今週末は、この映画に胸アツ!映画『プレイ・ダーティー』 クールだけど笑えてアクションも凄い犯罪ムービー!

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『オーシャンズ』シリーズに代表されるように、プロフェッショナルの集団による犯罪ムービーにハズレは少ない。クセ強なキャラクターたちが、常識ではありえない作戦に挑むからだ。
そんなジャンルに、また新たな痛快作が加わった。人気犯罪小説『悪党パーカー』シリーズを原作にした『プレイ・ダーティー』だ。

主人公は強盗を“仕事”にしているパーカー。強盗団のリーダーとして犯罪を繰り返しているが、ある大きなヤマを狙った際に、仲間が犠牲になり、さらに加わったばかりのメンバー、ゼンが裏切り者だったと発覚。自分も命の危機を迎えたパーカーは、ゼンを許せないとばかりに彼女の行方を探したところ、そのゼンから10億ドルもの財宝の強奪を持ちかけられる。パーカーとゼン、そして仲間たちが計画する、あまりにも無謀な強奪作戦は成功するのか? はっきり言ってツッコミどころも多いのだが、それこそが犯罪ムービーの真骨頂とばかりに豪快に進む計画は、とんでもない展開へと突き進んでいく。地下鉄など舞台となるニューヨークの特徴を生かしたスペクタクルも見ものだ。
  
オープニングのクレジットからして、どこか往年の犯罪ムービー傑作を意識したクールなデザイン。そこで一気にテンションが上がり、はじまってすぐの競馬場での大混乱は、アクション映画を観慣れた人にとっても目を疑う演出。いきなりギアが全開に! そこから最後まで飽きさせない作りは、『アイアンマン3』や『ザ・プレデター』を手がけたシェーン・ブラック監督らしい。パーカーとゼンの一触即発な関係にハラハラさせながら、強盗メンバーたちが、いい意味での普段の“ユルさ”と、いざという時は無敵のプロになるギャップで楽しませる。基本的に計画にはシビアで非情、リーダーとして冷静ながら、意外な部分でコメディセンスも発揮するパーカーに、マーク・ウォールバーグがこれ以上ないハマリ役なのも、本作の魅力だろう。
原作もシリーズものなので、明らかに続編を想定していると思われるし、確かにこのメンバーでの新たな、そしてさらなる難攻不落な計画を観てみたくなるのは確実だ。

『プレイ・ダーティー』配信中
製作総指揮/ロバート・ダウニーJr. 原作/リチャード・スターク 監督・脚本/シェーン・ブラック 脚本/チャールズ・モンドリー、アンソニー・バガロッツィ 出演/マーク・ウォールバーグ、ラキース・スタンフィールド、ローサ・サラザール、キーガン=マイケル・キー 配信/アマゾン プライム・ビデオ

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文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
Photo by AFLO

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