東北電力ネットワーク株式会社は6月11日、同社システムでの顧客情報の管理不備について発表した。

 これは東北電力ネットワークが東北電力株式会社と共同利用し、東北電力ネットワークが管理している顧客情報管理システムの一画面で、本来は非表示として取り扱うべき顧客情報が東北電力のシステム利用者から閲覧可能な状態であったというもの。
東北電力からの連絡で発覚した。

 顧客情報が表示されたのは新設工事申込の工程管理を行う画面で、システムのプログラム設計誤りが原因で、新設(東北電力と需給契約)工事完了後に短期間で契約者および契約先(東北電力以外の小売電気事業者と需給契約)が変更された場合、東北電力が新設時の顧客情報を閲覧しようとした際に、一定の期間に限り、変更後の顧客情報が表示される状態になっていた。

 表示されたのは、顧客名、住所等で、電話番号や小売電気事業者情報は含まれていない。東北電力ネットワークでは、過去のアクセス履歴を調査した結果、東北電力のシステム利用者による769件の当該画面の閲覧があったが、いずれも業務の適正な処理を目的として行われたもので、閲覧した情報をもとにした営業活動等の不適切な取り扱いがなかったことを東北電力に確認している。

 同社では漏えいが確認された顧客に今後、個別に案内を行う。

 東北電力ネットワークでは、システム上の対策措置を実施し閲覧可能な状態を解消するとともに、システムの当該画面以外で同様の事象が発生しないことを確認している。

 同社では改めて、顧客情報の適切な管理の徹底を図るとともに、再発防止に努めるとのこと。

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