この時期になると、アカデミー賞に絡む映画が日本でも続々と公開される。もちろんアカデミー賞“らしい”高尚な作品もあるが、作品賞ノミネートが10本になったことで、いい意味で“ブッとんだ”映画も評価されるように……。
勢いのある製薬会社のCEOで、雑誌の表紙も飾るほど有名人であるミシェルが、帰宅寸前、お面を被った2人組の男に襲われる。主犯格は、ミシェルの会社の末端で働くテディ。どうやら陰謀論者のようで、ミシェルをエイリアンだと信じ込み、地球から出て行けとに脅す。共犯者はテディの従弟ドン。テディの自宅に監禁されたミシェルの運命は? テディは何を信じているのか? やがて警察の捜査も広がっていき……。本作にはオリジナルがあり、2003年の韓国映画『地球を守れ!』という知る人ぞ知るカルト的作品。『ミッドサマー』などのアリ・アスター監督や『パラサイト 半地下の家族』の製作陣がプロデュースし、『哀れなるものたち』などつねに作品が高評価のヨルゴス・ランティモス監督と、超強力なチームが再生しただけあって、無双のインパクトとエンタメの面白さが究極で合体した印象だ。
もし『地球を守れ!』を観ていなければ、どうかそのままの真っさらな状態で向き合ってほしい。それくらい本作は、予想をはるかに上回る事態が次々と起こり、クライマックスには呆気にとられる人が続出するはず。あらかじめ期待してほしいのは俳優たちの演技で、この役でアカデミー賞主演女優賞ノミネートのエマ・ストーンは、髪を丸刈りにされるシーンにも体を張って挑戦。
『ブゴニア』2月13日公開
製作・監督/ヨルゴス・ランティモス 脚本/ウィル・トレイシー 製作・出演/エマ・ストーン 脚本/ウィル・トレイシー 出演/ジェシー・プレモンス、エイダン・デルビス 配給/ギャガ
2025年/アイルランド・イギリス・カナダ・韓国・アメリカ/カラー/上映時間118分
⚫︎謎解き好きがハマる傑作ミステリー!
2090円(発行/日之出出版 発売/マガジンハウス)
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文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
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