身勝手な社会の「レッテル」の中でもがく人へ。 この本はきっと、 あなたの心の杖になる。
NPO法人Dialogue for People副代表・フォトジャーナリスト 安田菜津紀 朝日新聞出版では、 2020年10月20日(火)に新刊『あっち側の彼女、 こっち側の私 ―性的虐待、 非行、 薬物、 そして少年院をへて』を発売。 帯の推薦文には、 NPO法人Dialogue for People副代表でフォトジャーナリストの安田菜津紀がコメントを寄せている。 本書は、 18歳の少女・結生と新聞記者だった小坂綾子が取材を通じて出会ったことから始まる。 結生は、 家庭内暴力、 性的虐待、 非行、 薬物、 援助交際など過酷な少女時代を過ごし、 最初の取材当時は少年院から出て1年ほどたった頃だった。 新聞紙面に記事が掲載されてから数日後、 「なんかまた話したい、 って思いました」という結生からのメールをきっかけに、 2人は結生の人生を振り返る作業を始める。 重い過去を引きずりながらも前に進むことをやめない結生の姿を通じて、 「人が育つこと」「生きること」を問い直したノンフィクション。

目次

18歳の風景 2015年春/家族ってなんだ? 2004年春 非行という名の自己表現 2009年春/矢印を、 自分に向ける 2013年夏 人に頼ることは負けか 2014年春/AV女優になりたかった 2015年4月 他人の人生を生きていた 2015年11月/振り返りの作業、 再び 2016年秋 対等な関係からの始まり 2017年2月/生きたい場所で生きているか 2017年春 生きてきた世界の外側へ 2017年6月/「あっち側」の彼女 2017年6月 失敗を許してくれる人 2018年2月/社会の一員たる自分を許せた日 2018年春 拝啓・あのころの自分 2018年秋
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