50万部超の大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』の著者による、 生きづらい子どもたちを救う“具体的な対応策”をマンガ形式で紹介。 養老孟司さん推薦「子どもの行動に関心のある大人すべてが今スグ読むべき一冊」。
近年よく取り上げられる「発達障害」や「知的障害」の子どもに関する書籍は多数ある。 しかし、 発達障害や知的障害とは診断されないものの、 生きづらさを感じている子ども の存在を知ってるだろうか。 IQ69以下の知的障害には該当しないものの IQ70~84で一定の支援が必要な 「境界知能」 や、 何かしらの課題があるけれどはっきりした原因や状態がわかりにくい 「グレーゾーン」 と位置づけられる子どもたち のことだ。
「境界知能」とは 昔は知的障害と定義されていたIQ70~84の人 35名のクラスに約5人いる 日本人の7人に1人 平均的な子の7~8割くらいの発達年齢 本書では教育現場で見逃されがちな彼ら、 彼女らへの具体的な対応策を、 困っている子どもの支援を行う「日本COG-TR学会」を主宰する著者が、 漫画でこれ以上ないぐらいにわかりやすく紹介。
例えば、 「感情の起伏が激しい子に対して、 大人もその都度態度を変えて接していけない」 ということ。 子供たちのこういった行動には、 相手がどの程度自分を受け入れてくれるのかを感情の起伏で試している という背景があり、 態度を変えて接すると、 子どもを混乱させて余計に不安にさせてしまう という。すべての教育関係者や子どもを持つ親に読んでほしい1冊だ。 すぐに被害的になる子ども → 「自分の勘違いじゃないかな?」と考える習慣 をつけさせる! 人の気持ちがわからない子ども →写真を利用して、 他人の表情を読み取る練習 をする! 感情の起伏が激しい子ども →キレても必要以上に反応せず、 良い行動ができた時に褒める ! 感情表現が苦手な子ども → イラストを使って今の気持ちを選んでもらう ! これ以外にも、 本書では「考え方が落ち着かない子」「自信が持てない子」「気持ちが落ち着かない子」「行動が落ち着かない子」など、 16事例を紹介している。
試し読み公開中 http://fusosha.tameshiyo.me/9784594085759