金属バットは神童と神童が組まされた、のか?

——小さい頃からお笑い好きだったんですか?

小林圭輔(以下、小林):まあ、一応親からお笑いの英才教育を受けてたんで。好きとかではなかったんですよね、厳しかったですし。小さい頃は嫌々やってましたね。

友保隼平(以下、友保):嫌や言うてても身体が勝手に動くようになったんやな。

——(笑)。でも、NSCには一緒に入ったんですよね?

友保:せーのでいきましたね。

小林:結納みたいなのがあったんですよ、親も含めて。神童と神童が組まされたって感じですかね。親同士から。

友保:順風満帆のお笑い人生やな。

——わかりました(笑)。ではもう、素朴な質問させてもらいます。趣味はありますか?

友保:趣味…なんすかね。まあ、人を笑顔にすることですかね。

小林:僕はロフトにイベントよう見に行きますね。

いや、イベントどうこうというか、会場の雰囲気が好きなんで。

——友保さんは神童っぽい答えなんですけど…。では、おふたりの好きな食べ物は何ですか?

小林:レンコンチップスっすね。それか、ミソマヨキャベツ。あと、パインビールはほんまにうまいっすね。(全部ロフトプラスワンウエストのメニュー)。

友保:デカ生ビールもうまかったよな。安心感あるなあれは。

——ロフトのメニューを覚えてくれていてありがとうございます(笑)。じゃあ、食繋がりで最近一番グッときたケータリングは何ですか?

小林:あぁ、もうそれは沼津(沼津ラクーンよしもと劇場)ですわ。

友保:あの劇場は素晴らしいな。選べたもんな、ケータリング。

小林:選べるどころの騒ぎじゃなかったんすよ。ホット専用の販売機があって、冷蔵庫もあって、中にR-1ヨーグルトが入ってるんですよ! ウィダーインゼリーもあったし。

友保:二日酔いの薬もあったしな。

小林:薬箱もあって、薬取り放題(笑)。

友保:あれはグッときたなぁ。

小林:ちらし寿司とおはぎもあったわ。

友保:おばあちゃんちみたい。

小林:住むべきくらいのところでしたね。

——当店や渋谷ロフト9など、ロフトの印象はどうですか。

友保:渋谷は店長(現ロフトプロジェクト石崎)が酒を永遠に出してくるから、めちゃくちゃ好きです。

小林:飲み放題。大阪のロフトには請求されてますね。

——してないですよ(笑)。先日の「深夜の金属バット」はどうでしたか?

友保:オールナイトは疲れましたね。でもあんな深夜に皆ようけ来てくれてありがたいですわ。

小林:東京からの芸人さんもいてね。呼んでみたい人もまだいますし。

——次もお願いします。飲み放題お約束します!

金属バットが気になる人たち。共演はしたくない…

——最近は劇場以外に、テレビでもお見かけします。印象に残っているテレビ番組はありますか?

小林:ロケで山登ったんですよ。

友保:えらかったなあれ。なんか適当に物食えみたいな。

小林:山で物取って、里みたいなとこに下りて、台所借りて取ってきたやつ食うたんすわ。

(4月11日放送 朝日放送:相席食堂)

友保:俺はネタパレですね。ごはん2回食えるんすよ。ケータリングが豪華で、1回目は弁当やけど、2回目は食堂みたいなとこで2品選べるんですよ。そこにトムヤムクンスープがあるんですけど、あれはまずかった。俺トムヤムクン嫌いなん忘れてたんすよ(笑)。

——おふたりが面白いなって思う後輩芸人さんは誰ですか。

小林:GOLFですね。NSC落ちてるフリーのピン芸人です。

友保:あいつ、ちゃんとしてそうに見えて、一番人なめてますからね。面白いね。

——それでは、推している後輩芸人さんはいますか?

