新型コロナウイルス感染症により実演会(ライブ)の機会をことごとく奪われ、ここ数週間でジュリエッタ霧島(電気ベース)の無期限休職を発表、直後にイザベル=ケメ鴨川(電気ギター)の左手首TFCC損傷を明かしたキノコホテル。 そんなバンド史上最大とも言える苦難に立ち向かい、前向きにしぶとく生き抜いてきたキノコホテルが7月7日(水)にニュー・アルバム『マリアンヌの密会』をリリースすることを発表した。
今回は支配人マリアンヌ東雲によるセルフ・プロデュースという従来の形態に立ち返り、真っ暗な夜の大海へと誘うようなイントロダクションから、初期キノコホテルを彷彿とさせるリード・ナンバー「愛してあげない」、鬱々としたこの時勢においてマリアンヌが自己との対話の中で作り上げたという「キマイラ」、年代やジャンルを超越し、ポップに仕上げた「カモミール」、ナレーションのインサートも強烈な「断罪ヴィールス」、バンドの振れ幅の大きさを魅せつけ爆発する「莫連注意報」、程よいお叱りに胞子(ファン)悶絶必至の「エレクトロ・デリケイト」など、すべて新作となる全10曲を収録。

さらには7インチ限定収録となる「夜と導火線」とのカップリングにて7インチ・リリースも発表。各ショップの特典情報などは随時アナウンスされる予定。続報に注目していただきたい。(Photo by Tomohide Ikeya / Art Direction by Hiroto Kuwahara)
マリアンヌ東雲コメント
前作から2年、途方も無く長くも短くも感じた激動の時間を経てようやくキノコホテルの新作をお届け出来るタイミングがやってまいりました。すっかり変わってしまった世の中でそれでも何とか音楽を続ける事が出来る喜びと、先の見えない状況への苛立ち。常に不安定な気持ちに晒されながら必死で書いた楽曲達です。またひと回り逞しくなったキノコホテルを感じて頂けるかと思います。今作は昨年入社したナターシャ浦安(ドラムス)にとっては初の、そして8年間に渡りベーシストとして尽力してくれたジュリエッタ霧島(療養のため5月末をもって無期限休職)にとっては実質最後のアルバムになると云う意味でも、キノコホテルの歴史に残り続ける特別な一枚となる事でしょう。
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