The eskargot miles(ジ・エスカルゴマイルス)が昨2021年、9年ぶりにリリースした最新アルバム『RISE AGAIN』が待望のLP盤でリリース決定。 メンバーそれぞれの活動やバックボーン、ジャマイカン・オールディーズへの深い愛情が結実。
幾多の名バンド/アーティストが築き上げてきたスカ・ミュージックの血脈を感じ取ることができる大傑作だ。 レコーディングには鍵盤にYOSSY(YOSSY LITTE NOISE WEAVER, ex-DETERMINATIONS)、トロンボーンにGEN(DALLAX, Uncaba Authentic Band)がゲスト参加。ミックスは日本屈指のダブ・エンジニア、内田直之(LITTLE TEMPO, OKI DUB AINU BAND, etc)が担当。 ブラインド・ウィリー・ジョンソンで有名なトラディショナル「Let your light shine on me」を大胆にカリプソ・アレンジでカバー。転がるピアノに哀愁漂うトロンボーンが美しく、原詩+オリジナルの日本語詩で、YOSSYとモッチェ永井のコーラスもすばらしい。長きにわたって愛されるであろう名演だ。 「Scum boy」「Things will get better」といったスカ・ナンバーにおける演奏はより円熟味を増し、スカの美学を受け継ごうとする彼らの志を強く感じることができる。 ギタリストの伊藤大輔の作によるインスト「Green skunk」は、ラフに構えつつタイトなリフと、稲妻のようなYOSSYのオルガンに乗せた渇いたギターの音色が衝撃的なキラー・ロックステディ。

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アルバム・タイトルにもなっている「Rise again」は、活動を再開した彼らの決意表明とも言える、リン・テイトやグラッドストン・アンダーソンを彷彿とさせる極上のロックステディ。 YOSSYによる美しいピアノと優しいホーンのメロディが包み込む「老人と星」は、まるで映画のエンドロールのような壮大な楽曲。しずかに瞬く星のようにつまびかれるピアノやギター・ソロが、夜風にのって安らぎの時間を与えてくれる。 その他、カリプソの王様、マイティ・スパロウの名曲「I love you so」の洒脱なカバーなど全10曲を収録。
アルバム・リリース記念ライブも計画中とのことなので期待したい。
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