AGCポリマー建材株式会社は7月15日、同社業務委託先のシステムへの不正アクセスによる顧客情報の流出について発表した。文字のコピーができないPDFファイルで公開している。


 これは同社業務委託先で3月6日に発生したシステム障害の原因調査を起こったところ、外部からの不正アクセスで顧客情報が流出した可能性が判明したというもの。業務委託先の親会社のホームページで3月19日に公表があり、AGCポリマー建材では3月21日にその旨を認識し、業務委託先に状況を確認している。

 AGCポリマー建材が問い合わせた段階では、実際に流出した個人情報の有無やその内容について確認が取れておらず、業務委託先のウェブサイトで外部調査期間による調査の結果、サーバへの外部からの不正アクセスで個人情報が流出した形跡があり、特定の外部サイトでダウンロード可能な状態であった旨の発表が6月3日にあり、その後、業務委託先から報告があったとのこと。

 外部流出が確認された個人情報は下記の通り。

1.顧客に関する個人情報:251件
氏名(一部名字のみ)、法人名、屋号、住所、電話番号、FAX番号、法人の場合は担当者の所属部署・役職

2.AGCポリマー建材従業員に関する個人情報:14件
氏名(一部名字のみ)、法人名、法人住所、法人電話番号・FAX番号、所属部署・役職

 同社では対象の顧客に、個別に連絡を行っている。

 業務委託先では今後、下記のセキュリティ管理体制の強化を実施する。

1.パソコンのセキュリティ強化(EDR導入)
2.ファイアウォールのセキュリティ強化(更新)
3.海外とのアクセス制限(一部)
4.社内アクセス制御の厳密化
5.セキュリティ監視を実施
6.社員への新たなサイバーセキュリティに関する教育の実施
7.サイバーセキュリティに関する規定類の追加
8.情報システムの体制強化

 AGCポリマー建材では今後、サプライチェーンにおける業務委託先との連携を一層強化し、再発防止に取り組むとのこと。

元の記事を読む

編集部おすすめ