株式会社ハート出版は、 かつて日本中を感動の嵐に包み込んだ実話『南極犬物語』を発売。 ある年代以上の日本人なら誰もが知る実話を、「なぜ今?」との問いに「コロナ禍の巣ごもりの高齢者や、 詳しくは知らないだろう子供たちにぜひ読んでほしい」と、 新装版で刊行したとのこと。
高倉健主演の映画『南極物語』は昭和58年に公開された。 平成23年には木村拓哉主演の連続テレビドラマ『南極大陸』も放映。 ふたつの時代の大スターが起用され話題になるほど、 南極観測隊と犬ゾリ隊の犬たちの話は、 日本人の心を惹きつけてやまない。 そこには第二次大戦後の日本復興を願う夢と情熱、 人間と犬たちの心のドラマがあるからだろう。 御代替わりで令和となった今にも、 その思いは流れ続けているだろうか。
日本初の第一次南極犬ゾリ隊、奇跡の実話! 人間との約束を信じ待ち続けたタロとジロなど15頭の犬たち『南極犬物語〈新装版〉』刊行!
日本初の第一次南極犬ゾリ隊、奇跡の実話! 人間との約束を信じ待ち続けたタロとジロなど15頭の犬たち『南極犬物語〈新装版〉』刊行!
物語は北海道稚内で生まれた3匹の赤ちゃん犬から始まる。 後に有名となるタロとジロ、 そしてサブロだ。 そう、 タロとジロには弟がいたのだ。 サブロも犬ゾリの訓練を受けていたが、 病気で命を落としてしまう。 タロとジロは、 先輩の犬たちといっしょに南極観測船「宗谷」に乗って南極へ行き、 観測隊の困難なミッションのため、 犬ゾリ隊の一員として大活躍する。 そして、 第一次観測隊と第二次観測隊が交代するときに、 悲劇は起きた。 児童書なので犬たちが主役だが、 人間の心の動きも見逃せない。
また、 物語だけでなく、 欄外には「南極まめ知識」も載っていて、 子供たちには科学や地理の知識も楽しめる。 令和の今、 日本のシンボルタワーは東京スカイツリーだが、 昭和は東京タワー。 その東京タワーのふもとに、 南極に置き去りにされた15頭のカラフト犬たちのブロンズ像が、 東京タワーが完成した翌年の昭和34年に建てられた(現在は立川市の国立極地研究所に移設)。 国立極地研究所も訪ねてみると、 南極大陸と南極物語をより一層楽しめる(現在は新型コロナウイルス感染防止対策で、 事前予約制で金曜日のみの開館)。 本書は『南極物語』が放映された2011年に刊行したハンカチ文庫『南極犬物語』のリサイズ新装版。
日本初の第一次南極犬ゾリ隊、奇跡の実話! 人間との約束を信じ待ち続けたタロとジロなど15頭の犬たち『南極犬物語〈新装版〉』刊行!
日本初の第一次南極犬ゾリ隊、奇跡の実話! 人間との約束を信じ待ち続けたタロとジロなど15頭の犬たち『南極犬物語〈新装版〉』刊行!
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