独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月30日、Apache TomcatのCGIサーブレットにおいてpathInfoのセキュリティ制約が回避される脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。


Apache Tomcat 11.0.0-M1から11.0.6まで
Apache Tomcat 10.1.0-M1から10.1.40まで
Apache Tomcat 9.0.0.M1から9.0.104まで
※大文字と小文字を区別しないファイルシステムでTomcatが稼働し、かつCGIサーブレットが用いられている場合においてのみ、本脆弱性の影響を受ける。

 Apache TomcatのCGIサーブレットには、大文字・小文字に対する不適切な取り扱い(CVE-2025-46701)に起因して、CGIサーブレットにマップされたURLのうち、pathInfoに設定されたセキュリティ制約が回避される脆弱性が存在し、大文字と小文字を区別しないファイルシステム上で稼働するTomcatで特別に細工されたURLへのアクセスを処理する際に、CGIサーブレットにマップされたURLのうち、pathInfoに設定されたセキュリティ制約が回避され、意図しないアクセスを許可してしまう可能性がある。

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、本脆弱性は下記のバージョンで修正されている。

Apache Tomcat 11.0.7およびそれ以降
Apache Tomcat 10.1.41およびそれ以降
Apache Tomcat 9.0.105およびそれ以降

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