レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。

1994年の初ロフトは1月7日。

NOFXとALL YOU CAN EATの来日公演です。と言っても、どちらもよく知らなかったんですけどね。私の目当てはオープニングアクトを務めたGARLIC BOYSだったので。

後にGARLIC BOYSとALL YOU CAN EATのスプリット7インチがリリースされました。GARLIC BOYSのLARRYさん、PETAさん、当時ベースを弾いていたKYOさん、ハウリングブルの小杉茂氏のサイン入りなので載せときます。

第7回「1994年1月 SHELLSHOCK『GRAYTHE...の画像はこちら >>

NOFXはそれほど好みではなかったものの、良いと思える曲もあったので、当時の最新作『WHITE TRASH, TWO HEEBS AND A BEAN』のLPを購入しました(A面の1、2曲目しか聴かないけど)。

第7回「1994年1月 SHELLSHOCK『GRAYTHEM...OF CHAOS』レコ発」

1月13日はSHELLSHOCKのミニアルバム『GRAYTHEM…OF CHAOS』のレコ発。対バンはDISPLACED PERSONと仏陀伽耶降魔。DISPLACED PERSONはスラッシュメタルシーンで精力的に活動していたBRAIN DEADが改名したバンド。仏陀伽耶降魔はZ.O.Aの森川誠一郎氏のユニットで、DOOMのPAZZさんがドラムを叩いていました。

SHELLSHOCKの新作ミニアルバムは、ハードコアやノイズ、インダストリアルといった要素を取り入れた傑作3rd.アルバム『FIEL LÄRM』(フィール・レルム)の路線をさらに突き詰めた内容で、スラッシュサウンドを期待していたメタルキッズが困惑していた気がします。

おそらく『FIEL LÄRM』発表後のSHELLSHOCKを観ていたファンは、すんなり受け入れることができたのではないかと。

ライブを重ねるごとに、彼等の音楽が進化していたことを知っていたと思うので。

そうは言っても、『GRAYTHEM…OF CHAOS』を聴いて驚くのも当然なんですけどね。“From The Show (Meat Puppets Show)”ではヒップホップの要素を取り入れてるし、“Crush The Pressure Down Part III”なんて、ほとんどダンスミュージックですから(個人的にはめちゃくちゃ好み!)。

この日も強烈なパフォーマンスでオーディエンスを驚愕させたSHELLSHOCKですが、直後にドラマーの北沢勝氏が脱退するというニュースが飛び込んできました。

バンドを抜けた北沢氏は、なんとキックボクサーに転向。2002年には新日本キックボクシング協会のウェルター級王座を獲得しています。

ということで、『GRAYTHEM…OF CHAOS』のCDジャケを掲載しておきましょう。現在、キックボクシングジム「NINEPACK」の会長を務めている北沢氏のサイン入りです。

第7回「1994年1月 SHELLSHOCK『GRAYTHEM...OF CHAOS』レコ発」

当時購入したプルオーバーのパーカーも載せときますね。フロントが無地なので、背面をご覧ください。

第7回「1994年1月 SHELLSHOCK『GRAYTHEM...OF CHAOS』レコ発」
第7回「1994年1月 SHELLSHOCK『GRAYTHEM...OF CHAOS』レコ発」

メモを見返したところ、1月31日にもロフトに行ってますが、ざっくりした記憶しかないので、今回はこれにて終了。次回もよろしくです。

五辺宏明(ごべひろあき) レコード&昭和プロレス愛好家。そしてサイン入りレコード蒐集家。ロフトグループの加藤梅造社長との出会いは、ライブハウスのモッシュピット。 https://note.com/gobe_vinyl
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