独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月17日、Apache Tomcatにおける複数の脆弱性(CVE-2025-49124、CVE-2025-49125)について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。


・CVE-2025-49124
Apache Tomcat 11.0.0-M1から11.0.7まで
Apache Tomcat 10.1.0から10.1.41まで
Apache Tomcat 9.0.23から9.0.105まで

・CVE-2025-49125
Apache Tomcat 11.0.0-M1から11.0.7まで
Apache Tomcat 10.1.0-M1から10.1.41まで
Apache Tomcat 9.0.0.M1から9.0.105まで

 Apache Tomcatには下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性し、The Apache Software Foundation からアップデートが公開されている。

・Windows向けTomcatインストーラーがicacls.exeを読み込む際にサイドローディングが発生する(CVE-2025-49124)
→サイドローディングにより任意のコードを実行される

・PreResourcesやPostResourcesがWebアプリケーションのルート以外に配置されている場合、Tomcatのセキュリティ制約が回避される(CVE-2025-49125)
→Tomcatのセキュリティ制約を回避され、意図しないリソースへアクセスされる

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。各脆弱性は下記のバージョンで修正されている。

Apache Tomcat 11.0.8およびそれ以降
Apache Tomcat 10.1.42およびそれ以降
Apache Tomcat 9.0.106およびそれ以降

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