
[キャロル・カザピ]Carole Kasapi
時計界において名誉ある賞を受賞してきた名設計者として、〈タグ・ホイヤー〉の革新的かつ魅力的な時計の開発に携わっているキャロル・カザピ。歴史的なタイムピースを多数生み出してきた彼女に〈タグ・ホイヤー〉のムーブメント・ディレクターとして果たすべき役割を聞くと、ちょっと意外で素敵な答えが返ってきた。
「私は、長い歴史書の新しい章を書く担当者になったと思っています。〈タグ・ホイヤー〉という歴史書には、すでに豊かな物語が紡がれていて、そこには未来に受け継ぎ、発展させるべきDNAが描かれている。私の仕事はその歴史書に新しいエピソードを紡ぐことで、それは非常にエキサイティングなことなのです」
“ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2025”で発表された新作においても、語るべきエピソードは盛りだくさんだ。
「“タグ・ホイヤー カレラ デイデイト”は、新開発の自社製ムーブメントで、約80時間というロングパワーリザーブを実現させました。“タグ・ホイヤー フォーミュラ1 ソーラーグラフ”においては、ソーラーテクノロジーの導入によって15年間にわたって電池交換が不要という新しい価値を生み出しています」
公私で多くの時計に触れているが、お気に入りはどんな時計なのだろうか。
「とても難しい質問ですね(笑)。手掛けてきた時計は、私にとってベイビーのようなもの。それぞれの時計が私にとってはエモーショナルなもので、そこにはクリエーションにまつわる"物語"があるのです。ですから、こう答えましょう。すべての時計を愛しています」
ブランドのヘリテージを未来に語り継ぐために、愛を持って生み出されている〈タグ・ホイヤー〉のタイムピース。次なる新作はどんな“エピソード”を語ってくれるのか、楽しみで仕方がない。 “タグ・ホイヤー カレラ デイデイト”


INFORMATION
●LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤ一
TEL:03-5635-7030
※『Safari』8月号200ページ掲載
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写真=池村隆司 文=遠藤 匠
photo : Takashi Ikemura text : Takumi Endo