友保:推してるっちゅうか、日本クレールの”りご”は可愛がってますね。笑顔がもうとにかく可愛くて。

東京に仕事で行った時も、なんとか一緒に飲まれへんかなと思ってずっと”りご”のこと考えてます。

小林:僕は、もう辞めちゃった芸人なんですけど…”ガルシア”ですかね。

友保:辞めてへんであいつ。引退せえへんことにしたらしい。

小林:えぇ!?

友保:仲間うちでも相談してたりしたけど、結局辞めへんかったらしいで。

小林:引退をやめたんや(笑)。じゃあガルシアっすわ。推してるの。

——友保さんは、バンドの四星球さんのことをツイッターで呟いていましたね。

友保:そうそう。あの人らね、おもろいし曲も良いし、ほんで最後泣かしてきよるんすよ。かなんでほんま。

——またイベントで一緒になることもありそうですよね。

友保:空気を全部持っていくんすわ。だから絶対に嫌です(笑)。

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ネタはお客さんの数だけ。今年の抱負は“思い出す”こと

——ネタ作りはどうやってされてるんですか?

友保:僕ら、もう最近あんまネタ作らんへんようになったんすよ。毎回お客さんの顔を見て、その場に合った空気のこと喋るんで、ネタはお客さんの数だけありますね。

——(笑)。それは、もう完全に神童ですね。本当はどうやって作ってるんですか? 本当は!

友保:なにがですか?

小林:なんで嘘やと思ったんですか?僕らに失礼をしているんですか?

——すみません(笑)。でも、例えば台本をこんな感じで作っているとか…そういうのもないんですか?

小林:台本は…皆さん無いんじゃないですか? 漫才師はみんな台本無いと思いますよ。

友保:うん。お客さんの顔見て、こんなお客さんか、じゃあこんな感じでどうやろ…って場の空気で喋っていくんじゃないですかね。

小林:基本センターマイク以外で相方と会うことないんで。両サイドから出て、「お、久しぶり」って感じですね。

——もういいです(笑)。では、今コンビとして足りないと思うことありますか?

友保:なんやろなあ…。まあ、めちゃめちゃ面白いやろ、ルックスも100点やろ。逆に他に何がいるんでしょうか。

小林:まあ、俺は鍛錬やと思うな。もっと高みを目指していかんと。

友保:なるほどな。

小林:常に挑戦者であるべきよな。

友保:と、言いますと?

小林:まぁ、今はチャンピオンになってしもうたけど。常に挑戦者であり続けないと。チャンピオンでも天狗になったらあかん。

——あれ、何のチャンピオンになりました!?

友保:ん? M-1グランプリ去年優勝したんすよ。

——してないですよ!? 優勝は"霜降り明星"さんです!

友保:あれ?

小林:あれ?

友保:霜降り明星じゃないの? 俺ら。R-1ぐらんぷりもこないだ取った記憶あるねんけどな。

小林:俺はR-1ぐらんぷり準決勝で負けた。

——では、そうだとして、M-1グランプリは今年も出場しますか?

小林:まあまあ、次の世代に渡そうかなと思います。僕らはやることやったんで。

友保:そうやな、最年少で優勝したからな。

小林:”まえだまえだ”でもなし得なかったことやもんな。

——優勝してないですし、たぶん敗者復活戦出てましたよ?

小林:あれ? 確認しますけど、僕ら霜降り明星ですよね?

友保:わてら霜降りじゃおまへん?

小林:もしかしてマッハスピード豪速球ですか?

友保:一番ちゃうわ(笑)。

——あなた達は金属バットさんです!

友保:うわ~!

小林:あいや~!

友保:最悪や。また出なあかんねや。これやるだけで良いと思っててんけどなあ。(霜降り明星”粗品”が突っ込む時の手の動き)

——(笑)。ふだんライブで客層とかって意識しますか?

小林:だいたい親戚とかばっかりで固めてますけどね。どのライブも。

友保:確実にウケるからな。

——それでは、2019年の豊富を聞かせてください。

小林:ずっと霜降り明星や思ってたんですけどね。僕ら。

友保:金属バットなんか…。最悪や。

小林:そうですね、こうなったら金属バットを思い出すっていうのが2019年の豊富ですかね。

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