『Fine』から『Safari』へ。メジャーリーガーのような大型移籍を果たした本企画。
モナコは、クライスラー社が展開するダッジブランドから1965年に誕生した。世界中のセレブが集まるモナコ公国にちなんだ名を冠するなど、当初は高級セダンとして登場したが、1974年にデビューした3代めは映画『ブルース・ブラザーズ』でパトカーとして登場するなど、中流階級向けのクルマに変化した。今回紹介するのは1976年式の3代めではあるが、最上級シリーズのロイヤルモナコとあって装備や内装は豪華だ。
「まず、この色がいいよね。
サイズが大きいだけに乗る人が限られることもあるが、これほどいい状態のダッジ ロイヤル モナコ ブロアムは、日本に1台しかない。「おまけに状態がすこぶるいいからね。オルタネーターぐらいしか変えてないんだもん。それも加味すると、なおさら希少な1台といえるよ」
動力は6.6Lの440エンジン。ワンオーナーによって、大事に乗られていたとあって、エンジン音も静かでスムースに回ってくれる。「年代セダン特有のやわらかい足まわりによるゆったりした乗り心地がいい。まさしくクルーズしている感じだよ。〈キャデラック〉のエルドラドのほうが高級車だけど、このクルマでも十分に優雅な走りを楽しめるよ」
エンジンにはキャブレター車の燃焼安定化や燃費をよくするための機能である、エレクトリックラーンバーンシステムを採用。「あんまり意味ないけどね(笑)。アメ車では年代ぐらいからインジェクションの導入を試みてきたけど、あまりうまくいかなくて結局キャブレター時代が長く続いたんだよ。とはいえ、オイルショックもあったからエンジンの性能向上は必須で、だから年代から改めて多くのメーカーが採用しはじめたね。このエンジンはその走りって感じかな……。でもやっぱりアメ車はインジェクションじゃなくキャブレターがいいよね」
製造はアメリカだが、カナダへの輸出用として販売されたとあって、メーターは㎞表示になっている。「カナダは雪が多い国だから屋内で保管されていたそう。だからこそ、ペイントの状態がすこぶるいい。このクルマ自体は中流車だけど、多分当時のオーナーがフルオプションをつけたんじゃないかな? だから、とても豪華なスペックになっているね」
現状ではナンバーを取得していないが、状態は今すぐにでも乗車可能。「普通のサラリーマンじゃなく、ちょっとクセのある中年が乗るといいよ(笑)。デカいクルマだからそれだけで存在感があるし、こんな愛車でパーティ会場とか乗りつけたら、めちゃめちゃ格好いいと思うよ」
これまで300台以上のクルマを乗り継いできた生粋のカーマニア。日本最大級のアメリカンカスタムカルチャーの祭典“アメフェス”の主催者としても有名。そのほか、ミュージシャンやタレントとしても活躍している。
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INFORMATION
※『Safari』2月号204~205ページ掲載
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写真=瀬田秀行 文=安岡将文 photo : Hideyuki Seta text : Masafumi Yasuoka
cooperation : 米車倶楽部、 Deus Ex Machina, Digna Classic
photo by AFLO
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