東京・銀座の一角にあるパリのアパルトマンを模したエレガントな空間で、華やかなフランス料理を味わえる〈ドミニク・ブシェ トーキョー〉。今なら、フランス・リヨンで開催されたパテ・クルート世界選手権2025でテロワール賞に輝いた“パテ・アン・クルート”が、期間限定で味わえる。
[ドミニク・ブシェ トーキョー]DOMINIQUE BOUCHET TOKYO
2025年12月、世界の名門シェフが集い、フランス伝統料理のひとつ“パテ・クルート(パテ・アン・クルート)”を競い合う“パテ・クルート世界選手権2025”がフランス・リヨンにて開催された。
〈ドミニク・ブシェ トーキョー〉の伊藤 翔シェフは、2025年に行われた“パテ・クルート世界選手権日本大会”にてチャンピオンに。世界大会では素材の個性と土地の風土を見事に表現した作品に贈られる特別賞の“テロワール賞”に輝いた。そして、この受賞を記念した特別コース“ムニュ シャンピオナ(Menu Championnat)”(2万3000円)が、2026年2月28日まで期間限定で提供されているから、これは注目だ。
今宵は、ドミニク・ブシェ氏が長年友情を育んできたシャンパーニュメゾン、ピエール・ミニョンのプライベートラベル“シャンパーニュ ピエール・ミニョン ブラン・ド・ブラン”(3200円/グラス)で乾杯。3種の食前のお楽しみ“プティ・サレ”とともに。料理に合わせた“ワインペアリング”(4杯~、1万5000円~)をオーダー。
アミューズ・ブーシュに続いて登場したのが、お待ちかねの“パテ・アン・クルート“。
“パテ・アン・クルート“が供されたら、「最初に香りを楽しんでいただきたい」と語る伊藤シェフ。生地のバターの香りとパテの肉類の香りが鼻腔をくすぐり、早速、ひと口味わう。伊藤シェフの“パテ・アン・クルート“は、鴨肉がベース。茨城県産の志筑鴨(しずくがも)を一羽丸ごと使う。
ペアリングは、「ロゼシャンパーニュがいいかな」などと考えていたけれど、ソムリエの提案により産地の異なる3種のフランス産ワインを少量ずつ合わせ飲み比べしたところ、これが大正解。
まずは“1986 コトー・デュ・レイヨン ムーラン・トゥシェ ロワール”。40年という時の経過がもたらす、繊細な甘みと上品な酸味が印象的。パテ全体のパワフルな肉やパイの旨みと引き立てあう。“2019 ジゴンダス サン・ガヤン コート・デュ・ローヌ”は、ブラックベリーやほんのりと香ばしいコーヒーのような雰囲気も。ローヌとリヨンとは場所もほど近く、テロワールを合わせてという意味合いもあり。
ワインの熟成にこだわり、まさに飲み頃な1杯を料理に合わせて提案してくれるのも〈ドミニク・ブシェ トーキョー〉ならではだ。
“パテ アン クルート“
伊藤シェフの“パテ アン クルート“。生地の表面は彫刻刀でレイエ(筋)を施してある。 “パテ・クルート”は、パテをパイ生地(クルート)で包んで焼き上げ、その際にできる空洞にコンソメを流し入れて固めたもの。その歴史は古く、中世にまで遡る。フランス人にとっては、身近で慣れ親しんだ味だ。詰め物は豚、鳩、鶏、鴨といった肉をベースにフォアグラや、ナッツ類、香味野菜など様々。
大会では、“トリュフを使わない”という以外に制限はない。肉の種類や、ほかの食材をどれだけ使いどのような味にするか、切った際の断面のデザインまで自由。 硬さ、ジュレの味、パイ生地、そして仕上がった姿など多くの要素で構成され、手間がかかるだけでなく、ひとつひとつのテクニックに高度な技術が求められる。さらに難しいのが火入れの加減。
フランス人にとって身近な味をガストロノミーレベルまで高め、“進化したクラシック”を大切にする〈ドミニク・ブシェトーキョー〉の料理。繊細で味わい深い“パテ・アン・クルート“を味わうことができる貴重な機会に、彼女を誘って堪能してほしい。
INFORMATION
⚫︎ドミニク・ブシェ トーキョー
住所:東京都中央区銀座1-5-6 銀座レンガ通り福神ビル2 F
営業時間:ランチ12:00~15:30(13:30LO)、ディナー18:00~23:00(20:00LO)
定休日:水曜
TEL:03-6264-4477
https://www.dominique-bouchet.jp/
※消費税込み、サービス料別
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取材&文=はまだふくこ text : Fukuko Hamada
ライフスタイルジャーナリスト
美酒と美食はもちろん、ホテル、ビューティ、インテリアなどライフスタイル全般を得意とする。現在はラグジュアリーメディア、ビジネス誌、ホテル専門誌など幅広い媒体に寄稿。美味しいもの探求家でもあり、日々のシャンパーニュは欠かせない。
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