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第21回東京フィルメックスで日本人監督作品では初となる審査員特別賞を受賞し話題を呼んだ、池田暁監督『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』が3月26日(金)よりテアトル新宿他にて全国順次公開となる。この度、一足先に本作を鑑賞した各界の著名人から絶賛コメントが到着。
「9時から5時まで、今日もきちんと戦いましょう!」町境である一本の川を挟んで「朝9時から夕方5時まで」規則正しく戦争をしている二つの町。川の向こうの太原町をよく知るひとはいない。だけど、とてもコワイらしい。津平町に暮らす真面目な兵隊・露木がある日突然言い渡されたのは、音楽隊への人事異動。明日からどこへ出勤すればいいのやら…。そんな中、偶然出会った向こう岸の音楽に、露木は少しずつ心を惹かれていく。一方、町では「新部隊と新兵器がやってくる」噂が広がっていて——。 カウリスマキやロイ・アンダーソンを思わせるオフビートな笑いを誘う、斬新でオリジナリティー溢れる作品世界。こんな映画、見たことない。
谷川俊太郎、町田康、吉田戦車、宮沢章夫、山下敦弘、辛酸なめ子ら各界の著名人から絶賛の嵐、映画『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』コメント&イラストが到着!

到着コメント

微笑でも苦笑でも哄笑でもない無音の笑いが途切れない。意味に囚われない人間存在の面白さ。 —— 谷川俊太郎(詩人) ここにある笑いは、おこがましいが別役実や私が書く作品の質にも似ているが、きわめて映画的に美しく描かれるとき、それは小津安二郎にも見える。
けれど、というか、だからこそ、きわめて不気味な人間たちの住む世界のグロテスクな笑いになる。新しい毒をもった喜劇だ。 —— 宮沢章夫(劇作家・演出家・作家) 空前絶後、監督独自の世界が映画を埋め尽くしている。ああ、この映画をカウリスマキに観せたい。テリー・ギリアムに観せたい。 —— 根岸吉太郎(映画監督) 落語で例えるなら、四代目春風亭柳好師匠の【道具屋】。背筋が凍るほどの才能。得体の知れない面白さ。 —— 瀧川鯉八(落語家) 池田暁の作品は現代の日本映画の中でもユニークで、とてもスペシャルだ。科学的ともいえる精密さで、たどたどしいトランペットの音色の中に、笑いと痛みの中間点を見つけ出す。 —— トニー・レインズ(映画評論家) 今の日本映画のエアポケットに、いきなり凄いものが飛んできた!知らない場所や人間のリアルを想像すること。自分の頭と心で考えること。
この映画は全世界に必要な一本だ。 —— 森直人(映画評論家) 善も悪も、すべてが美しかった。言葉と景色に魅了された。この戦争は俺らの心のなかにある。この映画を観てよかった。  —— 町田康(小説家) テッテ的な反戦映画誕生。おかしな世界をツッコミモードで観ている内にジワジワと現実世界の今とシンクロしていることに気づきゾッとする。そんな稀有で効果的な反戦映画。 —— 倉本美津留(お笑い作家) 静かに過激によく作り込んでるなと感心しました。日本にはまだまだ面白い顔の俳優さんがいっぱいいるということも気づかされました。ぼんやりしている今の自分にチクチク刺さる映画でした。 —— 山下敦弘(映画監督) 僕は子供の頃から映画が大好きだった 撮影現場で働く人たちを想像したり 編集作業を考えると映画はもっと楽しくなった この作品の現場は盛り上がったに違いない 出来上がった作品には スタッフの笑顔が隠れている 見終わると 毎日の自分の暮らしがふと不安になる そして 歩き方もおかしくなる —— 久米宏 人々が目的も知らずにルールを守る世界において、社会を風刺するなら戦争を舞台にするのが最適だ。
ポーカーフェイスで放たれるユーモアが、ドキュメンタリーよりも真実味を感じさせる。 —— ジュリアン・ロス(ロッテルダム国際映画祭プログラマー) 繰り返される会話や音楽が次第に病みつきに……。この世界観が不思議と心地よいのは日本人に多いまじめなA型だからでしょうか。 —— 辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト) 世界観に戸惑いながらいつしか癖になっている。現代日本に生きている私たちにとって、押されると痛いツボが映画の隅々にひそんでいる。 —— 井上荒野(小説家)
谷川俊太郎、町田康、吉田戦車、宮沢章夫、山下敦弘、辛酸なめ子ら各界の著名人から絶賛の嵐、映画『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』コメント&イラストが到着!
この夢のような町で 働いてご飯を食べて眠る毎日をくりかえしたい(でも戦争は嫌) —— 吉田戦車(漫画家)
谷川俊太郎、町田康、吉田戦車、宮沢章夫、山下敦弘、辛酸なめ子ら各界の著名人から絶賛の嵐、映画『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』コメント&イラストが到着!
一見奇妙で、趣味的な映像に見えるかもしれない。だが次第にこれは多くの日本人にとって「よく見た風景」であることに気付くでしょう。 —— ドリヤス工場(漫画家)
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ユーモアのわからない人間が戦争を始めるという言葉がある。ユーモアなき世界をユーモアたっぷりに描いたこの作品は、つまり今こそ必要だ。 —— 信濃八太郎(イラストレーター)
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