"日本一のスナックの街"宮崎のニシタチから始める"夜の街"、...の画像はこちら >>

11月17日・18日の2日間にわたり、 ニシタチをVR空間上に再現したオンラインイベント「バーチャルニシタチ夜市」が開催される。

ニシタチとは ]宮崎市中心市街地を走る橘通りを境に、 アーケード通りの「一番街」から「西橘通」周辺の飲み屋街のことを指す。
1956(昭和31)年に南九州初となるスタンドバー「赤煉瓦」が開店、 以降スナックやバー、 居酒屋をはじめとした飲食店が続々とオープンし、 宮崎県で最大の繁華街となった。 宮崎県は2010(平成22)年のNTTタウンページ集計によると、 電話帳に登録されている人口10万人当たりのスナック店の数が日本で最も多かった。 数多くのスナックビルがひしめき合うニシタチは、 「日本一のスナック街」として親しまれている。
"日本一のスナックの街"宮崎のニシタチから始める"夜の街"、「バーチャルニシタチ夜市」をVR空間上で開催!
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、 宮崎の歓楽街「ニシタチ」も全国各地の“夜の街”と同じく、 客足の減少やそれに伴う飲食店などの閉業が相次いでいる。 今年4月下旬の段階ではニシタチで営む約1200店の飲食店のうち1割にあたる約120店が廃業を決定(※2020年4月24日発行 宮崎日日新聞より)。 街では賑わいを取り戻そうと様々な取り組みを実施しているが、 例年夏に開催されている祭り「ニシタチ夜市」も中止となり、 街の閉塞感はぬぐい切れない。
"日本一のスナックの街"宮崎のニシタチから始める"夜の街"、「バーチャルニシタチ夜市」をVR空間上で開催!
そこで、 宮崎大学の学生でありVR空間製作を手掛ける吉松大志さんが、 「VR空間にニシタチを再現することで、 苦境に立たされる“夜の街”の新たな形を提案できるのではないか」と、 「ニシタチ夜市」のスピンオフとして本企画「バーチャルニシタチ夜市」を立案 。 夏休みの時間のほとんどを費やし、 バーチャルニシタチ通りを製作した。 当社は吉松さんの思いに賛同し、 この度VR空間を活用したオンラインイベントを開催。
"日本一のスナックの街"宮崎のニシタチから始める"夜の街"、「バーチャルニシタチ夜市」をVR空間上で開催!

企画者メッセージ

私は大学で地域活性化を学ぶ地域資源創成学科に属していることもあり、 ニシタチで多くの飲食店が廃業に追い込まれていると聞いて、 真っ先に「自分の力で何かできることがないか」と考えました。 「cluster」上では既に「バーチャル渋谷」といった街のVR空間が盛り上がりを見せており、 「繁華街の新しい形」として同じようにニシタチもVR上に再現できないかと思ったのです。 オンライン上で会議やイベント開催が当たり前になった今、 コミュニティの新しい在り方が問われています。
このバーチャル上の街でイベントを開くという企画が、 苦境に立たされている地方や商店街、 そして“夜の街”の持続可能性を追求する一つのアイデアになると嬉しいです 。 また、 現在ニシタチでは、 毎週金曜・土曜に「ニシタチ大忘年会※」が開催されています。 遠方で参加できないという人も、 ぜひVR空間上でニシタチを楽しんでみてください。 ※中央通、 たかまつ通、 西橘通が歩行者天国となり、 テーブルや椅子が設置されるオープンエアイベント。 11月28日まで。
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