話題のクルマを品定め!驚くほど格好よく見えてしまった! 〈ビー・エム・ダブリュー〉X3

ベストセラーモデルのフルモデルチェンジ、というと、キープコンセプトがセオリーな気がする。だって売れてるんだから、方向性を変えちゃうなんて博打でしかないハズ。

しかしそこは天下の〈ビー・エム・ダブリュー〉。この会社は本当に今“攻めてる”。このジャパン・モビリティショーで公開された新しい電気自動車iX3もその例に漏れないのだけど、ちょっとその前にコイツに触れないと進めない。X3だ。

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日本での発売は2024年11月。個性的なフェイスに賛否が集まったが、それから1年を迎える今、あら不思議と馴染んで見える。いや、もしかしたら冒頭に述べた新型iX3がこのX3を上回るデザインで発表されたことで、観るこちら側がスポイルされたともいえるのかもしれないけれど(失礼)、さておき実物は、驚くほど格好よく見えてしまった。

話題のクルマを品定め!驚くほど格好よく見えてしまった! 〈ビー・エム・ダブリュー〉X3
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話題のクルマを品定め!驚くほど格好よく見えてしまった! 〈ビー・エム・ダブリュー〉X3
キリッと引き締まった瞳(ヘッドライト)も、ストンとノーズが切り落とされたフロントまわりも、彫刻のような精緻さを誇る。この硬質な感じは今、ほかのブランドにない個性だと感じる。大型キドニーグリルももはや勇ましく見えるし。5シリーズからはじまった“光るキドニーグリル”ももちろん健在で、クラス以上のリッチさを漂わせていた。

話題のクルマを品定め!驚くほど格好よく見えてしまった! 〈ビー・エム・ダブリュー〉X3
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話題のクルマを品定め!驚くほど格好よく見えてしまった! 〈ビー・エム・ダブリュー〉X3
話題のクルマを品定め!驚くほど格好よく見えてしまった! 〈ビー・エム・ダブリュー〉X3
少しクラシカルに傾いたエクステリアに反して、インテリアは最新にアップデートしている。
第9世代のOSを採用したインターフェースは特に必見で、サードパーティ製のアプリを使えるようになったり、スクロールや検索の速度が上がったりと、ガジェットとしての魅力も増している。もちろんこれは高度なADASとの相性も抜群だから、高度運転支援システムの精度で〈ビー・エム・ダブリュー〉を選ぶ、という人ももはや存在するだろう。

その支援もさることがら、舌を巻いたのは圧倒的な走りのよさだった。

今回試乗したのは2ℓ直4ディーゼルの20d xDrive。四輪駆動のモデルとなる。ほかに同じく2ℓ直4ターボのガソリンと、さらに最上位に3ℓ直6も用意されるけれど、率直にこのディーゼルの豊かなトルクと静粛性、そしてアシのなめらかさに驚いた。

話題のクルマを品定め!驚くほど格好よく見えてしまった! 〈ビー・エム・ダブリュー〉X3
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話題のクルマを品定め!驚くほど格好よく見えてしまった! 〈ビー・エム・ダブリュー〉X3
同社は今、電動化も積極的に行っていて、大型BEVをもラインナップに持っている。この超重量級車の開発は、ICEモデルにもきっとなにかのブレイクスルーをもたらしたのだろうと、つい思わずにはいられないほどの仕上がりのよさだ。

試乗車はMスポーツだったため、19インチを装着していたが、しっとりとしなやかでアタリもよく、大きなギャップだけでなく小さなアレも難なくこなす。エンジン自体はマイルドハイブリッド化されていることも手伝って、直4がまるで直6に思えるほどのパワフルさと下からのしっかりとした加速を叶え、しかも全く揺れない。微動だにしない。それに静か。
もはやガソリンエンジンと間違う、を超えて「あれ、これってEVだっけ?」のシームレスさに是非感動してほしい。ターボの効きも実にナチュラルで好印象。

今の〈ビー・エム・ダブリュー〉は、試乗してこそよさがわかる、かも!

気になるスペックは?


★DATA 〈ビー・エム・ダブリュー〉X3 20d xDrive M sport
●全長×全幅×全高:4755×1920×1660㎜
●車両重量:1930g
●ホイールベース:2865㎜
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒ディーゼルターボ+モーター
●エンジン最高出力:145kW(197PS)/4000rpm
●エンジン最大トルク:400N・m/1500~2750rpm
●モーター最高出力:8kW(11PS)/3000rpm
●モーター最大トルク:25N・m/500rpm
●トランスミッション:8速オートマチック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:874万円



INFORMATION

●BMWカスタマー・インタラクティブセンター
TEL:0120-269-437

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文=今井優杏 text:Yuki Imai

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