「これが最後」。そう言われると、それまで悠長にかまえていた獲物の入手にしても、焦ってくるのは当然のこと。
いや、嘆いていても仕方ない。今ならまだ買える! だから前を向いてA110をレビューしたい。
そもそも、現行型のA110は2017年に市場に再登場したリバイバルモデルだ。しかし同時に、単なる過去の振り返りではない、全く新しいスポーツカーとして登場したともいえる。
A110の名前自体は1970年代に使用されていたものだが、2019年に最新型としてその名が再び冠された現行型は、1.8ℓガソリンターボエンジンをミッドシップに搭載する、後輪駆動の2シータースポーツカーとして登場した。以降、カーボンパーツを多用したウルティムや、空力パーツもりもりのGTなど、多彩なバリエーションをラインナップしてファンを魅了してきている。
今回、試乗モデルとして選んだのは、ブランドの70周年を記念して日本限定発売された“A110 アニバーサリー”。残念ながら完売しているそうだが、その名のとおりリアウイングも装着されておらず、カーボンパーツも軽量化もなされていない、全く“素”のもので、かえって希少なグレードとなっている。とはいえ現在はこの“素”ですら960万円と、かなり高額になってしまったA110だけど、モデル終焉のアナウンスからくる飢餓状態のため、争奪戦になっているのは皮肉な話だ。
実際にハンドルを握ってみれば、なるほどこれは唯一無二。1120㎏のおそろしい軽量ボディをミッドシップエンジンが軽快に蹴り出すのだが、ドカンと下からトルクが生まれる、というよりはフワンと知らぬ間に速度に乗っている、というような不思議な浮遊感だ。ハンドルはクイックなのに、サスペンションがとてもなめらかなので、どこかダルなような、なんだかワンテンポあとからリアがついてくるかのような、言うなれば“速遅い”的な、独特の攻略感があるのだ。反面、スポーツモードを発動すれば、アクセルへのプッシュのレスポンスはいきなりクイックになるので、急にガクッとトルクがかかるのもヤンチャなかんじで面白い。
また、見た目以上にヒップポイントは高く、ボンネットあたりの見通しは悪くないため、一般公道や駐車場での取り回しは意外なほどにいい。筆者はこのA110と最後のドライブを実に2週間近くにわたって楽しんだのだが、これはサーキットで楽しむというよりも、優れた街乗り、つまりGTカーなのかもな、ということを感じた。唯一の弱点はカップホルダーもドアポケットもない、スパルタンな室内空間に加えて、MRなのでトランクスペースもフランクスペースも極小なこと!
しかしこのマニアックないでたちで、降り立つたびに注目を集めることは間違いなし。
★DATA 〈アルピーヌ〉A110 ブルーアルピーヌ エディション(限定30台)
●全長×全幅×全高:4205×1800×1250㎜
●車両重量:1130㎏
●ホイールベース:2420㎜
●エンジン:1.8ℓ直列4気筒DOHCターボ
●最高出力:185kW(252PS)/6000rpm
●最大トルク:320N・m(32.6kgm)/2000rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:後輪駆動
●税込み価格:999万円
INFORMATION
●アルピーヌ コール
TEL:0800-1238-110
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文=今井優杏 text:Yuki Imai
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