ってやっていますので、今日は最後までよろしくお願いします」と真摯に伝えた上で、たおやかでありながら揺るぎない響きを放つ「初恋」へと繋いでみせた。続けて、たくによるブルージーなアコギのプレイを経て、「月が綺麗だって」を披露。ゆっくりと回転する2つのミラーボール。冬の夜をドラマチックに彩り、一人ひとりの心に優しく寄り添う、とても感動的な名演だった。
松本のジャジーなソロが鳴り渡った「あなたを酔て」の後、いこたんが、激しく明滅するライティングを受けながら豪快なドラムソロを披露。「LINE CUBE、最高ー!」と叫び、そのまま雪崩れ込むように「結婚式には呼ばないで」へ。前までの流れとは一転して、一気にパワフルにドライブしていくバンドサウンド。さらにエモーショナルに昂るたくの歌。その熱量は、続く「嘘」へと引き継がれてゆく。ひときわ激烈に轟く歌とサウンド。間奏では、ステージ中央の台に飛び乗ったたなかりがスラップを軸とした渾身のソロを炸裂させる一幕も。

berry meet、初ホールワンマンで鳴らした真摯な音楽、生きることへのメッセージ


本編終盤のMCパートで、たくは、自らの半生を赤裸々に振り返り始めた。生きる意味や、自分の存在意義を見失いかけていた中学時代、高校時代。このまま生きて、このまま死んでいく、という諦念を抱きながら日々を過ごしていた。ただ、たなかり&いこたんと出会って、気付いたらberry meetとしての旅が始まっていて、やがて、自分たちの音楽を愛してくれるおとなりさんと出会うことができた。たくは、目の前の一人ひとりの観客に向けて、「君が僕を救い上げてくれた」と告げた上で、「みんなと、2人と、チームと、ここにいられることが誇らしい」「この人生を歩めてよかったなと、みんなのおかげで思えています」と語った。
そして、「生きてていいと思わせてくれたあなたに、僕は返したい」「みんなが、『生きてていいんだ』『生きることは幸せだな』と思えるような音楽を、これからも真摯に届けていきます」と力強く宣誓。続けて、「君が泣かないで眠れますように」と祈りを捧げ、「今夜だけは」を披露。真摯なMCの言葉と相まって、〈貴方への歌〉が深く心に沁みわたる。

あっという間に、残すところ2曲。「純情」によってさらなる一体感と高揚感が会場全体を満たす中、本編ラストの「片想いトリップ」へ。たなかりのファンキーなスラップ。たくの全身全霊のギターソロ。アウトロでは、一人ひとりの観客が歌声を重ね、この日一番の大合唱が巻き起こった。アンコールでは、現時点では未リリースの新曲「もしも」を披露。ひときわ切実でドラマチックな響きを誇る名曲で、リリースへの期待が高まる。ラストは、誰もが待ち望んでいたであろう代表曲にしてライブアンセム「溺愛」。何度もばっちりきまってゆく〈大丈夫〉〈誓います〉のコール。
祝祭的なフィーリングに満ち溢れた最高の大団円だった。3人は、今回の初ホールワンマンを新たなスタートラインとして、さっそく4月から次なる旅『berry meet ONE-MAN TOUR 2026「Daylight」』へ繰り出してゆく。

berry meet、初ホールワンマンで鳴らした真摯な音楽、生きることへのメッセージ


berry meet、初ホールワンマンで鳴らした真摯な音楽、生きることへのメッセージ


セットリスト
1. 旅路
2. 脳内告白
3. グッバイ
4. 陽だまり
5. あのさ
6. 図星
7. 初恋
8. 月が綺麗だって
9. あなたを酔て
10. 結婚式には呼ばないで
11. 嘘
12. 今夜だけは
13. 純情
14. 片想いトリップ
EN1. もしも
EN2. 溺愛

Photo by タカギユウスケ

<ライブ情報>

berry meet ONE-MAN TOUR 2026「Daylight」
2026年4月3日(金)千葉LOOK(千葉)
2026年4月16日(木)埼玉HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3(埼玉)
2026年4月24日(金)岡山 YEBISU YA PRO(岡山)
2026年5月10日(日)京都MOJO(京都)
2026年5月17日(日)SR HALL(鹿児島)
2026年5月24日(日)F.A.D YOKOHAMA (神奈川)
2026年5月31日(日)LIVEHOUSE ALECX(長野)
2026年6月6日(土)盛岡CLUBCHANGE WAVE(岩手)
2026年6月21日(日)神戸VARIT.(兵庫)
2026年6月26日(金)B.9 V.2(熊本)
2026年6月28日(日)松山サロンキティ(愛媛)
2026年7月5日(日)Koriyama #9(福島)
2026年7月11日(土)静岡UMBER(静岡)
2026年7月19日(日)LiveHall GOLDEN PIGS RED(新潟)
2026年7月25日(土)函館ARARA(北海道)

チケットはこちらから https://eplus.jp/berrymeet/
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