2つの脆弱性は、トレンドマイクロがアラート/アドバイザリとして発表した「Trend Micro Virtual Patch for Endpoint における StartTLS LDAP機密性(CVE-2019-15626)」(10/30)、および「Trend Micro Deep Security における StartTLS LDAP機密性(CVE-2019-15626)およびローカルの任意ファイルのオーバーライドに関する脆弱性(CVE-2019-15627)について」(10/31)。
「Trend Micro Virtual Patch for Endpoint(TMVP)Manager 2.0 SP2 Patch7 Critical Patch 以下」および「Deep Security Manager」には、特定の条件においてLDAPとの通信で暗号化されてない通信が行われる脆弱性(CVE-2019-15626)が確認されている。また、「Deep Security Agent」には、Windows版のDSAにおいてサーバ上の任意のファイルを削除できる脆弱性(CVE-2019-15627)が確認されている。
これらの脆弱性が悪用されると、暗号化されていないLDAP通信が行われ、情報が漏えいする(CVE-2019-15626)、あるいは、Trend Micro Deep Security Agentが稼働しているサーバ上の任意のファイルを削除される(CVE-2019-15627)可能性がある。トレンドマイクロでは、同脆弱性を解消する新バージョンまたはパッチをリリースしており、早期の適用を呼びかけている。