IKURA’S American Automobile’70年代セダンらしい迫力のフルサイズ! 〈1976年式〉ダッジ ロイヤル モナコ ブロアム

『Fine』から『Safari』へ。メジャーリーガーのような大型移籍を果たした本企画。

ここではアメ車に詳しいIKURAさんが、アメリカ生まれのヴィンテージカーを紹介。今回は1976年式のダッジを取り上げるよ。

 

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IKURA’S American Automobile’70年代セダンらしい迫力のフルサイズ! 〈1976年式〉ダッジ ロイヤル モナコ ブロアム
いわば年代当時の中流階級を象徴するようなクルマとなる〈ダッジ〉のロイヤル モナコ ブロアム。しかし当時の日本人から見れば、お金持ちが乗る高級車そのものだった。「日本だとちょっとイカつい感じの社長が乗り回していたかな。なにせ全長が5m80㎝ほどあるからね。いうなればストレッチリムジンみたいな存在感と威圧感がある(笑)」

モナコは、クライスラー社が展開するダッジブランドから1965年に誕生した。世界中のセレブが集まるモナコ公国にちなんだ名を冠するなど、当初は高級セダンとして登場したが、1974年にデビューした3代めは映画『ブルース・ブラザーズ』でパトカーとして登場するなど、中流階級向けのクルマに変化した。今回紹介するのは1976年式の3代めではあるが、最上級シリーズのロイヤルモナコとあって装備や内装は豪華だ。

IKURA’S American Automobile’70年代セダンらしい迫力のフルサイズ! 〈1976年式〉ダッジ ロイヤル モナコ ブロアム
ヘッドライトはリトラクタブル仕様に。「バキュームじゃなく電動だから、スピーディかつ確実に開いてくれる。バキュームだと、たまに半目になって間抜けなんだよ(笑)」

「まず、この色がいいよね。
爺さんが乗ると地味だけど、40代から50代が乗ると、ヴィンテージな雰囲気になって格好いいと思うよ。しかもシートの状態も抜群にいい。これはカナダで大事に乗られてきたワンオーナー車だから。インパネまわりは、’80年代の到来を予感させるデザインだなぁ~。でもウッドが使われたりして、すごくシックだよね。パワーウィンドウや電動シート、クルーズコントロールも完備してあるから、今すぐに乗っても快適だと思うよ」

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今でこそ当たり前なクルーズコントロールも搭載。「アメ車には’50年代から既にあった。クルコンの先駆けだね。アメリカは長距離を走るから不可欠な機能なんだと思うよ」

サイズが大きいだけに乗る人が限られることもあるが、これほどいい状態のダッジ ロイヤル モナコ ブロアムは、日本に1台しかない。「おまけに状態がすこぶるいいからね。オルタネーターぐらいしか変えてないんだもん。それも加味すると、なおさら希少な1台といえるよ」


IKURA’S American Automobile’70年代セダンらしい迫力のフルサイズ! 〈1976年式〉ダッジ ロイヤル モナコ ブロアム
6.6 Lの440スモールブロックエンジンを搭載している。
「すごくいい感じに回ってくれるね。だって走行距離が1万1000マイル(約1万8000㎞)だもん。ほとんど新車と変わらないよ」

動力は6.6Lの440エンジン。ワンオーナーによって、大事に乗られていたとあって、エンジン音も静かでスムースに回ってくれる。「年代セダン特有のやわらかい足まわりによるゆったりした乗り心地がいい。まさしくクルーズしている感じだよ。〈キャデラック〉のエルドラドのほうが高級車だけど、このクルマでも十分に優雅な走りを楽しめるよ」

エンジンにはキャブレター車の燃焼安定化や燃費をよくするための機能である、エレクトリックラーンバーンシステムを採用。「あんまり意味ないけどね(笑)。アメ車では年代ぐらいからインジェクションの導入を試みてきたけど、あまりうまくいかなくて結局キャブレター時代が長く続いたんだよ。とはいえ、オイルショックもあったからエンジンの性能向上は必須で、だから年代から改めて多くのメーカーが採用しはじめたね。このエンジンはその走りって感じかな……。でもやっぱりアメ車はインジェクションじゃなくキャブレターがいいよね」

IKURA’S American Automobile’70年代セダンらしい迫力のフルサイズ! 〈1976年式〉ダッジ ロイヤル モナコ ブロアム
ヴィンテージのアメ車らしいデザインといえば“ヴァイナルトップ”。
しかもブラウンとベージュの配色が渋い。「後ろ半分だけになっているのは結構あるけど、前だけというのは珍しいな」

製造はアメリカだが、カナダへの輸出用として販売されたとあって、メーターは㎞表示になっている。「カナダは雪が多い国だから屋内で保管されていたそう。だからこそ、ペイントの状態がすこぶるいい。このクルマ自体は中流車だけど、多分当時のオーナーがフルオプションをつけたんじゃないかな? だから、とても豪華なスペックになっているね」

IKURA’S American Automobile’70年代セダンらしい迫力のフルサイズ! 〈1976年式〉ダッジ ロイヤル モナコ ブロアム
運転席と助手席は一見ベンチシートのようで、実はセパレートされている。「このスタイルも珍しい。肘掛けも完備! レザーとファブリックのコンビで今でも現役バリバリ」

現状ではナンバーを取得していないが、状態は今すぐにでも乗車可能。「普通のサラリーマンじゃなく、ちょっとクセのある中年が乗るといいよ(笑)。デカいクルマだからそれだけで存在感があるし、こんな愛車でパーティ会場とか乗りつけたら、めちゃめちゃ格好いいと思うよ」

IKURA’S American Automobile’70年代セダンらしい迫力のフルサイズ! 〈1976年式〉ダッジ ロイヤル モナコ ブロアム
IKURA
これまで300台以上のクルマを乗り継いできた生粋のカーマニア。日本最大級のアメリカンカスタムカルチャーの祭典“アメフェス”の主催者としても有名。そのほか、ミュージシャンやタレントとしても活躍している。
URL:https://ikura61official.com

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INFORMATION

※『Safari』2月号204~205ページ掲載

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写真=瀬田秀行 文=安岡将文 photo : Hideyuki Seta text : Masafumi Yasuoka
cooperation : 米車倶楽部、 Deus Ex Machina, Digna Classic
photo by AFLO

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