2020年6月にパワハラ防止法が施行され、 企業のパワハラ対策が義務化された。 以前から怒りのコントロールが苦手だった管理職の人は、 「パワハラ呼ばわりされないだろうか」と不安を覚えているだろう。
また、 コロナ禍によるテレワークで社内コミュニケーションが煩雑になり、 イライラを募らせている人も多いだろう。 そんな人にピッタリの必読書。『「また怒ってしまった」と悔いてきた僕が無敵になった理由(副題:ネガティブな感情は自分の味方だった)』(著者:加藤隆行)が、 この時期だからこそ、 悩めるあなたに向けて発売。 本書は、 「また怒ってしまった」と後悔を繰り返している人のために、 感情の取り扱い方を紹介する本ですが、 怒りをテーマにしたこれまでの本にはない特徴がある。 昨今、 怒りのコントロール方法を紹介する本やセミナーは巷にあふれています。 それらの方法でうまくいった人もいる一方で、 「さまざまなテクニックを試したのに、 うまくいかない」と悩んでいる人も多いと、 本書の著者は言う。「怒りを我慢できないなんて社会人失格」という正論に苦しめられたり、 「自分は性格的に欠陥があるのでないか」と思い悩んだり、 「自分の努力が足りないからだ」と自分を責めたり――著者のカウンセリングに訪れる人たちは、 「いい人なのに怒ってしまう」という矛盾した状態にあるケースがほとんどだそう。 それはどうしてなのか。 その点を解き明かしたのが、 本書の最大の特徴だ。
もう怒りたくないのに、怒りを我慢できないのはなぜ? 『「また怒ってしまった」と悔いてきた僕が無敵になった理由』本日発売!
著者は会社員時代、 自分自身の感情に振り回される日々を送っていた。 怒りという厄介な「敵」を抑え込もうと躍起になるも「怒りをためては爆発する」を繰り返し、 その結果、 部下やスタッフは退職・休職、 自身も心を病んで3度も休職するという、 苦い経験を味わっている。そんな著者が逆転の発想によって編み出したのが、 本書で紹介する「どんな感情も『味方』につけるメソッド」。
日本では「怒る」「泣く」「弱音を吐く」など、 ネガティブな感情を表に出す言動を否定する傾向があります。 日本の経営者に人気があるとされる徳川家康には「怒りは敵と思え」という遺訓がありますが、 著者は「怒りは敵と思うな、 味方と思え」と、 正反対の考えを提唱している。コロナ禍で旧来の価値観が揺らぐ今だからこそ、 怒りを敵視して自分をも傷つける思考からの脱却を目ざしてみてはいかがだろうか。
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