
視覚から脳を整え、メンタルもパフォーマンスも自在にコントロールする。プロアスリートも取り入れている先進メソッド“メンタルビジョントレーニング”が〈トータル・ワークアウト〉で本格始動。
今月のキーワード
❶ 目で見るものから脳をコントロール!
❷ 視覚で行動と感情を変える!
❸ カラダと頭は一緒に鍛える!
profile(写真右)トータル・ワークアウト 代表池澤 智 Tomo Ikezawa日本初の女性パーソナル・トレーナー。約30年もの間、多くの俳優やモデル、文化人のボディメイクを手掛けるカリスマ。ハリウッドセレブによるライフスタイルブランド〈グープ〉では日本のリテールディレクターを任されているprofile(写真左)国際メンタルビジョントレーニング協会代表理事
松島雅美 Masami Matsushima臨床心理士・公認心理師。視覚とメンタルを鍛える独自プログラム“メンタルビジョントレーニング”を構築し、学習不振、ボディバランスの問題、発達の課題を抱える子供たちから、より高みを目指すプロアスリートまで、幅広く指導している。著書『メンタル強めになる習慣』(フォレスト出版)が6月に発売予定
アクティブ・ウェルネス/ワークアウト
メンタルビジョントレーニングでカラダも心も効率的に高める!
“メンタルビジョントレーニング”とは、視覚機能を整えることで脳の使い方を最適化し、思考や行動から感情まで、ポジティブに変えることができるようになるという新しいアプローチ。集中力や柔軟な発想力を高め、スポーツや趣味だけでなく、学習能力など、気持ちよく生きていくためのパフォーマンス向上をサポートする。



メンタルビジョントレーニングで視覚から脳を鍛える新時代へ
池澤 智(以下池澤):メンタルビジョントレーニングは、以前からアスリートの間で取り入れられていて、特に野球選手やフェンシング選手に多い印象があります。
松島雅美(以下松島):野球選手でいえば斎藤佑樹さんが取り入れてくれていましたね。〈トータル・ワークアウト〉さんに通っていたのは知っていたのですが、その頃はまだ池澤さんとお話しする機会はありませんでした。
池澤:そうですよね。目から得る情報は80%以上を占めるから、それに素早く反応する能力はスポーツで重要だと常々興味を持っていました。当時はメンタルや脳という発想ではなく、純粋に「見たものに反応する=動き」と捉えていたので、いつか専門的に学びたいと思っていたんですよ。そんな中、斎藤佑樹さんとマインドフルネスなどの話をする中でメンタルビジョントレーニングの話を聞いて。
松島:私も実は以前から、ジムにメンタルビジョンを取り入れたいと考えていました。カラダと頭は本来連動しているものなのに“頭だけ” “カラダだけ”と分けて鍛えるのはもったいないと思って。

松島:頭の使い方は行動すべてに関わるので、鍛えれば仕事や人間関係など様々な悩みの解決に繋がる可能性があります。
池澤:脳の一部である“目”の動かし方をコントロールすることで、脳の働きを整え、行動も変えられるということですよね。運動を指導する私たちにとって、メンタルビジョントレーニングを取り入れない理由はないと確信して、パーソナル・トレーニングに組み込むほか、キッズとシニア向けプログラムも松島さんに監修してもらうことに。

池澤:アクティブ・ウェルネスなライフスタイルを手に入れるための効率を飛躍的にアップしてくれるプログラム。完成までの道のりもかなり効率的でした!
松島:“メンタルケア”というと、いまだに“病んでいる”というイメージを抱く人もいますが、それを変えたいという思いが昔からあって。健康でポジティブな人が、ジョギングのような感覚で気軽に取り入れてくれたら、払拭できるのではないかと思っているんです。そういう人が集まる場所はどこかと考えたらやっぱりジムなんですよ。
池澤:メンタルを整えることをよりポジティブにとらえ、カラダと脳のトレーニングをセットで実施するというムーブメントを一緒に発信していきたいですね。column
家でできる“メンタルビジョントレーニング”
まずは“メンタルビジョントレーニング”の基礎となる“眼球運動”から。視覚と脳の連携をスムースにしながら、脳の最高司令塔・前頭前野も活性化。集中力や判断力、瞬発力の向上を促そう。仕事や趣味のパフォーマンスが上がるとあって、オン・オフを全開で楽しむ『Safari』読者にピッタリのメソッドだ。


INFORMATION
●トータル・ワークアウト
URL:https://totalworkout.jp
雑誌『Safari』7月号 P198-199掲載
写真=薮内 努 構成&文=池上隆太
photo:Tsutomu Yabuuchi composition&text:Ryuta Ikegami(AM5:00)