これは6月9日に、同市立中学校の教職員が県域公用クラウド上のGoogleドライブにPTA総会の議決資料を格納後、ファイルの共有範囲を誤って設定したことで、公用クラウドを利用する奈良県と県内39市町村の教育委員会や教職員、児童生徒が検索機能を通じて閲覧できる状態になっていたというもの。
閲覧可能となっていたのは、PTA総会の議決資料(211名の生徒名及び所属学級、27名の教職員名、PTA会員の各案件に対する意思表示、その他意見、要望)で、5名のアクセスが確認されているが、当該ファイルをダウンロードするなど、外部に持ち出した形跡はない。
同市では7月17日に、保護者対しに本事案の説明と謝罪の通知を行うとともに、7月18日に保護者説明会を実施し、改めて本事案の説明と謝罪を行っている。
同市では、全市立学校で他に同様の共有誤りがあるファイルがないか確認を進めている。
同市教育委員会では、市立学校全教職員に対し、個人情報を含む重要ファイルをGoogleドライブで共有する際の作業手順を再度周知徹底するとともに、ファイル共有設定に関するリテラシー及び個人情報保護に対する意識の向上を図り、併せて、システム面での改善について取り組むとのこと。