今週末は、この映画に胸アツ!ネットフリックス『オールド・ガード2』 シャーリーズ・セロン対ユマ・サーマンの一騎討ちが胸アツ!

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思わせぶりな結末で終わる映画は、だいたいにおいて続編が作られる可能性が高い。とはいえ、その作品が人気を得られれば……の話。
『オールド・ガード』は2020年の第1作が好評を得て、5年後に待望の続編が完成。前作のラストは明らかに伏線になっていた。

この作品、とにかく設定が独創的だ。主人公たちは不死の肉体を持った傭兵たち。傷を負ってもすぐに治癒し、年月を経ても外見は変わらず、それゆえ戦闘の経験が積み重なり、プロフェッショナルとなった。チームのリーダー格が、シャーリーズ・セロン演じるアンディ(アンドロマケ)。彼女は数百年も生き続けているのだが、1作目で治癒能力が衰えていることが描かれた。さらにアンディのかつての仲間で、500年間も海に沈められていたクインがラストに登場。新たなドラマを予感させていた。というわけで今回はアンディの仲間と、甦ったクイン、そして同じく不死でありながら、アンディらと異なって人類と対立する一派が、壮絶な闘いを展開していく。海中の棺から引き上げられたクインが、地上で目覚める超インパクトの冒頭シーンから、息もつかせぬ流れに乗っていけるはずだ。
  
要所では激しいアクションが用意されるのだが、この『オールド・ガード』の魅力は“肉弾戦”であることを続編も証明。
銃撃やカーアクションも使われつつ、アンディら傭兵たちの筋力、柔軟性を駆使した肉体技で魅せる。武器を手にしていても、人vs.人のガチな対決に目が行くように演出されているのだ。続編からのキャストも充実。特にユマ・サーマンは『キル・ビル』の記憶も甦る存在感で、シャーリーズ・セロンとの一騎討ちは大きな見せ場になっている。ドラマティックな要素としては、不死の能力を他者に譲渡できるという設定が胸を熱くするはず。さらにアンディとクイン、そして前作で仲間に加わったナイルと、女性たちの“シスターフッド”の関係が前作以上にエモーショナルだ。さて、第3作は製作されるのか? 本作のラストシーンを観届けた後、その方向性を予想するのもいいかもしれない。

『オールド・ガード2』配信中
原案・原作/グレッグ・ルッカ 監督/ヴィクトリア・マホーニー 出演/シャーリーズ・セロン、キキ・レイン、マティアス・スーナールツ、マーワン・ケンザリ、ユマ・サーマン 配信/ネットフリックス 
2025年/アメリカ/視聴時間106分
   

 

文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
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