サブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)が日本時間4月11(土)、世界最大級の音楽フェス「コーチェラ(Coachella)」初日のヘッドライナーを務めた。ウィル・フェレル、サム・エリオット、コーリー・フォーゲルマニス、サミュエル・L・ジャクソンら豪華ゲストを迎え、往年のハリウッド映画をオマージュ。
その一部始終を振り返る。

サブリナ・カーペンターが初めてコーチェラのステージに立ってから、まだわずか2年しか経っていない。しかし、それ以来彼女が歩んできた道のりは、まるで100万回分のポップスターとしての人生を凝縮したかのようだ。

かつてライブ中に「Nonsense」のバイラル化した、ユニークで奔放な即興アウトロを披露していた頃の彼女は、今やグラミー賞を受賞し、世界的な社会現象となった現在の姿からは遠い昔のことのように感じられる。しかし、彼女の過去は常に進化の一部であった。2024年の夕方のステージで、彼女はアウトロに乗せて「コーチェラ、私がヘッドライナーを務める時にまた会いましょう」と宣言した。そしてこの夜、コーチェラのメインステージで見せた電撃的なパフォーマンスによって、彼女はその言葉を現実のものとした。

今回のセットは、ハリウッドとカリフォルニアへの情熱的でドラマチックな賛歌だった。サブリナは、冒頭のフィルム・ノワールへのオマージュ映像に登場したヴィンテージカーに乗ってステージに現れた。ステージにはウィル・フェレル、サム・エリオット、コーリー・フォーゲルマニスといった特別ゲストが登場。さらに「Juno」の最中にはサミュエル・L・ジャクソンの声が響き渡り、「さあサブリナ、その曲を最後まで歌いきるんだ」と彼女を煽った。

彼女は全20曲を披露し、その中にはアルバム『Mans Best Friend』からライブ初披露となる「When Did You Get Hot」「Sugar Talking」「We Almost Broke Up Again Last Night」、さらには限定盤ボーナストラックの「Such a Funny Way」も含まれていた。


映画をテーマにした演出は続き、バーレスク風のセットで披露された「Feather」のスリリングなパフォーマンスでは、クール&ザ・ギャングの「Hollywood Swinging」やバリー・マニロウの「Copacabana」への目配せが見られた。「Go Go Juice」では映画『シカゴ』の「Cell Block Tango」を彷彿とさせ、「When Did You Get Hot」は『お熱いのがお好き』から、「Busy Woman」は『ロッキー・ホラー・ショー』からの引用を思わせた。彼女が歩くキャットウォークまでもが、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームを模したものとなっていた。

セットの中盤、会場内に設置された車の中からスーザン・サランドンがスポットライトを浴び、長尺のモノローグを披露した。彼女は、若さ、勇気、そして野心という概念を、哀愁を帯びつつもどこか取り憑かれたような口調で振り返った。それらすべては、サブリナが溢れんばかりに持ち合わせている資質である。

大作映画のようなパフォーマンス

「Espresso」によってポップ界の成層圏へと押し上げられて以来、サブリナは全速力で走り続けてきた。彼女は1年以上をかけて「Short n' Sweet」ツアーで世界を巡った。当初は2024年の『Short n' Sweet』を軸に据え、その後2025年の『Mans Best Friend』を含めて拡大されたこのツアーは、全72公演に及んだ。毎晩、テレビスタジオを兼ねた巨大な邸宅という大掛かりな演出がなされたが、それは何よりも彼女にとっての遊び場(プレイグラウンド)であった。

2026年のグラミー賞授賞式で再びステージに立った際、彼女はその空間を「SC航空」へと変貌させ、ヒット曲を次々と離陸させた。そこでは、彼女が楽しむことを妨げるような「手荷物(バゲージ)」はすべてゲートで預けられていた。
そして今回のコーチェラで、彼女は「サブリナウッド(Sabrinawood)」というワンダーランドを創り出した。セットデザインはロサンゼルスの要素と、観客が立つ砂漠の風景を融合させたものだった。その演出は不思議なほど地に足の着いた感覚を生み出し、数万人の群衆を釘付けにした。まさにブロックバスター映画のようなパフォーマンスであった。

フェスティバルに先駆け、サブリナは『Perfect』誌のマーク・ジェイコブスとの対談で、今回のセットについてこう予告していた。「これまでで最も野心的なショーになるわ。ショーを作り上げながら、じっくり腰を据えて話し合う時間が持てたのは、おそらく今回が初めて。大抵はすぐに物理的なリハーサルに放り込まれるものだけど、今回は約7カ月前からこのプロセスを始めたの。長い道のりだったわ。とても特別なものになるはずよ」

2024年のコーチェラ出演直前に「Espresso」をリリースした際、サブリナはなぜこれほどまでに皆がこの曲に夢中になるのかを正確に予見していた。「曲全体にこれほど個性が詰まっているという事実に、すごくワクワクしたの。そういう曲こそ、ライブで観客と一緒に歌うのが本当に、本当に楽しいから」と、彼女は当時、Apple Musicのゼイン・ロウに語っている。
「私の音楽や私自身について何も知らない人たちでも、一曲聴くだけで、私のユーモアのセンスをより深く理解してもらえる。そんな曲だと思うわ」

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From Rolling Stone US.

サブリナ・カーペンターがコーチェラ掌握、ヘッドライナー・セットは「ハリウッドへの讃歌」
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サブリナ・カーペンター Coachella 2026 Setlist
https://umj.lnk.to/SabrinaCoachella26

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Sabrina Carpenter closes out her #Coachella set in the heart of a fountain pic.twitter.com/SgGOGQOFJj— Variety (@Variety) April 11, 2026
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