異なる国の文化をリスペクトし合いながら、新しい発見や出会いを楽しみたい。これは、世界の旅人に共通する思い。
[エフピーエム ミラノ]
FPM MILANO
世界を熱狂させたミラノ・コルティナ五輪の中でもとりわけ印象的だったのが、フィギュアスケート。国の分け隔てなく健闘を讃え合う選手たちの姿を見ていて、スポーツが新しいフェーズに入っているような印象を受けた。かつての国際大会では、“国を背負って戦う”という大義名分が前面に押し出されていた。でも今、リンクに立つ選手たちのまなざしは少し違う。「ほかの選手はライバルではない。私たちは独立したアーティスト」と語ったアリサ・リュウ選手の発言が象徴するように、彼らからはもっと自由な意思のようなものが感じられる。誰かの期待のためというより、自分のベストを尽くすため。あるいは、自分にしか描けない世界を表現するため。そんな思いで競技と向き合う選手同士がお互いをリスペクトし合うからこそ、心から競技を楽しむ雰囲気が生まれる。そして観る側にもまた、国境を越えてみんなで楽しむ空気が生まれている。
このムードは、〈エフピーエム ミラノ〉が〈グローブ・トロッター〉とコラボしたラゲッジコレクションにも通ずるものがある。前者はイタリア、そして後者はイギリスの老舗。本来なら、それぞれの伝統や誇りを掲げて並び立つ存在だ。しかしそこにあるのは、競い合いではなく、お互いの個性を持ち寄り、引き立て合うスタンスだ。〈エフピーエム ミラノ〉のアルミニウムが放つ都会的でモダンなムードと、〈グローブ・トロッター〉のヴァルカン・ファイバーが宿すタイムレスな温もり。そのどちらが優れているかでもなく、どちらが主役かでもない。お互いが個性を際立たせながら、ひとつの機能美を生み出している。ふたつの国の象徴が手を組み、縛られない美しさを体現したトラベルバッグ。自分らしく自由に旅を楽しみたいと願う現代の旅人が手にすれば、最高のパートナーになってくれそうだ。 【『Safari』5月号は好評発売中!】
INFORMATION
●エフピーエム ミラノ表参道
TEL:03-6804-3716
※『Safari』5月号233ページ掲載
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文=遠藤 匠 text : Takumi Endo
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